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笹倉慎介の思考録「窓越しの世界」

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「窓越しの世界」は、2013年に笹倉慎介のオフィシャルブログで始まった日々を綴るブログ「sketch」の続編です。
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2020年12月の記事一覧

窓越しの世界2020年12月第4週

12/18【10年後はどう?】 12/19【その過程を知っているから】 12/20【触れたい】 12/21【体を失えば】 12/22【クルミの油】 12/23【筆】 12/24【年末のテレパシー】

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窓越しの世界 2020年12月第3週

今日から始まる数十年が、どんな時間を刻むのだろうか。 チェロを抱えると、なんだか初めてギターを持った時みたいに新しい自分と出会った。 さっき、レコーディングを終えてから、ようやく自分だけの時間。 ヨーヨーマのバッハを聴いて、ワンフレーズを見よう見まねで弾いてみる。 深い低音が体に伝わってくる。 体で感じる楽器だと思った。 体と音が一体化する想像が駆け巡って、歌とは違う音との融合が見えた。 12/11【道具】 12/12【どれよりも】 12/13【時間という生

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窓越しの世界 2020年12月 第2週

うんざりするほど、何かに没頭する。 うんざりするほど、嫌なニュースを見る。 同じうんざりでも、うんざりの意味がまるで違う。 友好的で有効的なうんざりや、疲弊的なうんざり。 たくさんのうんざりが、う〜っとなって。 うんざりウーが生まれた。 うんざりウーの大冒険。 うんざりウーの逃避行。 うんざりウーの、、 うんざりウー!ウー! うんざりウーがキャラクター化されない限り、門外不出のメロディーがある。 12/4【嗅覚から聴覚への移行】 12/5【刹那に】 12

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窓越しの世界 2020.12月第1週

目まぐるしく景色の変わる一週間が行った。 東京にスタジオを構えてもうすぐ半年。古いビルのワンフロアとの出会いが、僕の今の生活を決定づけた。 自宅のポストには、入間を引き上げるときに探していた長野とか山梨の別荘地のパンフレットがたまに放り込まれている。 そういう選択肢も確かにあったのだ。 今年の年越しも、何事もなければ東京でするのだろう。 近所の古い蕎麦屋へ行って、普段見ないテレビを押入れから出して紅白を見ながら新年を迎えるはずだ。 今週はようやく冬らしくなって、いよい

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