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イギリス旅行記-スコットランド・湖水地方を中心に②-

 夏休みを利用してスコットランド、湖水地方を中心にイギリス旅行をしました。(1回目はこちら

 2回目の今回は2日目の観光の様子をご紹介します。悲劇の女王メアリー1世(スコットランド)の戴冠式が行われたスターリング城、ローモンド湖への観光記になります。


スターリング城・ローモンド湖

 イギリス旅行の2日目はスターリング城、ローモンド湖を中心に訪ねました。こちらも交通の便が不便なところにあるため、1日目と同じ現地のツアー会社Rabbie’sが主宰する現地発着の日帰りによるバスツアー(※1)を利用しました。こちらのツアーはグラスゴーから出発するツアーになります。

 この日はグラスゴーに宿泊していたのですが、途中で道を間違えてしまい、慌てながら大急ぎで集合場所のグラスゴーのバスターミナルである「ブキャナンバスステーション」に大急ぎで駆け込みました。集合時間には遅れたものの出発時間前でよかったと思い、息を切らせながら集合場所に行ったのですが、ドライバー兼ガイドの方も他のツアー客の方も大丈夫と、私のことを労ってくれました。「旅は道連れ世は情け」ということわざ通りのことをしていただけたことに、ただただ感謝ばかりです。

スターリング城

 スターリング城はかつてはスコットランドにおける主要な要であり、古代ローマがスコットランド制圧の際に城を築いたといった逸話のほか、1400年代に記されたある年代記にはアーサー王の円卓の騎士で使われたとの神話が残されています。(※2)また、悲劇の女王とされるメアリー・ステュアート(メアリー1世(スコットランド))の戴冠式は、このお城の中の教会(現在は残っていない)で行われており、スコットランド史の舞台とも言える観光名所となっています。こちらのスターリング城は日本語版のオーディオガイドの貸し出しを有料で行っているので、英語の語学力が心配な方も大丈夫です。

スターリング城城門

 上に掲げた写真はスターリング城の城門になります。城門自体はジェームズ4世によって1500年頃建てられたのですが、建設当時は城門の位置がより高く見えるように建てられたそうです。

国王の寝室(一部)

 上に掲げた写真は城内の国王の寝室の一部を写したものです。寝室自体は広いのですが、質素であまり豪華に作られている感じはありません。

女王の寝室

 上に掲げた写真は女王の寝室です。国王の寝室と対照的に、ベッドへの装飾が施されるなどいかにも寝室として使われたという感じです。ちなみに左に映っている男性ですが、楽器をリアルタイムで流しており、ビデオでその様子を撮りました。note記事に動画をアップロードできないのが、残念です。

スターリング城中庭

 上に掲げた写真はスターリング城の中庭に当たります。スチュアート朝最後の女王で初代グレートブリテン王国の君主アン女王にちなみ、「アン女王の庭」(”Queen Anne Garden")と呼ばれています。オーディオガイドの解説ではかつて君主とその家族のみしか入れないこの庭に観光客で入場できることは幸運だと話していましたが、伝統的なイギリス庭園を感じさせるこの庭で過ごす時間は、君主にとって公務の合間に過ごす憩いの一時だったのかもしれません。

ローモンド湖

こちらの遊覧船でローモンド湖を遊覧しました
バーモンド城(ローモンド湖より)

 ローモンド湖の遊覧は上に掲げた写真で遊覧をしました。最初は上の見晴らしのいいところからビデオを録画したり、景色を楽しんだりしていたのですが、1日目と同じく途中からスコールによる雨が激しく振り出し、慌てて船内に駆け込みました。山の天気は変わりやすいと言いますが、スコットランドの天気も変わりやすいのかも知れません。

 天気が曇っており雨が降っているためか、スコットランドといった高緯度に見られる針葉樹を中心とした幻想的な雰囲気の中を遊覧した感じでした。前回の記事でも触れましたが、ローモンド湖はスコットランドの人たちにとっての誇りでもあり、同じスコットランドにあるネス湖よりも思い入れは強い湖です。エジンバラ発のネス湖観光もありますが、最初にスコットランドを訪問される場合はローモンド湖を訪れることをお奨めします。

バグパイプを演奏している人

 遊覧を終え、下船した際にバグパイプを演奏している方がいました。スコットランド民謡「ロッホ・ローモンド」などを流しており、私をはじめ多くのツアー客がそちらに関心を寄せていました。

現地発ツアーでの語らい②

 今回のツアーではバングラデッシュの方で現在休職中の機会を利用して、世界のあちこち旅回り、各地の風景を写真で撮っているという方に出合いました。その方はローモンド湖で雨が降っているときも中に退避せずに、そのまま写真を撮り続けており、ある種のプロ意識的なものを感じました。ちなみにその方は私が遅刻しそうになって走っていた様子でお水をどうぞとそのままボトル入りのお水を渡してくれており、感謝の言葉もありません。

 また、今回のバスツアーのガイドさんは息子さんが神戸に行ったことがあることや、音楽にも興味があり坂本龍一の音楽が好きなことを私に語ってくれました。昨日のツアーもですが、世界は何らかの形で日本と接触をしているのだ、ということに気づかされたツアーになりました。

私、宴は終わったがは、皆様の叱咤激励なくしてコラム・エッセーはないと考えています。どうかよろしくご支援のほどお願い申し上げます。

脚注

(※1)

Loch Lomond, Kelpies & Stirling Castle - 1 day tour | Rabbie's (rabbies.com)

(※2) Stiring Castle Official Souvener Guide P38


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