見出し画像

ころり桐下駄 【短歌】

今年の夏の思い出です。

胸高に赤くきりりと帯締めて宵宮参るころり桐下駄

悔ゆるなく七夜の限りつがひしや蝉のむくろをひとつ葬る

炎天の現場の君よ作業着に男女はありや汗通りつつ

胸のうちかなはぬ恋をかこちつつ人窓ごとに同じ月見る

掌でツーブロックを確かめてペダル踏み込む夏のヴィーナス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?