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Day6: 書道ってマインドフルネスだよね

きっかけは、親友が書道の先生になる資格を取ったことでした。
勧誘されたわけではなく、自分からやりたいと思って、お教室に通い始めました。
いつだったかなと五年日記を調べてみたら、2019年6月からでした。
早2年と4ヶ月。
飽きっぽい私が、飽きることなくまだ今もまだ続けられている理由は、たぶん一つ。
筆で文字を書いている時間がマインドフルネスの時間になっているから。

マインドフルネスというと瞑想を思い浮かべることが多いけれど、心を今にフォーカスできるのは、瞑想だけではないんです。
食事や読書に意識を集中すれば、それもマインドフルネスな時間になります。
書道は、点一つ、横棒一本、わずかな腕の動きにも意識を集中しますから、まさにマインドフルネスと言えるのではないでしょうか。

筆を持つと、周りから音がすっと消えます。
墨の香りがほのかに香る中、お手本と白い和紙を見比べて、正しい位置へ筆先をそっと落とします。
お手本や先生の説明の通りに筆を動かしているつもりでも、自分の手は言うことを聞いてくれなくて、そうじゃないとわかっているのに違った方向へ進もうとするから、がんばってがんばって正そうとします。
左右を揃えたり、中心線に揃えたり、空白を揃えたり。
墨が引かれたところと、白いままのところのバランスを意識したり。
半紙一枚を書き上げるのに、気づけば一時間経っていることもざらにあります。
書き上がると大きく息を吐いて、緊張をほどきます。
そして気づくのです。
一枚を書き上げた数十分という時間が、いかに満ち足りた時間だったかを。

今この時、たった一つの点や線に集中する。
その時間は、未来も過去も頭の中からなくなり、あるのは今の自分だけ。

マインドフルネスに挑戦したいけど、瞑想は苦手という方、ぜひ書道をやってみてください。
写経セットを買ってくるのもいいかもしれません。
筆や硯がなくても、筆ペンでも十分です。
今に集中することで、穏やかな心を手に入れることができますよ。
朝活におすすめです。

(了)

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