【カンボジア】PEPC（ペステック）｜カンボジア株
こんにちは！
カンボジアより日本の方が暑いと感じるFPウタです。
2011年7月11日にカンボジア初となる証券取引所がオープンしました！
それがカンボジア証券取引所です。
英名：Cambodia Securities Exchange
略称：CSX
そして、本日紹介する
PEPC（ペステック）は、カンボジア証券取引所に上場した7社目の企業です。
PEPC（ペステック）とはどんな会社？
PEPCは2020年8月12日に上場しました。
PEPCのメイン事業は、電力システムの建設、設計、およびそのメンテナンスを行っています。
簡単に言えば電力会社ですね！
以前のカンボジアは、電力供給が不安定でたびたび停電することがありました。
しかし、近年PEPCなどの電力会社の活躍により、特に首都プノンペンではほとんど停電が見られなくなりました。
PEPCの筆頭株主は、Pestech International BHD（ペステック・インターナショナル・ブルハド）で、94.75%の株式を保有しています。
こちらはマレーシアの会社です。
ちなみにBHDとは、Berhadの略語で、マレー語で有限会社を指します。
日本語では株式会社、英語ならLTDが同じ意味になります。
電力会社なのでFPウタの好きたインフラ系の企業ですが、完全な民間企業ということが分かりました。
カンボジア国内には、PEPC以外にも電力会社はあるので独占事業というわけでもありません。
またカンボジア政府の株式の関与も一切ないので、独裁色の強いカンボジアではやや強みに欠けますね。
それでは次に
カンボジア株として
PEPC株を紹介します。
PEPC（ペステック）のB/S
カンボジアの通貨は略称KHRと書いて
クメールリエルと呼びます。
おおよそ 4,000KHR = 1USD(アメリカドル) です。
Mil KHR = 1,000,000 KHR となります。
さすがインフラ系の企業なだけあって、コロナ渦にあっても純資産（株主資本）は緩やかな右肩上がりです。
カンボジアの経済成長とともに、電力供給も増やす必要があるので、当然の結果とも言えそうです。
今まで紹介してきたカンボジアの上場企業と異なるのが、PEPCは資産に占める負債の割合が大きいことです。
上記の数字を元に計算すると、PEPCの自己資本比率は8%になります。
ちょっと心配な数字だと思うのはウタだけでしょうか笑
PEPC（ペステック）のP/L
パンデミックのあった2020年に大きな利益を出していますが、その後利益は減少しています。
この数字の原因は調査する必要がありそうです。
（英語で年次レポートが公開されているので、時間があるときに読んでみようと思います。いつか・・・笑）
PEPC（ペステック）の株価情報
売上や利益が低調のせいか、株価も低迷しています。
IPO初日の終値は3710KHRでしたが、直近の終値(2023/8/18)は2840KHRとなっています。株価が20%以上値下がりしている状況です。
配当は26.45KHR(約1円)です。
とりあえず配当を出した感じですが、2022年は無配当となっています。
PEPC（ペステック）のまとめ
PEPCはカンボジアで電力供給のための送電線や保守メンテナンスをしているインフラ系の企業ですが、財務面や今後の成長見通しにやや疑問を感じます。
インフラ系の事業でありながら、カンボジアの国としての後ろ盾（国有企業）はないので、このまま経営が悪化したら撤退の可能性も考えられます。
ちなみにカンボジアの電力関連は以下のような状況です。
カンボジアの鉱業エネルギー省（MME）が電力に関する総合事業計画（マスタープラン）を作成します。
それに則って、独立系発電事業者（IPP）が発電事業を担います。
PEPCはこのIPPに当たります。
そして、カンボジア電力公社（EDC）が発電所からの配電および送電を担っています。
今後、カンボジアの技術力が高まりEDCが独自で発電所を建設し、発電することができるようになれば、EDCが発電事業を担うようになると思われます。
電力供給はいわば国の血液の動脈であり、電力供給を他国に委ねているのはリスクだと考えられます。
自国で発電できるようになれば、できる限りEDCを中心とした発電に切り替えていくことは容易に想像できますね！
カンボジア電力公社（EDC）が上場したらぜひ買いたいウタです笑
よってウタはPEPCの株を
【 様子見（保有予定ナシ）】
です！！
※株の売買は自己責任でお願いします。
拝読ありがとうございました！
FPウタ
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