【参考書レビュー】東大日本史過去問題集
基本情報
書名:東大日本史過去問題集
著者:野島博之
出版社:note記事
ジャンル:問題集
ねらい:東大日本史の問題とその良質な解説に多く触れることで東大日本史に対応できる力を身につける
対象:東大受験生
前提レベル:過去問に入れるレベル
特徴
野島先生による過去問集です。普通、野島先生の過去問集を受講生以外が入手することは不可能に近いので、今年は貴重な機会と言えるでしょう。1章ごと購入で計1600円です。少々手間がかかりますが...まあなんとかなる範囲内でしょう。自分はpdf結合ソフトで結合して印刷してました。
問題解説部分は各時代4章のため全部で16章です。問題の配置は、1章の中でテーマ的に近い問題が集められています。そのため、余裕があれば章単位で進めることをおすすめします。
構成としては、章ごとに「1問題編」「2思考のためのヒント」「3解答と若干の解説」となっています。
「2思考のためのヒント」は、問題を解く際の思考方法や論述の書き方についてのアドバイスが問題ごとにされています。解答の際の補助輪のようなものです。過去問演習始めたての頃はこれや教科書等を見ながら解き、だんだん自分の力で要求を読み解いて解くようになるのが望ましいでしょう。
「3解答と若干の解説」では、「若干」といいつつもかなり充実した解説があります。ただ、古い問題など一部の問題では解答例しかないことはあります。
第一章にあたる、日本史学習の基本を示した記事は無料で見ることができます。
購入を迷っている方は、これを読んで判断の際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
使い方(あくまで一例)
・時間がある場合
先述したように章単位で進めるといいでしょう。近隣テーマで固まるよう配置されています。過去問を遡ると似たようなテーマ・考え方は出てくるので、複数の類題によりじっくりと強化されることになります。
・時間がない場合
直近10年分(特に2018,2019,2020)を先にやってしまい、適宜解き直しや近隣テーマの問題での演習をしましょう。
・時代順に進めたい場合
これはサブ教材になり、主軸は27カ年などの書籍でしょう。地歴の論述問題においては、複数の解答例、解説に触れることは知識面でも、思考力の面でも大変に有用ですから、自己採点・復習の際に利用しましょう。
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