見出し画像

【Story-telling】東大を、もっと心踊る場所にするために(後編)

UT-BASEでは多様なバックグラウンドを持ったメンバーが日々活動しています。本稿は普段は見えにくいメンバー個人に着目し、UT-BASEでの活動内容や活動への思いなどを紹介する連載、"Story-telling"の第14段です!

こんにちは、東京大学 教養学部 教養学科 総合社会科学分科 国際関係論コースの酒巻 あす香です。UT-BASEでは、主に他団体さんと連携する渉外や、マネジメントとしての活動をしています。

この記事は、前編に続く後編です。前編では、大学入学後のモヤモヤ感や、UT-BASEに入ったきっかけについてお話ししました。まだ前編をご覧になっていない方は、このリンクからぜひお読みになっていただければと思います!

今回は、UT-BASEに入ってから取り組んできた活動や、UT-BASEに所属していることへの自分の考えを語っていきたいと思います。


UT-BASEでの活動

UT-BASEでは本当にたくさんの経験をさせてもらっているので、本当にいくらページ数があっても書き足りないのですが、涙を呑みながら厳選した上で、いくつか項目を分けて書かせていただきます。

渉外担当としての自分ー「私はUT-BASEで何をやりたいのか?」

あの憧れのUT-BASEに入ったものの、私には決断しなければならないことがありました。現在は組織体制が少々変わったこともありこのような制度はないのですが、「どの部門に属したいですか?」という質問が私を待っていました。いわゆる「渉外チーム」「イベント部門」などです。UT-Basecamp(*1)をやりたい、という思いだけで入ってきた私は少々戸惑いました。

*1 ・・・ UT-Basecampは、UT-BASEのMissionである「東大生の挑戦・熱中・学びの機会を最大化」、Visionである「東大を世界一の学び場にする」を目指して2021、2022、2023年に開催した自主ゼミ。私が参加した2022年のUT-Basecampの報告書はここで、UT-Basecampに参加することにしたきっかけはここでご覧になれます。

その中で、私は過去の自分が、UT-Basecampに参加していなければ出会っていなかったであろう本当にたくさんの素敵な人たちに出会えたことを思い出しました。皆さん自分が熱中しているものを持っていて、それについて語り出したら止まらない、本当にアツい人たちで、私はその人たちのお話を聞くのが大好きでした。UT-BASEを通してならそういう人たちにもっと出会えるかもしれない。そのような思いのもと、私は渉外チームに入ることを決意しました。

実際、UT-BASEで渉外担当になることで本当にたくさんの素敵な方々とお話しする機会をいただきました。UT-BASEのホームページに載せるための団体の記事は1団体ずつインタビューをして書いています。その中でいかにその団体の面白さを引き出すのか、どのようにしたら「ぶっちゃけ」を話しやすいような雰囲気を作れるか、ということは常に考えながらインタビューをしています。最初は先輩のインタビューを見様見真似で真似しながら必死に議事録をとっていましたが、今ではリラックスしてインタビューをできるようになりました。おかげで、最初の頃にはタイピングが早くなり、今では人見知りを克服しています(笑)。

UT-Basecamp3期運営としての自分

ある意味私がUT-BASEに入る理由だったUT-Basecamp3期の運営は自分にとって本当に勉強になるものでした。

「運営が熱量がないテーマは後から辛くなる」ということで、まず「自分の興味はどこにあるんだろう?」という問いかけから始めなければならなかったからです。前期教養の授業で本当にバラバラにいろいろな分野をとっていた私は、自分の興味がどこにあるのか、わからなくなっていました。

その中でもやはり気になっていたのは「格差」の問題です。帰国生入試の面接では地域間格差の解消について考えたい、と言っていたこともあり、そこに関する書籍上の知識はまあまあありました。解決策の中でよく見かけた「脱成長」に通じる考え方に関心を抱き、そして、もともと格差を生み出す源泉としてのイメージが強かった資本主義のオルタナティブとして、「脱成長社会」について考えてみたいとの思いから、このテーマについての回を設計しました。テーマを決めてからはさらにまた本を読んで、何人かの先生にアタックして、などこれもまた紆余曲折ありましたが、結果的にとても充実した回になりました。詳しくはBasecamp3期のレポートと前編後編をご参照ください!

運営としては事務連絡の大切さや他のゼミ生との接し方などについても色々考えたりもしましたが、このゼミで一番大きかったのは、「自分は人文系の人間じゃないな」と気づいたことです。当時進振り先を悩んでいた私にとってはこれは非常に大きなことでした。

私は「文2っぽくない文2」とあらゆる人から言われていました(ちなみに今でも言われます 笑)。社会科学特有の、モデルを使った思考の仕方は社会や人の大事な部分を切り捨てているような冷酷な感じがして正直あまり好きになれなかったからです。「脱成長」もこのような考えの中から関心を持ったトピックでした。

しかし、脱成長という思想や倫理学に向き合う時間を少しとり、それと同時に授業で社会科学の科目をとって比較したことによって、「私はやはり思想そのものを研究するよりも、モデルを立てたり演繹的に考える方が好きだ」と気づきました。今は進振り先でどちらかというと社会科学ばかりやっていますが、やはり楽しいです。

このような感じで、一つのプロジェクトを動かすという経験ができたと同時に、自分について深く知ることができたのがこのプロジェクトだったと思います。

「UT-BASEに入ってます」

こう言うと、ほぼ確実に「すごいね」と言われます。そして、「そうかなあ」というと、「だって大変そうじゃん」と返されることがほとんどです。

確かに、大変なのかもしれません。UT-BASEのSlackはとても活発に動いているのでよく確認しています。でも、この団体には周りから見えているであろう「大変さ」以上に得られるものが、本当にたくさんあります。

UT-BASEに所属していて、自分が成長していないと思ったことはないです。
UT-BASEの仲間と話していて、「自分が今熱中していることを話したら引かれないかな」と不安に思ったことは一度もないです。
そして何より、UT-BASEに入っていると言うと「いつもお世話になってます!」と言ってもらえるのが本当に嬉しいです。

UT-BASEは自分にとって、入学当時からずっとかけがえのない場所です。
これからも1メンバーとして、東大をより良い学び場にするために頑張っていきます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
UT-BASEでは随時メンバーを募集しております。UT-BASEで「こんな課題に取り組んでみたい」「この活動に関わりたい」「この活動について思うところがある」という方は、ぜひこちらのフォームからご連絡ください。オンラインで気軽にお話しする機会を設けられたらと思います。お話しできることを楽しみにしています!
↑この最後の段落だけは変更なしでお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?