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自分の力で生活しようと

前回も書きましたが、昨年の育休復帰以降、4歳と1歳の子育てをしながらも仕事の優先度を高くして生活してきました。

仕事は忙しくやりがいを感じていましたし、育児を言い訳に仕事をセーブしたくないという妙なこだわりもありました。(夫も育児には協力的なのですが、仕事中心なのは同じでした。)

そのために、

  • ベビーシッター、病児保育

  • 掃除サービス

  • 惣菜宅配、冷凍食品、ネットスーパー

  • 家電(電気調理器、洗濯乾燥機、食洗機、コードレス掃除機など)

こういったものを適宜使っていましたが、生活の実態は、

  • 平日はパソコン見ながら昼ごはんをかき込む

  • 満足に仕事が回せないと日々感じる(埋め合わせるために残業)

  • 保育園にダッシュで向かう

  • 子供に早くご飯を食べ、早く風呂に入ってと急かす

  • 土日の予定を立てる心のゆとりもなく、その日の朝考える

こんな感じでした^^;

使えるだけのサービスや機器を導入しても満たされない心。埋まらない不満。あ、これがキャパの限界なんだな、と思いました。
気づけば1週間、1ヶ月と、季節の移り変わりを味わうこともなくあっという間に過ぎていく毎日。子供と過ごす時間を楽しむ余裕もなく、常にいっぱいいっぱいな日々。

専業主婦だった自分の親とは世代が違うから、家事はどんどんアウトソース、とはよく聞きますが、ちょっと何かが違う気がする。。
自分の力で生活していない感覚を覚えました。頭は使うけど、体力・労力を使うことは極力しない生活。競争社会で生きるために、仕事を優先し、家事や育児はお金をかけて時間をかけずに。そしてその裏ではエネルギーも浪費している。なんかがおかしいな。。そんな想いが日に日に膨らんでいきました。

そんな中、ネットでふと見かけた稲垣えみ子さん。

元新聞記者の方(アフロ記者としても知られていますね)で、節電の取り組みを皮切りにミニマリスト的な生活をされている方です。著書「寂しい生活」を読み、目から鱗が出るような想いでした‥!

<感銘を受けたポイント>
・電気を使わない生活は、自分で生きる力を身につけるということ(そしてそれが予想外に楽しいこと!)
・家事・育児を無駄な時間として捉えることへの疑問提起
・暴走する欲、差をつけなければという競争と離れるためには、自分が生きていくために必要なものを知ること

そうなんです。考えてみれば私はこれまでずっと、他人と差をつけて豊かになろうとしてきただけじゃなかった。その戦いに勝つために、つまりは他人より上に立つために、自分自身の時間も差別してきたんです。無駄な時間を疎ましく思い、排除しようとしてきた。だから頑張れば頑張るほど、自分の人生の一部を憎むことになった。でもそれが「前向きな人生」ってものなんだと思って生きてきた。
稲垣えみ子「寂しい生活」(東洋経済新聞社)より
それはつまり、日常の中の「無駄だ」「役に立たない」と思ってしまいそうなこと、そう「面倒くさい」と思っていたことを、心を込めて一生懸命やること。いや実際のところたいがいのことは、たとえそれがどんなにしょうもないことであっても、バカバカしいと思う気持ちにとりあえずフタをして一生懸命やりさえすれば、なぜだか面白くなってきちゃうものなんです。
稲垣えみ子「寂しい生活」(東洋経済新聞社)より

ああ、私も仕事を頑張ろうと思いながら家事や育児という時間を疎ましく思い(もちろん子供は可愛く一緒に過ごしたいと思いつつ、仕事優先にするとこう感じることも)、気づかぬうちにその時間を差別してきたんだな、と思いました。。

そこで時間をかけながら、自分の仕事・家族・家事に対する考えや姿勢を見直し、違和感を感じているところの調整をはじめました。(もちろんこのバランスは、人によって違うと思います)

  • フルタイムだった仕事を、時短に。
    子供と向き合う時間をもっと取ろうと変えました。悩みましたが、仕事のバランスを変えることが一番インパクトがあると思いました。

  • 週末家族で何をするかを考える。
    当たり前なのかもしれませんが、ここの優先度を上げようと。子供たちにはいろんなものに触れて感じてほしいなと、いろいろなスポットにお出かけをはじめました。(子供より大人が楽しんでいることも笑)

  • できるだけ電気レスに。面倒なことを楽しむ。
    週末はお鍋でご飯を炊く、洗濯は乾燥機を使わず天日干し。あまりできていなかった料理も再開しました。娘と一緒に食事を作るのも楽しい^^

実際には、すべてが変えられるわけではなく、先述したサービスや機器も一部使ってはいますが、それでも少しずつ気持ちが変わってきた気がしています。

自分の家庭が、一番のローカル。
生活から少しずつ変えていく。
これが、私の直近のテーマになりそうです。

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