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ワークショップから「公園」へ

子どもが参加するワークショップは、いま「公園」へとむかっている。

ワークショップとは、参加者が主体的に活動し、創造し、学ぶ場である。ワークショップに慣れていない、もしくはワークショップの主催者への信頼がない場合、参加者に不安を与える

とくにコンセプチュアルなアートワークショップは、難しそうな印象を与えてしまう。「うちの子にちゃんとできるかしら…」「私にはむずかしそう…」「いいアイデアを出せないかもしれない…」などと、不安が先行し、行くのを躊躇してしまう場合が多い。

この不安はぼくにも良くわかる。ワークショップのファシリテーターに「良い表現」を期待され、暗黙の評価をされる、無言の重圧を感じた場は少なくない。

それに対して「公園」とは、誰もが憩い、遊ぶことができる公共の場である。遊んでもいいし、遊ばなくてもいい。行ってもいいし、行かなくてもいい。暗黙に評価されることもない。ただ「居る」だけでいい。

そのような「公園」の魅力や、それを作り出す方法について、今日は考えたい。

このマガジンは、子どもが関わるアートワークショップを専門とする臼井隆志が、ワークショップデザインについての考察や作品の感想などを書きためておくマガジンです。週1~2本、2000~2500字程度の記事を公開しています。

公園の魅力とは

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