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アートの探索遠足#007 オンライン対話型鑑賞

こんにちは、臼井隆志です。今日は7月の「アートの探索遠足」のお誘いです。

「アートの探索遠足」は、このマガジンの読者の皆さんとアート作品を鑑賞しながら、感じたこと、考えたこと、その根拠について対話するイベントです。

今回のイベントでは、オンラインで「対話型鑑賞」を行います。対話型鑑賞とは、アート作品をめぐって、気づいたこと、考えたこと、浮かんだ疑問などを言葉にし、対話する鑑賞方法です。

90分間で一つのアート作品をめぐって、観察したり、内省したり、背景を分析したりしながら作品の解釈を楽しみ味わうことが、この場の目的です。全体セッションとグループセッションをわけて対話を進めていこうと思っています。

参加をご希望の方は、このマガジンの購読もしくは記事単体でご購読のうえ「参加方法」の部分にお進みください。

アートが「想起」させるものとは?

アート作品を鑑賞することを通じて、ぼくたちは何らかの感情やイメージを「想起」しています。

いったい何を、なぜ、作品のどのような部分から、あなたはそのような「想起」をしたのでしょうか?

対話型鑑賞は、個々人が「想起」した感情・イメージを言葉を通して交換する作業です。言葉にすることで自分が想起したものを伝えようとし、他者の想起したものを知ろうとする過程で、自分一人ではつくりだせなかった意味が紡ぎ出されていきます。

たとえばこの作品をご覧ください。

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じっくり見てみると、どこか「道」のような場所であることがわかると思います。平面のこの画像から、空間の奥行き、木々の動きや茂りといったものを感じ取ることができます。あるいは、土の匂いや、葉のざわめきなども想起するかもしれません。

このようなごくわずかな線と色のパターンから、ぼくたちはさまざまなものを想起しています。しかし、想起していることにすら気づかないことの方が多いのです。

対話型鑑賞の面白さは、アート作品に触れることで無意識のうちにぼくたちのからだの内に生まれているイメージや感情に、光があたることです。「自分はこんなこと感じてたんだ」ということに語りながら気づいていくのです。

問いかけが起こす「知覚」と「想起」の探索

また、その「想起しているものごと」が、他人の意見を聞くことで、リアルタイムで変容していくことも面白さなのです。

こうした面白さは「問いかけ」によって起こります。

「この作品を見てあなたはどう感じましたか?」
「それはこの作品のどこから感じたんですか?」
「他に、何かこの作品を見て疑問に感じることはありますか?」

このように問いかけられた相手は自分のからだの内側に起こっているイメージを探索し、同時に作品の中にそのイメージを作動させたファクターを探索します。

ぜひ、今回の鑑賞では、ファシリテーターの問いかけに応答するだけでなく、他者に問いかけ、自分だけでなく他者のイメージを探索することもまた楽しんでいただきたいと思っています。

*今回の作品をセレクトする際は「文化と自然の境界」をテーマにしたいと思っています。

アートの探索遠足#7 オンライン対話型鑑賞 開催概要

14:00~14:15 イントロ+自己紹介
14:15~14:25 チェックイントーク
14:25~14:50 全体で対話型鑑賞(素朴な気づきを共有してみる)
14:50~15:10 グループで対話型鑑賞(お互いに問いかけてみる)
15:10~15:30 リフレクション
15:30~16:00 ゆるやかなアフタートーク(参加自由)

このマガジンは、アートワークショップの設計を専門とする臼井隆志が、ワークショップデザインについての考察や作品の感想などを書きためておくマガジンです。対話型鑑賞イベントの実施に加え、週1~2本、2500字程度の記事を公開しています。
参加をご希望の方は、以下二つの方法をお選びください。
①本マガジン「アートの探索」をご購読の上、下記の参加手続きにお進みください。
②本記事を単体でご購入の上、下記の参加手続きにお進みください。

参加方法

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