アートの探索遠足#008 オンライン対話型鑑賞
こんにちは、臼井隆志です。今日は7月の「アートの探索遠足」のお誘いです。
「アートの探索遠足」は、このマガジンの読者の皆さんとアート作品を鑑賞しながら、感じたこと、考えたこと、その根拠について対話するイベントです。
今回のイベントでは、オンラインで「対話型鑑賞」を行います。
対話型鑑賞とは、アート作品をめぐって、気づいたこと、考えたこと、浮かんだ疑問などを言葉にし、対話する鑑賞方法です。
90分間で一つのアート作品をめぐって、観察したり、内省したり、背景を分析したりしながら作品の解釈を楽しみ味わうことが、この場の目的です。
今回は、アート作品についての多様な見方を味わう時間はもちろん、対話型鑑賞のファシリテーション方法についても共有していきたいと考えています。
参加をご希望の方は、このマガジンの購読もしくは記事単体でご購読のうえ「参加方法」の部分にお進みください。
鑑賞する作品
今回対話の題材とするのは、ヴァシリー・カンディンスキーの「コンポジションⅧ」です。
点、線、面のシンプルな要素でありながら、さまざまな「力」を内包するそれらの要素を読み解く楽しみを皆さんと共有したいと考えています。
カンディンスキーをめぐる対話について、前回のレポートはこちら。
プログラムの内容
今回の対話型鑑賞のプロセスは以下の通りです。
20min:イントロ+自己紹介
20min:3人1組になってグループで作品の印象についてインタビュー
30min:全体セッション
20min:リフレクション
20min:雑談(参加自由です!)
まず、ワークショップのはじめに参加者同士が3人1組となって5分ずつインタビューする時間を作りたいと思います。
作品の印象についての「インタビュー」とは?
そのなかでインタビュアー役には以下のような質問をしてもらいます。
「この作品を見て、どんなことを感じ、考え、疑問に思った?」
「それは、この作品どこから感じた?」
「ほかに感じたり考えたことはある?」
基本はこの3つの質問を繰り返すことです。
その際、「なるほど」とか「そうなんですね」といった相槌はもちろん、「Aだと感じたんですね」とおうむ返ししたり、「Aっていうのは、Bとも言えそうですか?」と言い換えをしてみたりしてみて欲しいと思っています。
しかし、なかなか感想を引き出せない場合もあると思います。そんなときは「私にはAがBに見えたけど、〇〇さんはいかがですか?」というように、自分の意見を呼び水にする問いかけをする方法もあります。
これらは、本来対話型鑑賞でファシリテーターが投げかける問いですが、参加者同士でもアイスブレイクしながら聞いてみてもらいたいと思っています。
グループワークから全体ワークへ
その後、全体で対話を進めていきます。グループでのインタビューから出てきた意見を共有しつつ、さらに全体で作品についての解釈や印象を交換していきます。
鑑賞終了後は、鑑賞して面白かったこと、発見したこと、もやもやしていることを共有して、クローズです。
一つのアート作品をじっくり1時間観察することは、ふだんなかなかしないことだと思います。
何気なく見ているアートに対して、じっくりみて、あらためて「驚く」ということは可能でしょうか?可能であるとすれば、その「驚き」はどのようなものでしょうか? ぜひご参加ください。
参加方法
参加方法はこちら👇
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