子ども向けワークショップデザイナーのキャリア形成仮説 ー基礎からオリジナリティを磨くまで

7月が終わり、8月が始まった。不意に涼しい二日間が訪れたが、明日からまた暑いらしい。昨日は娘の幼稚園で盆踊りがあり、今朝は近所の自治会館でかき氷を食べられるイベントがあった。涼しいなかだったので、バテることなく参加できた。コロナの感染者数が本当に異常ななかだが、牧歌的な夏を少しでも味わうことができた。

さて、今日は「子ども向けワークショップデザイナー」がいかにしてキャリア形成をすることができるのかを書いてみたい。以前「アートエデュケーターの生き方について」という記事を書いたが、この内容をさらに深掘りして書いてみたい。

子どもに向けてワークショップをしている人は、たくさんいる。どんな地域にも、音楽や美術、演劇などの自身がもっている技をつかって、子どもたちと芸術の知を分かち合おうとする方がいて、とても勇気づけられる。

ただその一方で、その方々に話を聞くと「どうやってマネタイズするか」「どうやって自身のキャリアを形成するか」という悩みが共通している。子ども向けワークショップデザイナーという職業枠があり、採用している企業はほとんどないだろう。(たとえばリタリコなどは、その稀有な例かもしれない)

マネタイズには繋がるかわからないが、キャリア形成については一定の法則のようなものが見えてきた。それを仮に書いてみる。

結論を先取りしておくとワークショップデザイナーのキャリア形成は、「ワークショップデザイン以外の別のスキルと組み合わせることで、次の展開が見えてくる」という点に集約される。ポイントは、どのような「別のスキル」と自身との相性が良いか、だ。

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