道埋る――令和5年2月6日氏神様

前回おみくじを引いてから5日しか経っていませんが、氏神さんのところを通りがかったので挨拶がてらの参拝です。運勢は中吉でした。

和歌

吹きあるゝ嵐の風の末遂に道埋るまで雪はふりつむ

私自身は雪道や雪景色が好きなので少し違和感があるのですが、おみくじの和歌で低温だったりドカ雪が降っていたりするのはあまりよくないことの表象に思えます。吹きあるゝ嵐ですからね。希望が見えない歌です。

解説

親類まで災をして思うに任せず心痛する事多し 何事も時の至るまで天にまかせて 静かに身を慎んで居れば雪が朝日に消える様に楽しい時来(きた)る今は何も控えよ

けっこうきびしい訓示です。和歌は道埋るまで雪がふりつんだところで終わっていて、将来の希望が全く見えませんでしたが、こちらでは雪が消える未来についての言及もあります。とにかく待て、といったところでしょうか。

分野ごと

願望 心配多くして其(その)功すくなし急ぐな
待人 来るとも遅し
失物 出るが役にたゝず
旅行 盗難に用心せよ
商売 売買(うりかい)共に利少し
学問 早目の決心が大事
相場 買いが勝ち
争事 先に言(いう)と負ける
恋愛 待て 将来吉
転居 さわぐと損
出産 さわりなし 安産
病気 医師を選べ 治る
縁談 途方に暮れて迷う事あり見定めよ

あの……これってほんとに中吉なんですか? だめだめな気がするんですが……。

失物の欄、「出ない」とか「出る 低い所」とか「出る 物の間」とかいうのは見たことがあるのですが、「出るが役にたゝず」は初めて見ました。こういうのもあるんですね。

神の教

 変わる此の世に変わらぬものは、神の心と日の光り
私共(わたくしども)を御慈しみ下さる神様の御心は、大空に照り渡る太陽の光のように、いつまで経っても変わらない。しかし、ともすれば私共の心の方が神様から離れてしまう。神様の御心に背いてしまう。其の時、心に暗い影が差し、不安が伴う。されば邪心や迷いを捨て去り、一心に拝みなさい。屹度(きっと)、祓へ給ひ清め給への御神語で救われます。

いやいや、大空に照り渡る太陽の光が変わらないって、嵐が吹き荒れているんじゃなかったんですか……と思ってしまったのですが、そういうのが「私共の心の方が神様から離れてしまう」「神様の御心に背いてしまう」ということなのでしょうかね。戒められました。気をつけます。

中吉とは思えないくらい厳しい内容ですが、将来の「雪が朝日に消える様に楽しい時来る」への希望を込めてのことでしょう。来たらいいですね。

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