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Wantedlyを退職し、キャディに入社しました!

2019年11月28日の株主総会にて取締役を退任し、11月末をもってWantedlyを退職しました。

退職にあたって直接お話できていない方も多いので、少し振り返りもしつつ今の想いや次の挑戦をお伝えできればと思って、この記事を書きます!

Wantedlyとの最初の出会い

Wantedlyに入ったのは3年半前ですが、Wantedlyとの出会いはもっと前でした。大学時代の先輩の繋がりからWantedlyがリリースされた2012年序盤にはWantedlyのことを知っていました。CTOの川崎さんよりユーザIDが若いのが密かな自慢だったりします。

その後、その先輩の影響も受けてインターネットの世界に行きたいと考えた時に、Wantedlyを本格的に使うようになりました。これが2013年後半。Wantedlyが徐々にベンチャー界隈でポジションを確立しつつあった頃でした(当時はスタートアップなんてフレーズはほとんど口にされてなかった)。

Wantedlyを通じて何社か訪問させてもらい、縁と共感があって前職のtrippieceに入社しました。大変なこともありましたが、事業の手触り感がそれまでと全然違ってとにかく刺激的。月並みですが「生きてる!」ってかんじでした。約2年半の在籍中にビジネスサイドやコーポレートでいろいろな経験をさせてもらいました。

Wantedlyとの出会い再び

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trippiece入社時にお礼も兼ねて挨拶させてもらった時の繋がりもあり、2016年に入って、仲さんや川崎さん、人事の大谷さん、開発のリーダーの礼さんや相川さん、ビジネスサイドのリーダーの藤本さんといった面々と何度か話す機会をもらいました。

「シゴトでココロオドルひとをふやす」というミッションについて直接話を聞き、trippieceでの無我夢中の日々はまさにこの「シゴトでココロオドル」だったんだと理解しました。仲さんや川崎さんたちの言っていることが、2011-2012年頃と変わらずブレていないことにも驚きました(インタビューやブログも実は当時から結構読んでました)。

もともと自分のやりたいことを明確に持っているタイプではなかったんですが、いろんな人や機会との出会いのおかげで徐々に軸ができてきて今の自分があるんだなと、自分の中でストンと落ちるものがあったんですね。そういう良い意味での出会いを増やして、充実した人生を送れる人、意思を持って道を選んでいる人を増やしたいと素直に思えました。

そして、Wantedlyが自分の人生の大きな転機を作ってくれたし、Wantedlyを通してインターネットの世界に飛び込んで本当に良かったと感じていたので、その恩返しもしようと、Wantedlyに入ることを決めました。

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3年半で変わった景色

そこから今に至るまで3年半。この間、キャリアや採用を取り巻く社会の空気感が大きく変化していったように思います。

・採用において透明性高く情報発信する企業・個人が増え、採用広報や採用マーケティングといったフレーズが一般化
・リンダ・グラットン著『ライフシフト』がヒットし、経産省の「不安な個人、立ちすくむ国家」レポートがバズる
・就活ガイドライン見直しや終身雇用の終息について公に議論されるように
・大手企業でも中途採用拡大の動きが広がり、業績好調でも希望退職を募る企業も目に見えて増加
・自身の人生やキャリアに自覚的な人、目的意識を持って自ら築いていくというマインドセットの人も増えている(ように思う。ここは完全に主観)

もちろん人口動態など外的な要因も多々ありますが、Wantedlyが2012年頃から生み出してきた小さなうねりが実際に社会に波及していくのを、Wantedlyで取り組みながら目の当たりにできた期間でした

日本全体からすればまだ一部の動きですが、「Wantedlyが立ち上がった頃から目指していたことに、社会が少しずつ近づいてきたんだな」と感じました。そこに関われたことがとても感慨深く、本当に幸運だったなと思います。

自分なりに残せたもの

退職するにあたって、Wantedlyに何か貢献して残せただろうかと考えました。貢献と言ってもいろいろですが、ひとつ挙げるとすると「良い意味での変化を起こせたか」だと考えています。

振り返ってみて「もっとやれたんじゃないか」と思うことばかりですが、日本のスタートアップにおいて、Wantedlyのコーポレートチームが一目置いてもらえるようになったところには多少なりとも貢献ができたかな、良い変化が起こせたかな、と思っています。

ただ、自分で一から作ったなんてことはなく、当時のコーポレートチームの面々、前任の人たち、基盤の構築をサポートしてくれる人たちが作ってくれていたものを引き継がせてもらった形です。

自分がやったのはほんの一部で、Wantedlyのカルチャーだとこうだよね、というポリシーを軸にして、多少の整理をして、あとは対外発信をがんばったくらいです。

コメント 2019-12-02 153444

▲ 対外発信はがんばって良かった😂

Wantedlyのスタイルだったり、こういう考え方ができるよね、というのも、多くは他の経営メンバー、開発チーム、ビジネスチームから学ばせてもらったものです。特に事業マインドに溢れたエンジニア&デザイナー陣からの学びはとても大きいものでした。

そして、外見だけじゃなく中身が伴っているのは、国内・海外のオペレーションチームも含めて、実際にコーポレートチームのみんながいつも真摯に課題に向き合って、やるべきことを着実に、そして主体的に動かしてくれていたおかげです。本当に感謝しかないです。

Wantedlyのみんなや社外で応援してくださった方々にとにかく感謝

このコーポレートチームなら安心して後を任せられると心から思えたこと、そんな良いチームができたことを何より嬉しく思っています。この2人のインタビューに至っては、僕よりも的確に大事なことを語ってくれています。

体制が手薄で負担をかけまくり、いろいろ激動だった時期を一緒に戦ってくれた野地さん・橋本さん・小山さん。海外が超カオスな中でオペレーションを立ち上げてくれたJiachiや手放しでしっかりと法務を立ち上げてくれた植田さん。その後、体制変更や僕からの突然の引き継ぎもあった中でコーポレートを一層強化してくれている兼平さん・仁位さん・崔さん・奈良さん・Nia・坂林さん・秦さん・アイさん。ありがとうございました!

今後も、それぞれに、そしてチームで、良い変化を起こしていってもらえると嬉しいです。

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▲ コーポレートでの送別会ありがとうございました!株主総会の日だったので珍しくスーツ姿🙈

そして、Wantedlyのみんなに大変お世話になりました。コーポレートと事業部の間に溝ができる会社も結構あると聞くんですが、常に建設的に話ができて、いろんな制約もありながらとても協力的で、コーポレートの立場でこんなにやりやすい会社はなかなか無いんじゃないかと思います。強い開発チーム・ビジネスチームから学ばせてもらうことばかりでした。

Wantedlyのビジョンに社会が近づいてきたとは言ったものの、まだまだ目指している地点まで1%も行ってないってかんじだと思います。皆さんでぜひこの社会の変化を加速させていってください!

仲さんはじめ皆さんに機会を与えてもらったことで今の自分があります。社外役員や株主の皆さま、社外で直接・間接に応援してくださった方々のおかげで、歩みを止めずに来ることができました。

至らない点も多々あったと思いますが、本当にありがとうございました。

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▲ ラストにWポーズで送り出してもらいました🤗

次の挑戦は製造業×テクノロジー

この12月からは、製造業の受発注プラットフォームを展開するキャディ株式会社で新たな挑戦を始めます!

「なぜキャディに?」は、社内でインタビューしてもらった下記記事(後半)にまとめてもらいました。その中であえて挙げるなら「産業の変革を通じて新たな景色を作りたい」という想いが最も強かったです。

先ほどWantedlyが生み出したうねりが社会に広がっていったことに触れましたが、その種はやっぱり僕がWantedlyに入る前に蒔かれていたんですよね。

超余談ですが、我が長男が電車好きでして、少し前に大宮の鉄道博物館に久々に行きました。「歴史ステーション」という日本の鉄道の約140年の歴史を様々な側面から紹介している一大絵巻のようなコーナーができていました。

明治時代に「鉄道」というベンチャーが立ち上がり、様々な科学技術の発展と共に、ひとつの産業へと育っていく。その結果、人々の生活や経済活動に大きなインパクトを与え、さらには都市開発や商業開発の進展に影響を及ぼし、現代では決済の領域にまで関わってきている…。

鉄道産業が勃興する流れを事細かに見て「すごい!」とやけに興奮している自分がいました(隣にいた長男には無視されましたが…)。これがロマンというやつでしょうか。いまやインフラの代表例のような鉄道ですが、最初はもちろんベンチャー。鉄道も当然種を蒔いた人がいるわけです。

今度は市場創出や変革の種を蒔くところから挑戦したい。この想いに突き動かされました。キャディはまさにそういった段階です。事業の大枠はあるものの、まだまだアーリーステージですし、良い意味でこれからのところばかり。このフェーズから経験できるのは今しかない、と思って飛び込むことを決めました。

とはいえ、一つの見方だけで決めたわけじゃないので、これからどんな挑戦をしたいか、何が難しくもおもしろいのか、を今後発信していきたいなと思っています。

また、キャディ入ってみて実際どんなかんじ?と気になる人は、DMでもメッセでも良いのでぜひ声をかけてください!良いところも課題面もいろいろ話します。

最後まで長文読んでいただき、ありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします!

追伸:いつも支えてくれる妻と子ども達がいてくれるおかげで、心身ともに健康に働かせてもらっているなと歳を重ねるごとに思います。今回も新たなチャレンジを認めて背中を押してくれてありがとう!

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