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Web3の正体について考えてみた

技術の話はしません。Web3で構造がどう変わるかではなく、ユーザー体験がどう変わるかに焦点を当てています。
昨夜、新規事業について考える内に、Web3に行き着き、深夜のテンションでつらつらと書いてしまったnoteです。FBやコメントいただけると嬉しいです😄

こんにちは、鍬裕介です。
スタートアップで新規事業を作っています。
これまでは、webエンジニアやwebマーケティングを経てきました。

ああ誰か来て私に言って 億の巨匠が並んで生まれ しかも互いに犯さない
明るい未来は かならず来ると

混沌からの表現 山崎正和

という世界観に強く共感していて、「70億人の巨匠が生まれる世界」や「人が個性だけで生きていく世界」を目指して、新しい事業を作って伸ばすことを生業にしています。
(ロシアがウクライナに侵攻して1週間が経ちました。1日に何度もSNSで戦況を確認しています。本当に心が痛みます。できるだけ少ない被害で、モノを奪い合う時代が終結することを願って止みません。)


前置きはこれくらいにして、本題に入りますが、
(ここから常体)

元々、Web3というのは

直訳すると、Web3は「ユーザーが自分自身のデータ、アイデンティティー、運命をコントロールできる、分散型でかつ公正なインターネット」ということになる。

次世代インターネット「Web3(3.0)」とは 理解すべき4つの要素
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00820/

という概念で、
Web3の技術的なポイントは、中央集権型ではなく分散型になることであり、これはつまり、評価者が他者ではなく自分自身になるということだ。

更によくよく考えてみると、

モノからコト、を超えて"文脈"へ


という話だと思った。(これが本noteの結論)
どういうことかと言うと、

モノ:触れられるものソフトウェアも含む、存在が価値
から、
コト:触れられるかどうかに関わらず、体験が価値となる
を超えて、
文脈:存在や体験に、自分自身で思考を介入する行為そのものが価値となる

という感じだ。

Web3は概念なので、世の中には既にWeb3と相性の良いものもあるし、相性の悪いものもある。

いま存在している具体的な例としては、

モノ:野菜、車、PC、SaaS
コト:移動、Mac(というこれまでのPCを凌駕する良体験)
文脈:アート

が挙げられると思う。
(僕はアートを、よく分からないものを見て意味を見出す行為、文脈を自分で作る行為だと捉えている)


存在や体験に自分自身で思考を介入する行為をエンパワメントするための仕組み」がWeb3の正体だと思う。

メタバースや通貨も、新しく別の世界を作り出す技術の一貫だと思っている。既存の世界とは別の空間に別の自分を作り出したり、複数の世界に没入するための手助けをしているように思える。


例えば、急にくだらない話だけど、「(泣)からのぴえん超えてぱおん」もWeb3的だと思う。

ぱおん:元々は辞書に載るほどの価値すらない、ただの3文字。他言語の人や世代が違う人にも伝わらない。ただ、分かる人には分かる。

誰かが決めた正解はどこにもない。
個人が自分で解を見出すことに価値があり、それを信じ、主張する世界。

なんか良くないですか。笑
冒頭に書いた70億の巨匠の世界観に通じるものを感じ、エモくなってきた深夜。そろそろ締めます。


"文脈"はUX観点でどのような特徴があるか?

モノからコトへのパラダイムシフトでも、MaaSや、フードデリバリーなど、沢山のサービスが生まれてきた。
これから、Web3の概念を取り入れた新しいサービスも沢山生まれると思う。

個人的にWeb3なUXを感じるのは、例えば、スポーツのin-playベッティング
リアルタイムで、試合途中に、次の展開の進行予想に都度賭けをするサービス。野球で言うと、打者が打つのか打たないのかに、いちいち賭けるようなイメージ。

スポーツが、受動的に視聴する娯楽(モノ)から、単一的に応援する体験(コト)を超えて、自分の思考を介入させて楽しむサービス(文脈)に変わっていく。

文脈を介入させることで優れた体験を提供できるという証明ができれば、
同じスポーツでも、新しい視聴者層の獲得や、高いリテンションに発展するだろう。スポーツ市場が大きく動く片鱗を感じる。
(アーティストに投資とか、コイン作成というのも確かにWeb3なんだが、ケイデンスが遅いというか、思考実験の答えが出るまでの時間軸が長過ぎる。Web3は通貨よりも、もっと短いスパンでスパンスパン考えさせる方が向いていると思う。積立投資よりもデイトレ寄りの特性を感じる。)

Web3的なサービスの構想にあたっては、
まず、モノやコトに自分独自の思考(解釈)を介入できることがキーワードで、いつどれくらい介入するかという時間軸(タイミング、頻度、長さ)のサービス設計がコアになると思う。

その他にも、Web3的なサービスのキーワードとして、以下があるかもしれない。

  • 不確実性の利用:不確実なことを思考するのは面白い。

  • ケイデンス:答え合わせをしたいのも人類の確かな欲求なので、低俗なものは短く高頻度に思考実験と答え合わせをし、高貴なものは本当に答えを自分で探す旅に出る。Web3としてこれから牛耳るのは前者だろう。

  • 思考への報酬:強烈なアドレナリンとドーパミンが出る。粘着性(没入感の深さ)に繋がる。

  • 他者との同時性:あえて他者と比較や競争することで自分独自の思考が際立つ。


おわりに

Web3に新しいパラダイムを感じたので書いてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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