「みじめなほど道徳的に欠陥のある論文」って、ただの誹謗中傷じゃん

これによると、かつて同校韓国学研究所所長を務めたカーター・エッカート韓国歴史学教授は、ハーバードクリムゾンに電子メールを送り、「ラムザイヤー氏の論文はみじめなほど、実証的に、歴史的に、道徳的に欠陥がある論文」と指摘した。エッカート教授は「(ラムザイヤー教授が)慰安婦問題の本質である日本の植民主義と軍国主義の脈絡を軽視した」とし「日帝強占期の政治・経済的脈絡は排除したまま『慰安婦』事件だけに焦点を当てて主張を行った」と批判した。従って「慰安婦被害者の性的尊厳性は無視され、単純で一次元的な問題に縮小された」と指摘した。エッカート教授は同校教授のアンドルー・ゴードン歴史学教授とともに、ラムザイヤー教授の論文を批判する別途の反駁文も準備している。この論文は学術誌などに送られる予定だ。

まず第一に「みじめなほど」などという形容詞を付けていること自体がひどく感情的であり、学術に携る人物の態度とは言えないと思う。しかも、「実証的」「歴史的」はまだしも「道徳的に欠陥がある」とは、もはや学術ではなく宗教だ。

その後の主張も何を言っているのか全くわからない。

「慰安婦問題の本質である日本の植民主義と軍国主義の脈絡を軽視
「日帝強占期の政治・経済的脈絡は排除した」
「慰安婦被害者の性的尊厳性は無視され、単純で一次元的な問題に縮小された」

うん、何か言っているようで何も説明していない。

要は「日本は韓国に酷いことをした。だから日本は悪いんだ」というトートロジーを復唱しているだけのように感じる。

単純で一次元的な問題に縮小…何が悪いのだろうか。要するに「個別に見れば日本は悪くないけど全体としては日本は悪い」と言いたいのだろうか。

こういう、奥歯にモノが挟まったようなまどろっこしい反論しかできない時点で、ラムザイヤー教授の論文否定派は詰んでいるのではないかと思う。

ただし、これはあくまで韓国中央日報の記事なので、カーター・エッカート教授が実際にどういう反論を行っているかはわからない。いずれにしても、韓国のメディアというのは、ずいぶん国語能力が低いのだなあと感じてしまう。毎日こんなものばかり読んでいたら、そりゃ論理的思考やクリティカルシンキングは育たないだろう。ノーベル賞を取れないのも道理だわ。

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