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新型コロナ、一刻も早く抗体サンプリング調査を。

現在公表されている「感染者数」は、あくまでPCR検査を行って陽性反応が出た人の数であって、PCR検査を行ってない無自覚感染者や軽症感染者は含まれていません。

ですので、実際にはどの程度感染が広がっているのか、分からないのです。

しかも、PCR検査を行う対象は、重症患者と特定クラスターの濃厚接触者に限られていますので、無作為抽出ではないため、統計学的にも意味のあるデータとは言えません。

本来、統計学的な正しい調査方法は、症状の有無に関係なく、無作為抽出で選ばれた人たちに検査するという方法です。しかし、PCR検査は非常に手間がかかるため、感染している可能性の低い人をわざわざ検査する余裕はありません。

そこで、「抗体検査」という方法があります。

人は、ウイルスに感染すると体内に抗体(免疫)が作られます。つまり、新型コロナに対する抗体を持っている人は、過去に新型コロナに感染した経験があるか、もしくは現在感染中の人ということになります。

この検査方法では、すでに治癒しているか否かまでは分かりませんが、抗体を持っている人の割合は簡単に分かります。

抗体を持っている人の割合が6~7割に達すると、ウイルスは感染先がなくなってしまい感染者数が激減するそうです。これを集団免疫と言うそうです。

英国は、当初はこの集団免疫を目指して、あえて積極的に感染を広める路線を取っていました。

ところが、チャールズ皇太子や首相自身までもが感染してしまい、英国も封じ込め路線に転換してしまいました。

話が逸れてしまいました。話を戻すと、この抗体検査を無作為抽出した1000人程度の人に行えば人口に対する抗体保有者のおおよその割合が分かるわけです。

つまり、例えば1000人中100人がすでに新型コロナ抗体を持っていたとしたら、日本人のおよそ1割が、新型コロナにすでに感染して治癒したか、あるいは現在感染中ということになります。

この調査は、すでにアメリカでは始まっています。

また、ドイツでも同様の調査は行われているようです。

「抗体あり」と出た人(で、なおかつPCR検査で陰性の人)は、再び感染する可能性は低いので、自粛する必要はないはずです。いつまでも自粛を続けていたら経済が崩壊しますので、「抗体あり」の人だけでも優先的に自粛を解除していけば良いのではないかと思います。これもやはり、ドイツで同様の試みが実施されているようです。

また、これは私の素人考えですが、10~30代の人は感染しても重症化する可能性が非常に低いので、たとえ抗体がなくても、自粛を解禁して、経済を回してもらえると良いのではないでしょうか。ただし、この場合、①基礎疾患がないこと、②自宅に50歳以上の同居者がいないこと、この2点を満たす10~30代の人、と限定するべきでしょうか。

これはどうなんだろう、私はサンプリング調査で十分だと思うのですが。簡易キットでは精度もあまり高くないでしょうし。やるなとは言いませんが、他にもっとやるべきことがあると思います。

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