ファンベースという考え方
テーマはファンベースとコミュニティ
久しぶりのnoteです。今回のテーマはファンベースとコミュニティ。
「ファンベース」はご存知の方も多いと思いますが、fanbase companyの会長である佐藤尚之さんが提唱する概念です。(書籍はこちら)
社長はネスレでネスカフェアンバサダープログラムを立ち上げた津田匡保さん。
個人的にすごく好きで、自社事業においても大切にしていきたいと思っています。
そして、このnoteではコロナ禍きっかけで、小5になる息子が習い始めた「探究学舎」という、ひたすら子どもたちの好奇心を刺激して、自ら探求する力を見つける学び舎で起きた事を書きたいと思います。
探究学舎とコアファン
念の為、興味のある方用に、紹介コード貼っておきますね。
6月1ヶ月間の受講料が半額の5,000円になるようです。
https://peatix.com/event/1500857/view パスワード:shoukai6
探究学舎の構成要素として、「オンライン授業」「クエスト・マイ探求」「ホームルームの時間」「HR」「部活動」「探究ラジオ」がグルグル回って学びの好スパイラルが起きる仕組みになっております。(今回は割愛)
今回はDiscordというSlack的なコミュニティアプリ内で起きた保護者雑談部(上記の部活動ですね。大人用もあるんです)での出来事です。
「サービスの余白」がコミュニティを育てる
この探究学舎の特性として、「参加している保護者の熱量高め(こどもはもちろんのこと)」というポイントがあるんですが、その熱量高めの保護者が参加している部活が「保護者雑談部」。
ここでは、保護者同士の交流や、運営(講師陣や運営メンバー)と保護者の雑談が繰り広げられています。
(ちなみに"ふくいけんさん"がうまいこと、突っ走ってる代表のボールを拾って推進しているように見てます)
普通の"塾"って習い事として、保護者側は塾に"預けるスタイル"で、特に関与しないがよくあるパターン。が、探究学舎は違う。
そんな雑談部屋にふらっと代表のやっちゃん(宝槻 泰伸さん)が現れる。
↓この方が探究学舎の代表ですw↓
まだ構想段階やローンチ前の企画を保護者に共有しちゃうんです。(たぶん盛り上がったきた勢いでw)で、保護者はグイグイ引き込まれて、面白くなり、その船に乗りたくなってしまう。
また、保護者を運営に巻き込むような企画とポジションを用意し、それぞれが力を発揮できるステージを用意する。
すると、熱量の高い保護者(=コアファン)が自燃し、よりアクティブになる。
ちなみに、「探究ラジオ」というYOUTUBE上で配信している番組があり、毎週金曜日21時過ぎスタートの、保護者寄りの企画「晩酌ラジオ」では、明け方まで(これはたまたま盛り上がりすぎて)探究学舎のスタッフとラジオ勢がオンラインでだべったりしてます。
自燃型のコミュニティづくり
探究学舎は狙ってそれをやっているのではなく(たぶん)、代表であるやっちゃんの勢いと、支えるスタッフ(講師陣やフロント)とで、走りながらアジャイルで生まれている感じがします。それはそれですごいと思う。創業時のスペースマーケットを思い出す(遠い目)
体系立てて狙って推進されているのが、ヤッホーブルーイングさん。(私も個人的に星野リゾートのBEB5軽井沢で飲んだ、「クラフトザウルス」の味が忘れられず、商品も会社の世界観としても完全にハマっております)
ヤッホーブルーイングのファンベースマーケティング
顧客には上記の図の通り、最上位に「熱狂的ファン(=身近な友人や知人にも商品サービスを紹介してくれるひと)」がいる。
またその人たちには必ず、類友(るいとも:強いつながりの人)が5人〜15人程度いる。※人のつながりについての興味がある方は、こちらを読むことをおすすめします(って、さとなおさんが言ってました)
熱狂的ファンがつぎの顧客を生む。
例えば、もうほとんどヤッホーブルーイングのスタッフのような熱狂的なファン50人とクローズドのコミュニティ「よな活」というのを作っているのですが、その50人と何かを企画すれば、それぞれを通して500人、5,000人のファンと繋がれるはずです。熱量を保ったまま多くのファンとコミュニケーションできるように、熱狂的なファンを積極的に巻き込んでいきたいと思います。
※引用 BUSINESS FORUM CMO Interview vol.4 前編 株式会社ヤッホーブルーイング 佐藤 潤 氏
要するに、類友へ紹介した熱狂的ファンの情報がその先の5名~15名に伝わり、そこからまた熱狂的ファンが生まれれば、、、。(この繰り返しです)
ファンのインサイトをついた「学び」「交流」「共創」の構築。
ヤッホーブルーイングさんの場合は
「学び」
ブランドストーリーや製品に対するこだわりの発信と食べる飲むの体験
「交流」
超宴などのリアルイベントやオンラインイベント
「共創」
よなよなこれから会議やよな活部などのコミュニティ活動
ですね。
もちろんめちゃくちゃ美味しいビールを作ることは大事なんですけど、機能的価値はコモディティ化している世の中ですぐに乗り換えられてしまう。(美味しいビールはたくさんあるし、そもそも味の違いがわかりましぇん)
iphoneがわかりやすい例ですが、あのカタチのスマホは当時超斬新だった。でも、今はそれってどの企業もできますよね?そう、機能的価値はすぐに陳腐化する。
大切なのは、情緒的価値と社会的価値。
顧客の「感情」に訴えかける要素をアウトプットすることで、共感する。そして、情緒的価値を他社は真似できない。
更にあるといいのは「社会的価値」の提供。なぜ企業・商品・サービスが、それを取り組んでいるのか。それを取り組むことによって社会がどう変わっていくのか。
どんなに企業がイケている商品、ビジョン・ミッションを掲げていて活動していても、届かない人には届かない
益戸にもきっと類友と呼ばれる5名~15名の濃い繋がりがあって、そこに準ずる弱い繋がり(50名~500名)いるはず。
この益戸noteを読んで、態度変容するが数名でもいたら、上記企業の「ファンとのコミュニケーション施策」は間違っていなかったんじゃないかなと思う。(偉そうですみません)
言いたいことは、どんなに企業がイケている商品、ビジョン・ミッションを掲げていて活動していても、届かないひとには届かない。
しかし、「ファンから類友へ伝わることがある」ということ。
最後に
僕は、ファンベースを提唱する「ファンベースカンパニー」も大好きだし、「星野リゾート」も大好きだし、「ヤッホーブルーイング」も大好きだし、「探究学舎」も大好きだし。それは、機能的価値だけでなく、情緒的価値、社会的価値があるからこそ。上記企業はファンベースをしっかりと体現できている企業だと思う。(またまた偉そうですが、顧客目線という事で許してください)
そして、スペースマーケットのビジネス開発部で進めている「Challenger's IDEA」の企画でファンベースカンパニーの津田さんと先日対談しました。
津田さんのネスカフェアンバサダーが企画されるにあたっての原体験のお話から始まり、わいわいと1時間半くらい盛り上がっておりました。ぜひ読んでみてください。
ではまた。
ぜひ絡みにきてください🐤
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