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いじめに時効はあるのか?

元フリッパーズ・ギターの小山田圭吾氏が高校時代に行った「いじめ」について話題になっている。

いじめの内容については ここのサイト に詳細があるが、小山田氏は「いじめの事実はあるが、内容については正確ではない」「非難されることは当然であると真摯に受け止めております」といった趣旨の声明を発表している。

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webmasterはいじめに関しては「完全否定」だが、「いじめの加害者は社会から排除・抹殺されるべき」とは思わない。小山田氏が音楽活動を自粛したり、東京オリンピックの開閉会式の楽曲担当を自ら辞任する分には構わないが、周囲や世論がそう仕向けるのはおかしいと思う。

だからといって「いじめは犯罪。時効が成立していなければ刑事・民事で訴えればいい。時効が成立していればあきらめましょう」もなんか違うような気がする。

よく言われるのが「時がたてばいじめた側は忘れるが、いじめられた側は一生忘れない」。これは的を射ていると思う。だからこそいじめが起きた時点で解決しなければならない。小中高といった学校内のいじめの多くは「未成年者」「子供の人権」「子供の将来」といった意味不明な理由であやふやにされがちだが、これは単なる「責任逃れ」の言い訳でしかない。関係者が「解決の先送り=いじめ被害者を見殺し」「解決の先送り=いじめ加害者の将来を破壊」ととらえれば少しは対応が変わるのではないだろうか。


過去に いじめについて考える ~イジメにあったら警察へ~  でも書いたが、自分たちだけで解決できないならば警察の力を借りればいいだけの話だ。弁護士の力を借りて民事・刑事裁判に持ち込む手だってある。


では今回の小山田氏のように、過去のいじめについてはどうすればいいのか?答えは簡単。「いじめた人間」が「いじめられた人間」に謝罪すればいい。といってもどこかの国のように「加害者は被害者が許すまで、何度でも頭を下げなければならない」ではなく、ちゃんと弁護士を間にいれて謝罪し、「示談・和解」すれば一応の解決になるのでは?

とはいえ被害者側が「絶対に許さない」といった場合や「100億円くれれば許す」といった法外な要求には「示談交渉不成立」で、あとは法律にまかせるしかない。前述の「いじめは犯罪。時効が成立していなければ刑事・民事で訴えればいい。時効が成立していればあきらめましょう」も、この段階なら納得がいく。

なんでもかんでもお金で解決、法律に違反していないから無罪・・・は正義ではないかもしれない。ベストな解決策ではないかもしれないけど、他に選択肢がなければ「ベターな解決策」として受け入れるしかない。

被害者側も謝罪を受け入れ、貰うべきもの(被害弁償金・慰謝料・治療費など)を貰い、クズ人間(いじめ加害者)のことなんかきれいさっぱり忘れて自らの幸せを追求した方が建設的だと思う。


2021年7月18日追加>

このサイトの内容が事実であれば、小山田氏は即刻「東京オリンピック・パラリンピック開会式の楽曲担当」を辞任すべきである。まさか障碍者に対してここまで酷いことをしていたとは・・・

音楽活動すべてを自粛しろとは言わないが、障碍者を馬鹿にし、障碍を理由にイジメていた人間が「パラリンピックを応援します」では笑い話にもならない。被害者全員への謝罪・示談が済み、そのうえで「反省しています。今後はいじめをなくすために、障碍者のために」ならばわからなくもないが・・・

大会組織委員会も、今回の件に関しては「小山田氏の行動は、過去のものとはいえオリンピック・パラリンピックの精神と相反するものである。本人は反省しているようだが、被害者全員への謝罪が済んでいない現時点での契約継続は不適切と考え、契約を解除する」とすべきであろう。

手の平を返すようだが、「いじめをやっていた張本人」が音楽活動をしようが何をしようが勝手だが、「いじめはダメ。いじめをなくそう!」と叫ぶ権利だけはない。叫びたければまず被害者に謝罪し、反省し、その上で「いじめっ子でした。心を入れ替え、これからはいじめ撲滅のために活動します」でなければ受け入れられない。



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