譜久村聖さんが大好き

「?」

中学校のとき、親友と毎月のようにカラオケに遊びに行っていた。
歌が上手な彼女がMV付きのカラオケでハロプロを歌っていたのが、ハロプロとの出会いだった。Juice=Juiceを沢山歌ってくれた。この”かりんちゃん”って子、人気ありそう。メンバーカラーはピンクじゃなくて紫なんだ。

その中で「ブレインストーミング」を歌ってくれた。センターの”さやし”さんが年下ということに驚き、八重歯の”くどぅー”さんがカワイイと言った。

大好きなポルノグラフィティ目当てで見た音楽番組のバラエティコーナーで、同時期に新曲を出したモーニング娘。を見た。
”さやし”さんと”くどぅー”さんと道重さゆみしか知らんな~と思いながら、大胆なデザインの服を着るモーニング娘。を見ていた。
新曲「わがまま気のまま愛のジョーク」を歌い始めた。縦のストライプが目立つデザインだ。”さやし”さんはハムスターみたいでかわいいな。
そのときに出会った。透明感ある歌声で、はてなマークの先頭に立つ彼女に目を奪われた。彼女は一体何者?

YouTube

モーニング娘。の動画を沢山みた。あの子の名前が知りたくて。
曲も沢山聴いた。道重さゆみは結構長いことモー娘。を続けてるんだ。田中れいなもこの前までいたんだな。
モーニング娘。公式チャンネルでメンバー個人を紹介する動画を見つけた。

遡ると「One・Two・Three」発売記念のも出てきた。


髪型どうにかならなかったのかな……もっと似合う髪型あるよね……?
そう思ったのをよく覚えている。
メンバーみんなのを見て、この子の独特の雰囲気が好きになった。結構年上メンバーなんだなとか、歌声がきれいだなとか、鞘師ちゃんの次に歌割りが多いなとか。

オーディションの動画を見た。(違法アップロードのもの)
劇的な加入であることを知った。モーニング娘。のこと、ほとんど知らなかったのに、泣いてしまった。

ファンじゃない人間として、オーディションで落ちたのに追加合格なんて、他の合格メンバーはどう思ってるんだろうという野次馬精神もあったかもしれない。でも、新曲の完成版から自分のソロの歌声を聞いて涙するふくちゃんを見て、この子を応援したいと心から思った。

「マジですかスカ!」のふくちゃん、美少女すぎるって。

ふくちゃんがリーダーになった。私はオタクになった。

そこからハロプロの沼に落ちるのは早かった。始まったばかりのハロステを見て、ファンが投稿した違法アップロード動画でプラチナ期の伝説を見た。Berryz工房の熱さを見た。℃-uteのSHOCK事件を見た。モベキマスでつんく曲を浴びた。スマイレージの下克上を見た。どれも曲のインパクトが大きくて、パフォーマンスがかっこいい。衣装はパンチが強いけど、オタクはみんな楽しそうだ。カラフルで良いじゃん。同じクラスの女の子にハロプロが好きな子がいて、いろいろCDなど貸してもらった。

演劇女子部の舞台があり、道重さんが卒業する。オタクになって半年、道重さんの偉大さを肌で感じていた。卒業発表の次の日は、その子に泣きついた。その子もちょっと泣いていた。
次のリーダーがふくちゃんになるという。大好きなふくちゃんがリーダーになる!嬉しかった。
プレッシャーとか、責任とか、不安とかあったと思う。でも、道重さんの隣で歌いたいと花道を走る姿は格好よかった。汗だくになりながら歌う姿が好きだ。この子を応援しよう。いつか、モーニング娘。を卒業するまで。

初めての単独

モーニング娘。'15コンサートツアー春~GRADATION~を観に行った。
2015年の冬ハロに言ったから、現場は2度目。メンバーカラーTシャツも買った。サイリウムも、タオルも買った。全身こんなにピンクを身につけることないよって思ったけど、現場にはもっと全身推しの色を纏った人だらけ。みんな楽しそうだ。
今振り返れば、ステージは結構荒削りな出来だったのかなと思う。でも、同い年や年下の女の子がステージでキラキラしている姿は眩しくて、可愛かった。何よりも楽しかった。
自己紹介ソングの女子かしまし物語とか、”プラチナ期”とされる時期のキラー曲とかをやっていて、自分たちの時代の色を作ろうとしているんだと感じた。9期が大好きなので、9期がメインになって歌う場面が多く嬉しかった。
この4人が引っ張るモーニング娘。を一日でも長く見ていたい。

その年に鞘師が卒業した。初めて年下のメンバーが卒業することになった。
寂しかったし、嘘であってほしいし、パフォーマンスで引っ張っていた鞘師が卒業することの危機感は、いちファンである私も強く感じた。でも鞘師の次のステージを応援したいことも事実だ。中学生のころからグループのセンターに立つ重圧は、一般人の私には想像できない。ただ、譜久村さんのプレッシャーはもっと想像できなかった。自分を責めてはいないだろうか。
そこからすぐに香音ちゃんが卒業した。太陽のような笑顔で、艶のある歌声が大好きだ。
ファンには見せない部分で9期はいっぱい話したんだと思う。当時のブログで9期4人の写真があったら必ず保存するようにしていた。
2015年の4人の笑顔が沢山ある。ファンには見せない繋がりがうっすらと見える関係性が好きだ。今もそうであったら嬉しい。

運命かもしれない

北海道に住む学生なので、遠征は自分がするものではないと思っていた。だから北海道以外で行われるイベントやライブには行かなかった。
北海道は全国ツアーや全国行脚イベントでよく省かれるのに、ハロプロはちょくちょく北海道に来てくれる。それも好きだ。
発売記念イベントにはよく言った。CDショップの小さいステージにアイドルがいる。こんな至近距離で見られることはそうそう無い。
ファンになってすぐのときから、何度かハロプロメンバーが地元に来る機会があった。でも握手はしなかった。初めての握手は譜久村聖さんとしたかったから。
初めての握手の機会が来た。全国同時握手会イベントで北海道に来てくれるのだ。
ランダムなのに北海道に決定した。私と譜久村さんは運命で結ばれているのかもしれない。譜久村聖さんの編み込みの髪型、通称”あみこみずき”が好きだと伝えた。それしか言えなかった。
セクシーキャットの演説のZDAでは、特別に、とMVで着用したネコ耳を付けていた。トークタイムでファンの挙手制で質問を募集するときに、私を指名してくれた。鞘師さんと鈴木さんと連絡を取っていますか?と聞いた。一生の思い出だ。もっと本人にちなんだ質問をすれば良かったって今も後悔している。でも私の目を見て質問を聞いてくれる姿が目に焼き付いている。

ふくちゃんと握手してから、私はハロプロのリリースイベントが近くであったら必ず行くようになった。どの子もかわいい。どの子にも緊張して好きですしか伝えられなかった。みんな写真や映像で見るよりも100倍可愛くて、10000倍華奢だ。
そして譜久村聖さんは私よりも少し背が高い。ドキドキした。

アイドルでいてくれてありがとう


活動期間が長くなるほどに、いろんな意見を見かけるようになった。
好きなドラマのセリフに「何を言っても反論しない相手は叩きやすい みんな正義になりたくて仕方がない」というのがある。
憧れのアイドルになりたくて、人を元気づけたいとステージに立ってくれているのに、そういう言葉を投げる人がいるのは悲しかった。
2019年頃くらいから、もしかしたら譜久村聖さんを応援できるのが今年で最後かもしれないと思いながら過ごすようになっていた。

卒業の発表した2022年冬。ただ、活動を続けてくれた感謝の気持ちでいっぱいだった。辞めようと思えばそういう選択だってできただろうに。ファンの期待にも、会社の期待にも応える優しい人だ。
卒業発表後のインタビューで、本当のことが言えなくて苦しかったと、いろんな媒体で言っていた。
最後の1年間は、楽しく過ごせただろうか。
譜久村さんを好きになってから、10年も応援できるなんて思っていなかった。本当に幸せだ。
足繁く現場に通う人間では無かったけれど、SNSで見かける譜久村さんのファンはみな幸せそうだった。譜久村さんの人柄がそうさせるんだろう。

いまこのブログを書いているのは2023年11月27日。
11月25日はモーニング娘。'23コンサートツアー秋~Neverending shine show~のホールラスト、北海道公演だった。
就職をしたり引っ越しをしたり、いろいろタイミングが合わなくて3年半ぶりの現場だった。
まーちゃんのファンだらけだった北海道公演の現場はめいちゃんコールにあふれ、恋ぴんくをまとうオタクが感慨深そうにしている姿が多く見られた。
新体制の発表があったり、涙ぐんで話せなくなるメンバーがいたり、時間の経過や最後を実感する公演だった。
道重さんからリーダーのバトンを受け取った曲。
リーダーになって最初のツアーのアンコールラストの曲。
私が初めて譜久村さんと握手したときの曲。
まだサブリーダーになる前の曲。
新人で苦労しながら覚えていた曲。
どの曲にも譜久村さんにまつわる思い出があって、グッと来た。

そして、譜久村聖さんはこの曲たちを歌ってモーニング娘。を卒業するんだ。

どうかモーニング娘。として過ごす時間が最後まで楽しいものでありますように。これから先の譜久村さんの人生が、沢山の愛であふれたものでありますように。

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