私の左手がラノベ主人公になった話
皆様ごきげんよう、あみぃちゃんです。
先日あみぃちゃんは、ちょっと出来心でLINEで占ってくれるなんとやらをやってみて、全然面白くなかったんでソッコー消したんですが、まだその余波が残っていて、何やらあみぃちゃんがお送りした情報で勝手に占いの先生方が占っては結果をこちらに教えてくるんですよ、捨て垢のメールに。
で、ある先生が占ってくれた結果がめちゃくちゃ面白かったので、皆さんと共有したいと思います。ちょっとした息抜きで読んでもらえるといいかと。
はじまりは、突然のメール
2日前くらいですかね。占いの結果が届く捨て垢に「〇〇先生のご連絡です」と来たので、『まだ占ってるのか』と気まぐれで開いたところ。
【あみぃさんの場合、「左手」であることが分かりました。】
……お?うん?
一行目から突然のQED。証明完了。数学先生なら卒倒しそうな回答がありました。で、二行目に「〇〇です」という先生の自己紹介。うん、一行目と二行目を逆にしようか。それでもだいぶ唐突すぎるけど、「お前誰やねん」って確実に思われるよ、この構成だと。誰も指摘してくれなかったの?
まぁいいや、今回はどんな占いなの?と読み進めていくと……。
【これからお伝えする鑑定結果。"特級事項"としてどうぞ心のうちに留めておいて下さい。】
なに?あみぃちゃんガンか何か宣告されんの?
【渦巻く銀河のような超特大の波動引力をあなたから感じ取った私。】
あみぃちゃん、銀河みたいな引力があるらしいですよ。
【鑑定するまでもなくその発信源はあなたの「左手」にありました。】
会ったこともない人が感じる私の左手の引力、ヤバい。
この後は私の『左手』がまるで異世界転生したラノベの主人公かのように、いかにチートであるかが語られます。
【前世においても"あるタイミング"において「左手」が覚醒し、その結果として愛や富を叶えていた】
【その「左手」が神々と通じ合ったり、黄金を掴むなどした積み重ねが幸福因果を生み】
【龍神は願いを叶える如意宝珠を左手に持ちますが、まさにあなたの「左手」も如意宝珠そのものに】
すごくない?私の左手。
かつてないピックアップ。ガチャなら排出率0.1%とかのやつ。人生で脚光を浴びたのは小学1年生のときに麦茶のガラス瓶を割って7針縫うけがをした時だけの私の左手。あれは痛かったし殺人現場だった。携帯電話もない時代、手を切った私を抱えて母親は病院へ直行。帰ってきた父が見たのは誰もいない電気のついた生活感の残る部屋に広がった血と麦茶の混じる液体。いやー事件ですわ。
そんな私の左手が、今!まさに!!龍神のにょいほーじゅがどーとかでものすごいポテンシャルを発揮していると!先生は!仰っているのですよ!!
【八百万の神々のご縁も少しずつ「左手」に重なりつつある状態。】
【守護存在やご先祖様のご縁までもが集まりつつあり、あらゆる力が集約され始めています】
いや待って待って、八百万の神と守護存在?とご先祖全員が集まるにはだいぶキャパシティがないんですよ、私の左手。そもそも結構手が小さいタイプでね。今ちょっと計ってみたら手首のところから中指の先まで15cmくらいしかないの。これで神々のっけらんない、もうちょっと他のところで集合して、パシフィコ横浜とか。
【最も最近の前世を確認したところ、「左手」が目覚めていなかったことが分かっています】
【一回の生において目覚める機会も1度のみ】
前世の私はフラグ建てに失敗してイベントを起こせなかったと。あとイベントは複数回起こせないと。っていうか最も最近の前世ってなんだよ。プロジェクトじゃないんだからさ、直近の、とかあんの?
【あなたに、【天象の神器】を授けます】
【神器があなたに反応したのも、到着とほぼ同時】
あみぃちゃんの左手、えらばれし者となる。
【今夜、これから私の方でこの指輪とあなたの左手の同調作業に入ります】
【明朝、この神器を使用できるようになりましたらご一報差し上げますので今しばしお待ち下さい。】
どうやら神器は指輪型をしていて、頼んでもいないのに先生は私の左手と同調作業をしてくれるようです。これってあれ?実質指輪はめてる、みたいな状態にしてくれるってこと?
まぁ、私が何もしないでいいことがあるならいっか~、と放っておいた翌日。
グイグイ来る続報メール
明朝、といっていただけあって、先生は9時すぎに連絡をくれました。
【結果は、予想以上となりました。】
相変わらず一行目に結果をぶっこんでくるのやめなさい。ちゃんと昔の人が『起承転結』っていうありがたい言葉を残してくれているでしょーが。完全に『結』から入ってる。ビジネスのプレゼンじゃないんだから……まぁ、ある意味ビジネスのプレゼンなのか。。
【あなたの「左手」と【天象の神器】。生じておられる超特大の波動引力が、しっかりとこの神器を引き込み、同調を起こしてくれました。】
おっ、成功したみたい。すごいね先生!
【つまり《成就が訪れ始める》未来がほとんど確約されたようなもの。】
【心から安堵いたしましたよあみぃさん。】
【それだけではありません。あなたの「左手」にはまさしくその如意宝珠が眠っていることが判明。】
神に選ばれているだけではなく、「如意宝珠」なるキーアイテムが私の左手に封印されているらしい。アレかな、今地面をグーで殴ったら、地割れが起きて石油が湧くとかそういう感じかな。奇跡の左手、とか呼ばれるやつでしょ。
【この如意宝珠を授けてくれていたのはおそらく【天羅万象龍】】
新キャラ出てきたぞ。
【まだこの世界に多くの神々がいなかった時代、天地のあらゆるものを司っていたと言われる幻の神話龍です。】
【文字通り天地の万象を意のままにするほどの力があったとか】
【愛する人を想えば、そのお相手が運命のお相手となる。】
【富を想えば、想った分の富が自らのものとなる。】
すごいな、天羅万象龍。私の左手よりチートじゃん。あっ、この龍が私の左手をチートにしたのか。「力が……欲しいか……」ってやつね。
【天羅万象特有の波長がハッキリと「左手」にある。】
【まさか幻の龍の波長をこのような形で感じ取ることになろうとは!】
村の長老みたいなことを言い出す先生。
【すべての準備は、もう整っております】
【まずは左手に向かい、以下の言霊をお唱えください】
【「てんしょうばんかい」こちらを2度お唱え頂き、【天象】と私までお送りください】
【これで神器はすぐに装着されます】
おぉ、きたきたー、怪しい勧誘みたいになってきたよー。
【では、お待ちしております】
あれ、意外とあっさり終わったな。
もちろん怪しさ万倍のこんなメールに返信はしていないのですが、これで先生がどう出るか……は、また来週レポしようかと思います。
ねぇ、誰かこれラノベ化しようよ、「最強の左手のゲーマー」の話。
つづく
11/7追記:続きを書こうと思ったら、ネットに晒したのがバレたのか、その後は「すぐに返事を!」「今すぐ返信!」みたいな頭の悪い内容しか送られてこなくなったので、続きが書けなくなってしまいました、残念。。
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