少数派になる
世の中は大きく分けて2つのグループに分けることができる。
そう、多数派と少数派である。
そんな私は日頃から少数派を目指すように心がけている。
なぜか?
それは、少数派になることが成功に繋がると思っているからだ。
パレートの法則をご存知だろうか?
これは、イタリアの経済学者のヴィルフレド・パレートが発見した統計に関する法則であり、経済において全体の数値の大部分は全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論で、「売上の8割は、全従業員のうちの2割の従業員が生み出している」とか「上位2割の顧客が、売上の8割を作り出す」、「教科書の重要な2割のところを覚えておけば、テストで80点が取れる」というものである。
全体の8割といえば、完全に多数派と言えるだろう。
つまり、全体の8割がほとんど稼げず、少数派の2割が稼いでいるということだ。
言い換えれば、
8割が活躍できず、2割が活躍している。
ということになる。
さて、ある商社に100人の営業マンがいたとする。
100人の中でとても活躍している営業マンはどのくらいいるだろうか。
おそらくは全体の10%くらいだろう。つまり、100人中10人の少数派が大きな営業成績を出している(活躍してる)ということだ。
株の世界でも、常に9割の人たちは負けている。
株のシステムというのはとてもシンプルで、安いときに買って、高いときに売ると儲かるという仕組みになっている。
つまり、9割の人は高いときに買って、安いときに売っているのだ。
これは、常に多数派の判断基準が間違っているということを意味している。
また、日本のランニング人口は1,000万人くらいだと言われている。
その中でもフルマラソンを3時間以内に走破することを「サブスリー」と言い、「サブスリー」を達成した一部のトップランナーは、尊敬の意味を込めて「サブスリーランナー」と呼ばれている。これは、ランナーにとっては勲章であり、ステータスと言ってもいいだろう。
そんなサブスリーランナーは30万人くらいと言われていて、フルマラソンを完走したランナーの3%くらいになるという。
とても少数派である。
国家試験の中でも超難関と言われている公認会計士試験の合格率が11%(平成30年度)であることを踏まえても、サブスリー達成がどれだけすごいかが分かる。
さて、ここまで言えばもう分かるだろう。
成功するためには、少数派になるしかないのだ。
トレーニングにおいても、日常生活においても、みんなと同じことをやっていては成功を手にすることは難しい。
なぜなら、「みんながやっているから自分もやってみる」というのは、多数派の判断基準だからだ。
冒頭でも述べた通り、多数派の判断基準は間違っていることが多い。
では、どうすればいいか?
「みんながやっていないから自分はやってみる」という少数派の判断基準を取り入れるしかない。
ただ、少数派というのは常に叩かれる存在である。
少数派というのは単純に変わっている人のことなので、多数派に叩かれる運命にある。
理解されず、反対されて、批判されて、ときには仲間を失うこともあるかもしれない。
でも、それを恐れてはいけない。
「出る杭は打たれる」という言葉があるが、「出ない杭は腐る」ものだ。
だから、叩かれた方がいいし、嫌われたり、避けられたりした方がいい。
もし、友達が少なかったり、人から嫌われていたり、人から理解されていなかったり、陰口を言われているとしたら、それは立派な少数派の素質があると思って間違いないだろう。
最後に、少数派になることを突き詰めていくと、カリスマ的存在になれる。
いつの時代も少数派からリーダーが生まれ、そして時代を変えてきている。
多数派からは絶対にカリスマ的なリーダーは生まれない。
なぜなら、多数派にいる時点で何かが間違っているからだ。
トップランナーたちを見るとよく分かる。
彼らは変わり者で、気まぐれで、何を考えているのか理解できない。
でも、それでいいのだ。
そこに突破口があるし、可能性がある。
いつでも、少数派として生きていきたいものである。
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