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身体の衰えと身体の使いこなし

この1年は3000m、10000m、ハーフマラソン、フルマラソンと自己ベストをいくつか更新した。

36歳になって自分自身が自己ベストを更新するとは、10年前の自分も想像していなかったことだろう。

正直、ここまで走れるとは自分でも思っていなかった。

大誤算である。

さて、この歳になって自己ベストを更新していると、身体能力が衰えていないのではないかと思われることがある。

しかし、身体能力は確実に落ちてきている。

スピードが落ちてきたり、朝起きるのがキツくなってきたり、回復が遅くなってきたりして、だんだん身体が思うように動かなくなってきている。

どれだけトレーニングを重ねても、こればかりは仕方がない。

ただ、その一方で、身体の使い方とか駆け引きみたいなものについては、経験を積んだことで20代の頃よりも向上したと思う。

それは、ランニングエコノミーであったり、ペース配分であったり、切り替え方であったり、知識面であったりメンタル面であったり多岐にわたる。

36歳になっても記録が伸びているということは、筋力等の低下による「身体能力の衰え」よりも、経験によって培った「身体を使いこなす」テクニックがそれを上回っているからだと思っている。

「走る」という動作は、いろんな要素のコンビネーションなので、1つ1つの要素が、身体能力の衰えによって低下していても、経験によって一連の流れがうまくいくようになれば、総合的には取り返せるのだ。

例えるなら、陸上短距離の4×100mリレー。
1人1人の走力では相手チームに劣っていたとしても、バトンの受け渡し技術が優れていれば、総合的には相手を上回ることだってある。

他には、マンガの「頭文字D」にしても、誰が見ても自分よりも圧倒的に速いクルマを相手に、経験とテクニックで対等な勝負を繰り広げていくわけだ。

そういうのが、これからの自分の「伸びしろ」なのかもしれないと思うと、「走る」動作だけでなく、いろんなことをやっていかないといけないと思う。

これは、無理だけど・・・

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