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ジョグの捉え方

「つなぎのジョグ」というトレーニングがある。

主に、ポイント練習と次のポイント練習との間に行うジョグのことを指し、コンディションを維持したり、向上させたりする目的で行われるものだ。

トレーニングの計画を組む上で、ポイント練習を重視すればするほど、その間のジョグというのは希薄になるものだ。

ポイント練習は強い負荷をかけることが多いので、負荷の少ないジョグを調整して状態をコントロールするというのは、理にかなっていると思う。

ただ、ジョグを「つなぎ」として位置付けるのは、ちょっともったいないような感じもする。

それは、「ジョグ」が長距離ランナーが行うトレーニングの中で最も占める割合の多いものだからだ。

私の場合、ジョグが月間走行距離の85~90%くらいを占めている。

これだけ多くの割合を占めていることを思えば、ポイント練習よりジョグの方がメインだと言っても過言ではないだろう。

そして、全体の90%も占めているものを「つなぎ」と言うのは、なんだか違うような気もする。

これは、大盛のご飯の横に漬け物があったときに、メインは「ご飯ではなく漬け物です」と言われているような感覚に近い。

大きな肉があって、その横に添えられたポテトのことを「つなぎ」と言うのならまだ分かる。

でも、そうじゃない。

ジョグは、ランナーにとっては主食のようなものだ。

お酒が好きな人にとっては、ビールかもしれない。

そう考えると、ジョグが「つなぎ」なのではなくて、ポイント練習が「刺激」なのではないだろうか。

言わば「スパイス」のようなものだ。

例えるなら、刺身に添えられている山葵のような。
ほんのわずかだけれど、素材を引き立ててより良くしてくれるもの。

日頃のジョグをより良くするために、週に1,2回刺激を入れる。
ポイント練習をそうやって捉えてみるのも有りではないだろうか。

私にとっての1000m×3本は、刺激であり、ジョグをより良くするためのスパイスであることは言うまでもないだろう。

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