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ぼくらは「本当のiPhone」をまだ知らない

iPhoneが世の中に浸透してもう10年ぐらい経つだろうか。

この日本においては、ナンバーワンのシェアを誇り、国民の公式スマホとすら呼べる状態になっている。

とはいっても、ぼくたち日本人で、本当のiPhoneを知っている人はほとんどいないのではないかと思う。

だってぼくらが使っているiPhoneって、ほとんどの場合、背面はもちろん、側面も、なんなら表面の画面すら何かで覆われている。

ラバーゴムだったり、プラスチックのケースだったり、透明のフィルムだったり。時には、超高級ブランドのキャンバス地や皮だったりするわけだけれど、なんにしてもほとんどの場合、本当のiPhoneに触れていない。

CMでもいつも表現されているけれど、本当はiPhoneは、その「なにも足さない」そして「何も引かない」見た目や、完璧に作り込まれた鏡のような表面の触り心地に真価がある。

でも、ぼくたちは、それをほぼ楽しむことなく、それを隠し、それを守ることに必死になっているのだ。

だから、そういう意味では、ぼくらは「本当のiPhone」をまだ知らないと思うのである。

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