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「ドラマサントラ」のすゝめ

先日、フジテレビの「ワイドナショー」を見ていたとき、渡哲也さんが亡くなられた話題の際にかかっている曲が気になった。おそらくあれは、ドラマ「ミスパイロット」のサウンドトラック「バディを信じる」だったと思う。渡哲也さんと石原裕次郎さん、舘ひろしさんの友情にかけた、粋な演出だと思った。

サントラが大好き

ぼくは、音楽にはてんで関心がなくて、時々妻が買ったCDを一緒に聞くぐらいなのだけど、昔からサウンドトラックだけは大好きなのだ。特にドラマのサントラは、気に入ったものはそれこそ何百回も聞いていると思う。

きっかけは、学生時代に見たドラマ「踊る大捜査線」だった。専門的な知識はないが、このドラマの効果音は、素人が聞いても他のドラマとは全く違っていて、数年先を行っているように感じた。脚本自体もそれまでの刑事ドラマとは違うリアルさが売りだったので、いろいろ新しい取り組みをしていたのかもしれない。

とにかく、テレビで見たオープニングの曲に衝撃を受けて、CDを探し歩いた。といっても、当時はインターネットもなくて「サウンドトラック」というジャンルがあることさえ知らずに、お金がないのでずっと中古CD屋さんでJ-POPの「お」で探し続けていた覚えがある。

結局近所のツタヤで何故か中古でワゴンセールをしていて、喜び勇んで買って帰った。思えば、あれが初めて買ったCDだったと思う。

高校時代を支えた曲

「踊る大捜査線」のサントラの中でも、特にピアノバージョンのテーマが、物悲しくて、当時、高校受験に失敗して、人生に打ちひしがれていたぼくにすごく刺さった。それ以降も学生時代はどちらかと言えば、サントラの中でも5、6曲目に入っている少しもの悲しい音楽であるピアノバージョンを好んで聞いていた気がする。

就職して、妻と出会って結婚してからは、なんとなく人生が上向いてきた気がして、オープニングテーマのようなサントラのアルバムで言うと1、2曲目の気分が上がる曲を聞くようになってきた。

なぜサントラなのか

サウンドトラックのいいところは、やっぱりドラマの物語の主人公になった気分になれることである。朝、オープニングテーマを聴きながら、誰よりも強い意志を持った主人公の気持ちで仕事に向かったり、辛い仕事が終わった帰り、夕暮れの街を歩きながらエンディングテーマで癒されることだってできる。

ぼくは、鏡を何度も見たり、前髪をちょこちょこ直したりはしないのだけど、サントラを聴いてるときはかなりナルシストになっているのかもしれない。

そして、サウンドトラックをたくさん聞いていると、今回のワイドなショーのように、テレビ番組の効果音で、ドラマのサントラが使われることに気づくことが多い。例えば、同じドラマの例になってしまうが、「ミスパイロット」の「OPENING TITLE」は、オリンピックの話題など、明るいニュースの時によく流れているように思う。

人には言えないサントラ愛

そんなに大好きなサウンドトラックなのだけど、ぼくの周りで「わたしも聞いている」と言う声は聞いたことがない。そもそも、なんだか人にバレるのは恥ずかしいので、結婚してからも長い間妻にすら黙っていた。ある日、共有しているiPadの曲を見て「なにこれ?」と気づかれるまでは秘密だった。だって、例えばドラマ「Good Luck」のサウンドトラックを聞いているのがわかると「キムタクになったつもりでいるの?」とか思われそうな気がして

お勧めのサントラ

でも、みんながもっとサントラを好きになって当たり前に聞くようになれば、こんな恥ずかしい思いをしなくて良くなるはず。だから、せっかくなので、お勧めのサウンドトラックを紹介したい。

サウンドトラックは、盛り上げる曲と、感傷的な曲、その他のシーンのテーマごとの曲に分かれていると思う。そして、ぼくは、テンションを上げるときは盛り上げる曲、センチメンタルな気持ちになりたいときは、感傷的な曲を聞くようにしている。

その他のシーンのテーマごとの曲は、おそらく、舞台とか、演劇とかをしていない限り、あまり利用することはないのかなと思う。だから、サントラは、アルバムで買ってもよく聞くのは2、3曲である。なんだかもったいないけど、それでもアルバムを買いたくなるぐらい好きだった。今はネットで1曲単位で聴けるし、クラウドサービスも多いので、好きなものだけ選んでもらえればいいと思う。

1:踊る大捜査線

ぼくにとってサントラの代表格はやっぱりこれ。

盛り上げ「Rhythm And Police On TV」

感傷的「C.X. Piano version」

ちなみに「Love Somebody」は有名な歌詞の「ネバーネバー」のところが、納豆の「ネバネバ」を表現するシーンにたまに使われることがある。これは、作曲者には不本意なことかもしれない。

2:Good Luck

木村拓哉さんが主演のパイロットドラマ。音楽を聴いているだけで、空を飛んでいる気がする。

盛り上げ「Departure」

感傷的「Departure Alt.Version」

3:ハゲタカ

NHKドラマで結構話題になった経済ドラマ。ぼくは、このドラマで初めて大森南朋さん(今家政婦のナギサさんにでている。)を見た。

盛り上げ「His Wing」。

感傷的「折れた翼」

4:ミスパイロット

堀北真希さん主演。これもGood Luckと同じで、パイロットを目指す物語。ワイドナショーでよく使われている気がする。

盛り上げ「OPENING TITLE」

感傷的「バディを信じる」

5:グランメゾン東京

最近の1番のお気に入り。キムタクドラマの面白さを再認識した。

盛り上げ「Main Theme」、「世界最高のグランメゾン」

感傷的「Piano」

6:JAL機内音楽(番外編)

ドラマのサウンドトラックではないのだが、JALの飛行機に乗って、現地に着いた時に流れていた曲。この曲を聞くと、旅先に着いた瞬間の高揚感を感じることができるので、コロナ渦にぴったりの曲。あー旅に出たい!

盛り上げ「I Will Be There With You」


いかがでしたでしょうか。

みなさんに少しでもサントラを好きになってもらえると嬉しいです。




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