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京都の文化を守るため、鯖鮨はしっかり噛んで欲しい

京都の名品の一つ、鯖鮨(さばずし)は、この時期(秋)からどんどん脂が乗って美味しくなってくる。まさに旬である。でも、みなさん鯖寿司を食べるときは、しっかりと噛んで食べてもらいたいと思う。

というのは、「アニサキス」という虫による食中毒が起こる場合があるから。これを予防するには、しっかり噛むしかないのである。

実は、少し正確に言うと、冷凍するとアニサキスは死滅するらしいので「冷凍する」という予防方法はあるにはあるのだけど、冷凍物を使わない京都の老舗のお寿司屋さんは、そうはいかないのである。

知り合いのお寿司屋さんは、保健所は「できるだけ冷凍したサバを使ってください」と言われるそうなのだけど、「冷凍すると、味がかわってしまうから」と生のサバを使い続けている。

みなさんは冷凍すべきと思うだろうか。

ぼくは絶対に冷凍すべきとは思わない。

なぜなら、全く美食家ではないぼくでもわかるくらい、生のサバで作った鯖鮨は本当に美味しいのだ。

そもそも、一時期問題になった生肉と違って、サバについては冷凍技術がない昔から、京都であたりまえに生で食べられていたものだ。

最近になって、アニサキスが話題になったのは、温暖化などの影響も言われているが、それ以上に、発症した人が芸能人がSNSにあげたりして、話題になったせいだとも言われている。

このままでは、当たり前にあった京都の文化がまた一つなくなってしまう。

この文化を守るため、みなさん「冷凍する」のではなく「しっかり噛む」という予防へのご協力をお願いしたい。

そして、本当に美味しい鯖鮨は、ゆっくり食べようとしても、すぐに口の中で溶けて飲み込んでしまうので気をつけて。

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