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抱っこお散歩|わんちゃんの老化防止効果アリ?!快適に楽しむ方法

◎ドッグトレーナーの資格保有者執筆◎

街なかで、わんちゃんを抱っこした状態でお散歩しているところを見かけたことはありませんか?微笑ましい光景に、つい頬が緩んでしまうこともあります。一方で「抱っこでお散歩って意味があるのかな?」と思う方もいるかもしれません。

抱っこお散歩はパピーからシニアまでどんなわんちゃんも気軽に楽しめる気分転換法です!では、具体的にどんな効果があるのでしょうか?どんなわんちゃんにオススメなのでしょうか?注意すべき点もあるのでしょうか?

今回は、「抱っこお散歩」について、深堀りしていきます!最後には、抱っこお散歩を快適に楽しむ方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね◎

抱っこお散歩って?どんな効果があるの?

抱っこお散歩とは、その言葉どおり「わんちゃんを抱っこしながらお散歩をすること」です。お散歩と聞くと「歩くこと」と直結しやすいですが、抱っこした状態でのお散歩にも、さまざまな効果があります。

主な効果としては…
●老化防止
●飼い主様とわんちゃんの信頼関係の強化
●環境への適応
などがあります。

抱っこお散歩をオススメしたいわんちゃんについて紹介しながら、詳しく解説していきますね◎

抱っこお散歩をオススメしたいわんちゃんの特徴

ここからは、特に抱っこお散歩をオススメしたいわんちゃんの特徴をご紹介していきます。あなたの愛犬には当てはまるでしょうか?一緒に見ていきましょう!

【その①】お散歩デビュー前のパピー

パピーは、感染症予防のワクチン接種が終わる生後4ヶ月ごろまで地面に下ろしてお散歩できません。しかし、それまで全く外に出る機会がないと警戒心が強くなり、お散歩に行っても怖がって歩かない、またはすぐ座り込んでしまう状態になることも…。

スムーズにお散歩デビューするためには、抱っこお散歩で外の環境に慣らしてあげるのがオススメです!例えば、車や電車の音を聞かせたり、人が集まる場所に連れて行ったりするのも良いですね。ただ、いきなり大きい音を聞かせたり、人混みに連れて行ったりすると恐怖心を与えてしまうので、まずは家の周辺から徐々に慣らしてあげましょう。

【その②】警戒心の強いわんちゃん

愛犬との信頼関係を築く効果もあります!抱っこは体がぴったりくっつくので、わんちゃんに安心感を与えることができ、飼い主様への信頼度もグッと高まります。

例えば「外で他のわんちゃんに吠えられた」「車の音にびっくりした」というような、過去に怖い経験をしたことでお散歩が苦手になった子にも有効です。また、先ほどもお話したパピーのお散歩デビュー時にも効果的です◎お散歩をめいいっぱい楽しんでもらうためにも、信頼関係を深めていきましょう。

【その③】シニアのお散歩嫌いなわんちゃん

シニアになると「お散歩に行っても歩かない」「外に行きたがらない」という子が多くなります。そんな愛犬の姿を見て、お散歩に行くべきか悩む飼い主様もいるでしょう。

しかし、外に出る機会が減ること=脳への刺激が減ること、につながります。脳への継続的な刺激の低下はわんちゃんの認知症になるリスクが高くなると言われています!そんなときにオススメなのが、抱っこお散歩です。歩くお散歩ではなくとも、外に出て、においを嗅き、景色を見ることは、脳に刺激を与えます。 老化予防のためにも、積極的に抱っこお散歩へ出かけましょう!

【その④】持病やシニアで歩くのが難しいわんちゃん

持病でお散歩に行けない」「シニアで足腰が弱って歩くのが難しい」というわんちゃんにもオススメです!歩かずとも、抱っこされた状態で外のにおいを嗅いだり、音を聞いたりすることで、良い気分転換になります。体調を見ながら、短時間でも外に連れて行ってあげると良いでしょう。

うちの愛犬も14歳ごろから踏ん張る力が弱くなり、途中で歩きたがったら下ろして、疲れたら抱っこするスタイルでお散歩をしていました。抱っこお散歩は、無理せず愛犬のペースでお散歩ができるので、長時間歩くのが難しいシニアのわんちゃんにピッタリです◎

抱っこお散歩での注意点

ここでは、抱っこお散歩で注意することを3つご紹介します。わんちゃんと安心してお散歩を楽しむためにもチェックしておきましょう!

【注意点①】リードやハーネスは必ずつける

リードやハーネスをつけていないと、わんちゃんが腕から飛び降りてしまったときにはぐれてしまう可能性も…。「大人しいから大丈夫」「しっかり抱っこしているから」と安心するのは危険です。もしもの場合に備えてリードやハーネスは必ずつけて行きましょう。

リードはしっかり手に持って、何が起きてもわんちゃんと離れないようにしておいてくださいね。

【注意点②】お散歩グッズを持って行く

抱っこだからお散歩グッズは必要ないと思われがちですが、抱っこでもうんちやおしっこがしたくなったり、喉が乾いたりすることもあります。そんなときにお散歩グッズがあれば、すぐに対応できるので安心です!

お散歩には、水とうんち袋、ウェットティッシュなどは持参必須です!この他にもわんちゃんによって必要なものがあれば持っておくと良いでしょう。

ななめ掛けできるようなショルダーバッグをお散歩時に活用すると、抱っこをするときに便利です。ウエストポーチなどもオススメです。

【注意点③】夏は涼しい時間帯を選ぶ

抱っこは体が密着するため、体温が上がりやすく、夏は熱中症の原因にもなります。夏は気温が高い日中は避け、なるべく早朝や夕方など涼しい時間帯を選びましょう。

クールバンダナひんやりタオルなどで暑さ対策をすると、もっと快適です。

抱っこお散歩を快適に楽しむ方法

抱っこは、わんちゃんの全体重が腕にかかるため、だんだん腕が疲れてきますよね。疲れの影響で、せっかくのお散歩なのに「近場ばかりになってしまう…」という飼い主様も多いかもしれません。また、大型のわんちゃんは抱っこお散歩するのも難しいです。

ということでここからは、わんちゃんも飼い主様もより快適にお散歩を楽しむための方法を2つご紹介します!

【方法①】わんちゃん用スリングを使う

わんちゃん用スリングは、わんちゃんの体がすっぽり入る肩掛けタイプの抱っこひもです。身体を包み込んでしっかり支え、両手で抱えなくても歩けるので、飼い主様への負担が軽減され、抱っこお散歩がより快適に楽しめます。多頭飼いのご家庭で、一方はお散歩ができるけど、もう一方はお散歩が難しい…という場面でも活躍するでしょう。

ただ、ダックスやコーギーのような胴長犬種は注意が必要です。サイズや抱っこの方法が合っていないと、腰に過度な負担がかかってヘルニアの原因になってしまうことも…。スリングに入れるときは、伏せの姿勢で背中と地面が平行になるように乗せるのがポイントです。購入するときは、胴の長さを事前に測り、姿勢が安定するものを選んでくださいね。

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【方法②】ペットカートを使う

ペットカートは、わんちゃんをカートに乗せて簡単に移動できるグッズです。飼い主様が抱っこする必要がなく、わんちゃんはカートの中でくつろぐことができるので、お互い快適にお散歩が楽しめます。

大型・超大型のわんちゃんが乗れるペットカートもあるので、抱っこが難しいわんちゃんとのお散歩でも大活躍すること間違いなしです◎

暑さ・寒さ対策ができるのもポイントです。例えば、夏はカートにクールマットを敷き冬は毛布を入れるなど、季節に合わせた対策ができますよ。

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いかがでしたでしょうか?

抱っこお散歩は、お散歩デビュー前のパピーからお散歩に行けないシニアや闘病中のわんちゃんまで、幅広いライフステージで楽しめます!スリングやペットカートを使うと、さらに快適にお散歩ができるので、活用してみるのがオススメです!安全に注意しながら抱っこお散歩を楽しんでくださいね!

●ライター:みぶ
JCSA認定 ドッグトレーナーの資格を保有
●編集:うしすけチーム

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