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知っておきたい心肺蘇生法シリーズ 第5回:119番通報&AED手配

こんにちは!

連日、オミクロン株の猛威のニュースばかりが耳に入ります。みなさまどうかご自愛くださいね!

さて、このシリーズもいよいよ中盤戦です。だいぶ濃い内容になってきますが、さらりとでもいいので見ていただけると幸いです。

(※もし、今回初めてこの記事を見られた方がおられましたら、どうかぜひこの心肺蘇生シリーズは、初回から通しで見ていただけると嬉しいです!)

今回も、記事の下の方に、掲示用JPGのデータと、印刷用PDFのデータも付けておきます!(内容は、本文のものと一緒です)園や公民館などで掲示する際は、ご使用いただけると幸いです(^^)それではスタート!

知っておきたい心肺蘇生法シリーズ

第5回:119番通報&AED手配

〇焦る気持ちを押さえつつ、要所を抑えて淡々と・・・

 前回、反応の確認方法をやりました。その結果が、反応なしであれば、「③大声で応援を呼ぶ・・・」に進んでいくことになります。

 まず・・・とにかく、人数は多いに越したことはありません! 精一杯の大声で、助けを呼びましょう!セリフは正直、なんだってよいですが、「人が倒れてるぞー!助けてくださーい!」とかが、スタンダードかなって思います。

 人が来てくれれば、その人に119番通報とAEDの手配をお願いします。このとき「誰か119番通報お願いします!」という言い方だと、なかなかしてくれなかったりするので「そこのメガネの女性の方、119番通報お願いします!」のように、ピンポイントで指定することが望ましいです。AEDも同様です。

 誰も来てくれなければ・・・まずは自分で119番通報を行います! 119番通報しない事には、永久に助けが来ませんので、これは優先してください! 電話口の通信指令員は、患者の状態を聞き取りながら、処置方法を指示してくれますので、それに従えばOKです。このとき、可能であればスピーカーホンにすれば、両手が空いて、処置がしやすくなります。

 通報した電話は、基本的にはこっちから切ることはないと思ってもらってよいです。つなぎっぱなしだと思ってください。明確に、指令センター側が切ってOKとの指示を出した場合のみ、切るようにしてください。ただしこの場合だと、おそらく現場へ向かっている救急隊から、再度電話がかかってきます。ですので、取れるようにはしておいてください。

 また、近くにAEDがあると分かっている場合は、先に取りに行ってください。これは、心停止の原因が心室細動、もしくは心室頻拍であった場合、AEDによる除細動の効果が、時間的に早期であればあるほど、効果的だからです。119番通報をしながら急いで取りに行き、戻ってきてすぐに装着を行い、胸骨圧迫を開始することになります。

***(※注)***
 自分一人の場合に、倒れている人を放置してでもAEDを取りに行くか否かについては、なかなか難しい問題です。ガイドライン上では、“近くにあることが分かっていれば取りに行く”となっています。しかしながら、具体的な距離や、かかる時間の目安は示されていません。

 これは私の個人的な見解にはなりますが・・・AEDの在り処が分かっている場合であって、自分から150m以内(時間にして往復2分以内、どんなに遅くとも3分以内)に戻れる状況であれば、先に取りに行った方がよいかと思います。逆に、それ以上かかるようであれば、AEDはあきらめ、胸骨圧迫(+可能であれば人口呼吸)のみで、救急隊の到着を待った方がよいのではないかと考えています。

 根拠としては、「AEDの適正配置に関するガイドライン((一財)日本救急医療財団)」によると、どこで人が倒れたとしても、片道150m以内にAEDがあるというのが望ましい状態としていることからです。これは、人が小走りした速度をおおよそ150m/分で計算しています。つまり、片道1分、往復2分の距離になります。この考え方を流用し、一つの目安として、自分から150m以内(時間にして往復2分以内、どんなに遅くとも3分以内)を、一つの判断基準にしてはどうかと提案するところです。

 ただし、この考え方は何ら医療的な裏付けがあるわけではないことは、どうかご理解ください。

******

今回の覚えてほしいポイント!
 
〇1人よりも複数人! とにかく大声で助けを呼ぼう!
 
〇1人の場合は、まず119番通報! AEDは状況を見て判断!

ご覧いただきありがとうございました。次回もぜひ見てね!

文: 防災士

  応急手当普及員 牛尾崇彦


・・・おわり



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