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骨盤底臓器脱(子宮脱)で手術・入院しました その5

手術当日のあれこれ

いよいよ手術当日です。
手術は9時から。手術着に着替えて、中はショーツ1枚だけ。たぶん、これも手術が始まったら脱がされるんだろうなと思いつつ、着替えます。
8時20分頃看護師さんが迎えに来て、手術室までは歩いていきます。
手術室前のホール?のような場所に来ると、ひしめくようにたくさんの看護師さんやスタッフの方々、それから当日手術を受ける患者さん(この日は自分の他に2名)がいてびっくり!
一斉に挨拶と申し送りがあって、ようやくそれぞれの手術室に入りました。

イメージしていた手術室より広くて、担当スタッフの方も数えていませんでしたが10名近くいたような気がします。
そして、鎮座してました、ダヴィンチくんが。
4本の腕と、ゲーセンにあるようなモニター。ふむふむ。あれで執刀するんですな、とこんな機会はたぶんもう2度とないと思ったので、しっかりと観察(小説の肥やし)。

手術室に入ると、シャワーキャップのようなものを渡され、髪を入れます。その後、靴を脱いで、誘導されるまま手術台へ。
一応皆さんに「よろしくお願いします」と挨拶。
ここで手術着を脱ぎ、すかさず看護師さんが大判タオルをかけてくれました(ショーツはまだはいてます)。ヨカッタ……。

血圧計、心電図、指に着けるモニターなどをテキパキとつけられ、点滴が入ります。
頭のところに座った方(もしかすると指導医の先生だったのかも?)に酸素マスクをつけられて「始めます。いいでしょうか」と他のスタッフさんに声をかけられ、いよいよGOサインが出ました。

麻酔は点滴から。
「これでしばらくすると眠くなりますからね」
「はい」
………………。
「もうすぐ眠くなりますからね」
「はい」
………………。
2回目の声掛けをされた後は、ブラックアウト。
「〇〇さん、だいじょうぶですかー」
と肩を叩かれ、看護師さんたちに囲まれ運ばれているのはわかりましたが、それからも眠くて眠くて。
本当に覚醒したのは、ナースステーションの目の前の病室に入ってからでした。

事前に聞いていた手術予定時間は、準備などを込みで4時間くらい。
ところが、後で聞いた話だとお腹の中で炎症があったせいで、終わるまで7時間くらい時間がかかったそうです。
7時間! 大手術じゃないですか!
そして、それからが地獄でした。
痛い。とにかく痛い。
そりゃあ7時間もお腹の中いじられたら、痛いに決まってますよね。
子宮、卵巣、卵管も切られちゃってるわけですから、どんなに傷口が小さかろうと、そりゃあ痛い!

痛み止めも時間が経たないと打ってもらえない。
酸素濃度がしょっちゅう下がるから、ピコンピコンうるさい。
今思い返しても、二度と経験したくない地獄の2日間でした。
いっそ、もう一度全身麻酔で眠らせてくれ、と頼みたいくらい。
自分より遅く入室した患者さんは、いびきをかいて寝てて、羨ましいのと恨めしいのと(笑)。
寝返りもできないから、看護師さんに背中に枕を入れてもらったり。
痛い痛いとうめきながら、窓の外の雲だけを眺めて、永遠とも思える辛くて長い時間を過ごしました。

それから追記ですが、コロナの影響もあって、家族も面会できません。
「がんばってね」の見送りシーンもなく……。
娘に連絡がいくようにお願いしてましたが、やっぱり「無事終わりました」の連絡があったのは、夕方の4時過ぎだったそうです。




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