近況ー白票を投じるのはダメらしい
東京都知事選が近いそうだ。
非都民の私には別に関係ないのだが。
誰に入れてもなぁ、と感じてる人が結構いるみたいで、私も都民だったら同じ感想だろう。消去法で現職にするか、はたまた。
こういうとき、白票で投票というのも一つの手段だとは思っているんだけど、どうやら世間に言わせると白票(無効票)を投じるというのはナンセンスなことらしい。
なんで?
毎回理由も聞くんだけど、イマイチ納得していない。
無効票が政治に与える影響は限りなく少ない、という理屈は分かる。が、それは別にどこかに投票した場合も同じではないのか。仮に候補者Aに一票でも多く入れば世論が変わるのなら、相対的に候補者Aに入る票数が一票でも減るのなら世論は変わるのではあるまいか。
「白票は多数派に賛成しているのと同じことだよ」という理論も全く分からない。そんなわけなくないか?だって多数派に投票していないんだから。
そもそも、「白票はだめ」という理屈が正しいとして、じゃあどうするのが正解なんだという問題もある。
選挙において有権者のとることのできる行動は
①有力候補者に投票する
②対抗候補者に投票する
③まず間違いなく当選しない泡沫候補者に投票する
④白票・無効票を投じる
⑤選挙に行かない
の五種類に分類される。
⑤は論外だとして、有力候補者も対抗候補者も嫌だという状況下においてどう行動するのが正しいのかという問題だ。
①②は嫌で、④がいけないというのなら、理論的には③を選ぶということになる。本当か?そんなわけなくないか?というか、これは白票を投じるのと何が違うんだ?
あるいは、どうせ当選まではしないだろうとタカをくくり②を行うという手段もある。だが、その結果何かの間違いで対抗候補者が当選してしまったらどうしようという裏目もある。リスクは大きい。
いや、世の中の頭の良さそうな顔をしてる人たちがこぞって、「白票はだめ」と言ってるからダメなんだろう。
多分、海より深い理由があるんだろう。
「白票はやめて、私の応援してる候補者にいれてください」なんて言ってるわけでもないだろうし。
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