「内山結愛のB2BtoU vol.3」への自分の回答を晒してみようの回。

今回で３回めを数えた、アイドル2人が自分の好きな音楽をテーマに沿って一曲ずつプレゼンするトークイベント「内山結愛のB2BtoU 」。
たとえそこで取り上げられたミュージシャンが名前しか知らない人でも、さらには名前すら聞いたことがない人でも、好きな人が好きなもの・ことについて語っている姿というのは楽しそうでいいよね、という話なのであって。
またゲストの夢際りんさんもトークが巧みなので聴いてて尚更楽しかった（内山結愛さんの冒頭の台本喋りがぎこちなくてむしろちょっとキュンとした、というのは余録）。

というわけで、オタクも恥ずかしがらずに自分が事前投票した曲をさらしてみようかね、というのが今回の記事の趣旨。

1.世界の終わり
→"World's end wonderland"（東京エスムジカ）

当初は女性ボーカル2人とサウンドプロデューサー兼キーボードの男性1人という編成だった、エスノ系ユニット。
同名のアルバムは紆余曲折を経てサウンドプロデューサー早川大地の「1人エスムジカ」だった時期にゲストアーティストを招いて制作されたもの。
（だから権利関係が複雑なのか、サブスク解禁されていない＆その後さらなる紆余曲折を経てオリジナル編成が復活したり、今は石垣島在住のオリジナルボーカルの一人・平得美帆と早川大地のユニットになっていたりする。）
エスムジカの音には早川大地が東大大学院で研究していた民族音楽の（実際に現地で収録した）演奏がサンプリングされたものもあり、サウンド的にも面白い。
この曲のタイトルは"wonderland"と続くように「世界の果て」の楽園へといざなう歌というニュアンスで、テーマは空振りしているのだが、言うて太古のヨーロッパ的世界観では、世界の果てのさらにその先は滝になって落ちている文字通りの「世界の終わり」だったわけで。
また、RAY運営が民俗音楽へのアプローチを模索しているとも聞いているので、民族音楽へのポップス的アプローチとしてはこんなのもありましたで、という意味合いを込めて。
早川大地はランカ・リーの中の人こと中島愛の本人名義のセカンドシングルに楽曲提供していたり、オリジナルメンバーの1人だった在日韓国人四世のヨンエは作詞・作曲家としてK-POP、アニメ、アイドルなどの分野で楽曲提供していたりする。

2.ゲームセンター
→「バトル野郎　〜100万人の兄貴〜」（筋肉少女帯）

筋少については詳しい人が山ほどいるから譲るとして、この曲はいわゆる格ゲーブームの火付け役だった「ストリートファイターⅡ」のスーパーファミコン版ソフトのCMソング。
俺にとってゲーセンとはスト2やるところ、みたいなイメージがある。
ゲームバランスにはやや難があったが、なんだかんだ無印のストⅡが一番ロマンがあった。バルログをスーパー頭突きでハタキ落とすんですわ。
そのあとちょっとDDRやるところでもあったか。

3.シューゲーザーアイドル曲
→しづかの海（・・・・・・・・・／RAY）

過激派なので！過激派なのでっ！！
ぶっちゃけた話、俺がこの界隈にいるのは、この曲のお披露目を見た衝撃に引きずられている、みたいなところはある。
そしてその後もいいところでかかるんだよねえ。
特にアウトロのサウンドとダンスのシナジーがほんとすこ。

4.母性
→”Bohemian Rhapsody”（まちだガールズ・クワイア）

入力をミスったらしく、スクリーン表示は曲名を途中で切られちゃったけど、同名映画でも語られたように複雑な家庭環境で育ったフレディが「ママ、死にたくない」と歌ったこの曲を、時を経てやがて母になる（ことができる）少女たちが歌うと言う輪廻に普遍的な母性みたいなのを感じるわけです。

5.緑
→"Ellis Island"（Mary Black）

サッカーのアイルランド代表のユニフォームが緑だったり、セントパトリックデーには緑の服でお祝いしたりと（知らんけど順序は多分逆。）とにかくアイルランドといえば緑のイメージ。歌ってる人の名前ブラックだけど。
そして俺がアイルランドの音楽に触れた最初の歌手がメアリー・ブラックで、初期に一番気に入った曲がこれだった、というお話。

英語があまり得意で無いので細かいところの描写はわからないのだが、エリス島はおそらく19世紀末からアメリカ合衆国移民局が置かれ、「希望の島」とも「嘆きの島」とも呼ばれたニューヨークのエリス島のこと。
主人公は先にアメリカに入国した恋人や家族を追ってアメリカにやってきたが、なんらかの理由で入国が認められず、別れを悟った、と言うような歌　だと思う。
もうちょっと明るい曲はなかったのか、と言われましても本性ド根暗なもので。あとメロディーと歌声が叙情的で美しいんよ。