「カカオのふるさとに行きたい!」
それは、11月初めのこと。
ライフワークとしてやってきたフェアトレードチョコレート試食会を会社のイベントのワークショップのひとつとして、お仕事で担当させていただくことになりました。シサム工房の人見さんが「チョコ兄さんタイジュ君が日本に帰ってきてるらしいから呼んでみよう!」と連絡。忙しい合間を縫って駆けつけてくれたのが、フィリピン・ミンダナオ島でカカオを育てている日本人のタイジュさんでした。
子どもの頃から大のチョコレート好きだったタイジュさん。とあるチョコレートに出会い、人生が変わった人。カカオに魅せられ、カカオ農園をめぐる旅を経て、2019年1月からフィリピン・ミンダナオ島でカカオ農園を営むジャニーさんとともにカカオ栽培を始めてしまった。孤児院HOUSE OF JOYを活動拠点に、日々、おいしいカカオ豆を生産するため、試行錯誤を重ねている。
そんなタイジュさんのカバンから出てくるのは、カカオ豆、乾燥カカオポット、チョコワークショップの道具たち。この人おもしろすぎる。カカオのことも、フィリピンでカカオを育て始めちゃったタイジュさんのことも、もっと知りたい…しかし、私は人見知り。図書館やネットで調べればわかるような質問ばかりして、”毎日カカオと暮らしている人”への質問ができませんでした。
私は、チョコレートのこと、とりわけフェアトレードチョコレートについては人より少しだけ詳しいと自負しています。しかし、私が知るのは日本にやってきたカカオ豆からのストーリーに過ぎません。カカオ豆からのチョコレートの作り方、カカオの生産地と消費地。これまで食べたフェアトレードチョコレートは100種を超えていて、国内で販売しているフェアトレードチョコレートならひとかけら食べれば高確率で正解すると思います笑
さて、私がカカオ畑で掴みたかったのは「カカオ育てるのは大変だぞ」なんていうありきたりな感想ではなくて、私がまだ知らない生きたカカオの重み、カカオとの暮らしの楽しいことやおもしろいこと。そうして吸収したすべてを以って、もっとチョコレートのリアルなおもしろさを伝えられるようになるのが目標だ。
カカオにおいてフェアトレードが必要とされているのは、そこに誰かがしわ寄せを引き受けているから成り立っている仕組みがあるとされているからだ。しかも、それは当事者の努力でどうにもできない仕組みだという。
チョコレートに幸せにしてもらっている私だ。
チョコレートをみつめる旅を決めた。
そして、フィリピンへいくのはひとりでも、体験を共有できる仲間を募ることにした。見たもの、聞いたもの、私の挑戦をいっしょに見届けてほしかった。
クラウドファンディング:「カカオのふるさとに行きたい!」
https://camp-fire.jp/projects/view/211802
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