2021.08.12

広大さんのお誕生日に、山崎くんとスリルミーのやりとりしてたの見て、また私と彼に想いを寄せてた😌
雨の音に耳を澄ませて、何かに想いを寄せることはなんと心地良いことか。


彼が「死にたくない」と思う気持ちについて。

子どもを殺した時の状況が逆転して、自分に襲いかかってくる恐怖。死の後に何があるのかという恐怖。何も無い、無の世界に生きることに何の意味があるのかという恐怖。そして、死によって何か解決するものがあるのかという疑問。それらが大幅にあらわれていると思うんだけど、弁護士になりたいという夢を叶えたいという思いもあると感じた。
私が遺体を奥まで入れなかったこと、眼鏡を落としてしまったことで、完全犯罪にボロが出ていく中、彼は「こんなんじゃ弁護士どころじゃない!」と怒っていた。彼はどんなに犯罪を重ねても、弁護士になることは諦めていなかった。
判決の日の最終弁論で「殺人を同じ殺人で裁くことが、果たして私たちの仕事なのでしょうか?」という言葉に出会った彼。殺人に対して死刑判決が全てを解決するのか?という彼の疑問に、どストレートに響いた言葉。それは根本的な解決にならないことだとハッキリと示してくれた。キラキラした目で、「俺がなりたいのは、彼のような弁護士だ!」と語る彼は、犯罪に興奮した彼よりももっと興奮した、生き生きとした彼であって、本来の彼の姿としか思えない。
どうしたら、本来の彼のままでいられたのだろうか。社会が、若さが、愛に飢えた結果が、そうさせてしまったことが、なんとも悲しい。


99年で、彼との勝負に勝った、彼より優位になった私。そして、犯罪者としても社会から孤立して、同じ罪を背負ったからこそ、彼には私という選択肢しかない。2人は離れられないものとなり、彼のことを完全に私のものにできるということにこの上ない喜びを感じていた。
「俺のこと見直したか?…怖くなったか?」という言葉からは、上記の気持ちと、自分の全てを曝け出すことで、彼はそんな私を受け止めてくれるだろうかという不安とで葛藤しただろう、私の姿を想像させる。
彼は私の全てを知って、私を認めた。でも、そんな私を受け入れることはできなくなってしまった。彼と私は、身は離れられない状態でも、彼の心は私の元から完全に離れてしまった。
「いい加減な気持ちじゃ嫌だ。」とかつて私が言っていたように、私はそんな彼に満足することはないだろう。
それだから、もし彼が生きていたらと考えても、心が私に向いていない彼とのことは苦しみでしかないから、これ以上考えたくないと思う。
私が好きだった彼は、女遊びだとかしても、結局のところは私を必要とする彼。私が彼のことを心底愛してるということを、ちゃんと感じ取ってくれている彼。彼もそんな私のことを愛していた。でも、完全に心を離れてしまった。こんな絶望はあるだろうか。

釈放された時に渡された、34年前の所持品。その中にあった、親や弟への憎しみだとか、社会への不平不満だとか、何にもなく、私と彼がただ愛し合っていただろう、あの時の写真を手にして「待ってたよ。」と震える声、溢れる涙、そしてホッとした笑顔。2人が幸せだったあの時を、永遠回帰して欲しい気持ちと、大きな苦しみ、絶望を知ったからこそ、あの時の幸せがより美しいものになるだろうとも思い、悶々としてしまう。


私と彼という人は、いつも思い起こしても、いろんなメッセージを与えてくれる。人の弱さ、脆さ、傲慢さ、醜さ、愚かさ。そして、純粋さ、美しさ、愛おしさ。
また生でスリルミーを観たいな。その日を楽しみに待ち望んでいよう😌💓


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