代替肉、大豆ミートを流行語にするには?
こんにちは!うーしーです。
今回は代替肉を流行らせるための方法を、流行語という観点から考えてみます。
代替肉の現在地
大豆ミートや代替肉という言葉が徐々に広まりつつあり、メディアでも特集される機会が増えている今、植物性のお肉をより大きなブームにするには言葉の面での後押しも大事だと感じつつあります。
現在、プラントベースミートを意味する言葉で最も浸透しているのは「大豆ミート」だと思います。これは、大豆という部分がヘルシーなイメージにもつながる一方で、どうしてもあまり美味しくないイメージ(結局大豆でしょ的な)を持つ人が多いようです。一方、「代替肉」も意味的には伝わりやすいんですが、「あくまで代替品であり、肉より劣る」という印象が否めなかったり、普通の会話では一発で伝わりづらい、言いづらいなどにより、あくまで専門用語的な位置付けを突破できなかったりする気がします。
そこで、もっとかっこいいイメージで、食べたいと思えるような名前がつくことで流行につなげられるのではと思い続けています。
流行語になるには?
それでは、流行語はどのようにして生まれるのでしょうか?
調べてみたところ、流行語の発生理由には次の3つがあるようです。
①社会的理由:新聞、テレビといったマスメディアが広めるものや政府のスローガンなど
②心理的理由:芸能人や著名人の発言
③言語的理由:語形や意味などのもつ新しさ、奇抜さ
この3つのうち複数に当てはまることもあるとのことです。
ここで、昨年のユーキャン新語・流行語大賞のノミネート語をみていきます。
イカゲーム
うっせぇわ
ウマ娘
SDGs
NFT
エペジーーン
推し活
親ガチャ
カエル愛
ゴン攻め/ビッタビタ
ジェンダー平等
自宅療養
13歳、真夏の大冒険
ショータイム
人流
スギムライジング
Z世代
チキータ
チャタンヤラクーサンクー
ととのう
ピクトグラム
フェムテック
副反応
変異株
ぼったくり男爵
マリトッツォ
黙食/マスク会食
ヤングケアラー
リアル二刀流
路上飲み
これらを見ていくと、複数の発生理由が当てはまるものは少なくないようです。
よって、言語的な観点からは、
・政府の後押し
・メディアの取り上げ頻度
・有名人の発言
・語感の良さ・新しさ・奇抜さ
をなるべく多く満たすことがカギとなってきそうです。
「代替肉」以外の言葉へ
政府の後押しについては、2021年に環境白書で「代替肉の推奨」が取り上げられたように、徐々に追い風が吹いています。今後も大臣による試食やPR活動がより増えていくことを期待しつつ、企業もアプローチできたらいいですね。
メディアの取り上げについても今増えているので、より話題性を出せるよう企業が頑張りつつ、商品が進化していくことで注目が集まり、視聴率が取れて、特集も増える良いサイクルになるのではないでしょうか。また、SDGsの特集も今後増えていくはずなので、そこでも代替肉をぜひ取り上げてほしいですね。食は誰しもが興味があり、その食から地球環境を変えていけるという内容には多くの人が興味があるはずです。食品大手がスポンサーにいるのがテレビだと難しいところかもしれませんが、代替肉メーカーは畜産を潰そうとしているわけではなく、あくまで食の選択肢を増やしていく考えのところが多いはずです。その点もうまく伝えて共生できるといいですよね。
有名人の発言について、これも時間の問題かもしれません。海外ではレオナルドディカプリオやビルゲイツなど、既に多くの著名人が菜食を公表し、プラントベースフードの企業に投資したりしています。日本でもシンガーソングライターの藤井風さんなど、ベジタリアンを公表する著名人が増えているようなので、SNSなどで是非とも代替肉を後押ししてほしいところです。(ちなみに、藤井風さんは先日Twitterのアカウント名を1日「大豆ミート」に変更し、話題になりました。)
最後に、語感の良さ・新しさ・奇抜さについて、クールな響きのスマートなワードで広まることで、世間一般に代替肉がプラスのイメージで浸透してほしいところです。現時点でも、以下のように各メーカーが工夫を凝らした名前で大豆ミート・代替肉商品を販売しています。
・ゼロミート(大塚食品)
・まるでお肉(伊藤ハム)
・ナチュミート(日本ハム)
・ネクストミーツ(NEXT MEATS)
・トライベジ(プリマハム)
・グリーンミート(グリーンカルチャー)
・大豆のお肉(マルコメ)
十分カッコ良いのもあると思うのですが(個人的にはナチュミート、ネクストミーツとかいいなと)、全部総称して新たなワードを生み出すべきなのかもしれません。各メーカーが協力して新たに代替肉の総称を1つに決めて宣伝したり、全国の消費者から名前を公募して決めても良いかもしれません。代替肉メーカーが結束して動いていくことで大きな波を起こせる可能性はあるでしょう。具体的なワードとしては「フェムテック」や「推し活」のように親近感と新しさを両立したような言葉のような「〜ミート」型でしょうか。また、正式名称は少し長くても略語として流行る型でも良いかもしれません。このあたりはもっと深く考える余地がありそうですね。とにかく、一度聞いたら頭に残るような印象的なワードで「この言葉、知ってないとやばい」くらいの流行語にして、「旧代替肉」を盛り上げられる日が来るといいですね。
まとめ
以上、代替肉を流行語にするための戦略についてでした。こんな感じで、価格や品質以外の色々な面からも代替肉を流行させる策はないかと考えている今日この頃です。流行というと「一時的なものに終わるのではないか」という心配もあるかと思いますが、代替肉に関してはその心配は必要ない気がしています。なぜなら、サステナビリティ面で必要な理由が明確だからです。ブームから代替肉を食べる人が増えて、興味を持ってもらった先に、しっかり環境面のメリットを学べる導線を作れば、普及が一気に進むのではないでしょうか。とりあえず1度大きな盛り上がりを起こせると良いですね。
それではまた!