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PMDD 顛末記【番外編】婦人科と漢方の罠

PMS・PMDDの治療をしているとたどりつくひとつの治療法が漢方薬だと思います。漢方薬での治療について書きます。

私は漢方薬は4つほどの医院(と民間薬局)で処方されました。それでも、効いたのは最後の市立病院での処方だけでした。そのことについて。

①西洋医学婦人科クリニック
会社員として働いていて、この不調はPMSかも、と薄々気づき始めた頃、そのときの近所の婦人科行きました。そこは西洋医学の先生で、月経前緊張症と診断され漢方を処方されました。(どの種類かは覚えていないけど、ツムラの医療用)その漢方は、まずくてまずくてとても飲めませんでした。飲めなかったです、と次の診察で報告すると、子供じゃないんだから!とキレられ、不信になり通うのをやめました。

ここで不信になったのは、漢方というのは体質に合わせて処方するもので、自分にあう漢方をのむと、まずくなくて美味しい、ということをどこかで読んだことがあったからです。美味しいとはいかなくても、私の感覚だと、効きそう!という苦さ、というか。苦いけど体に良さそう!という苦さ、とか。飲める苦さというか。そういう味です。

②民間の開発の漢方・サプリ
結婚してPMSでいよいよ働けないし家事すらできなくなる、と苦しんでいたとき、民間の漢方薬局のカウンセリングを受けました。そこでは半ば怒られながら、これとこれを飲むように、とそこで開発された漢方とサプリを買うようすすめられました。しかし高額すぎて買えませんでした。最初は買えても、これは絶対続けられない、という金額でした。(月数万)効果の程は、買ってないのでわからず。

③西洋医学精神科・婦人科クリニック
私は精神科の持病があるので、通っていたクリニックです。西洋医学の医師で、精神科も婦人科も研鑽した医師が、ひとりで診察していました。ここでもPMSが話題に登り、漢方薬を試しました。(どの種類かは覚えていないけど、ツムラの医療用)ここでの処方も飲みづらい味で、のんでみたけど、効果はほとんどありませんでした。ここの先生は優しかったのと、専門外の漢方を処方する限界も感じていたようで(そのように見えた)漢方の治療はすぐ終わりになりました。私は漢方は効きが弱いのかな、という感想を持ちました。

④市立病院婦人科・中医学の医師
出産後、精神病の体調がよくなり、PMSの症状がよく把握できるようになったので、市立病院の女性健康外来という、更年期やPMSとかをみてくれる専門の外来へ行きました。ここで私はPMSより重い、PMDDと診断されました。そして、ここの先生は中医学を専門に勉強した医師でした。(それを知っていて通ったのではなく、本当にたまたまそうだった)
中医学では、体質を見るので、舌の色を見たり、お腹をさわったり、脈をみたりします。そういう話は知っていたので、本当にそれをやってもらい、おお〜ホントだー!と思ったのを覚えています。そしてここで処方された漢方(ツムラの医療用)は今までとは違う種類でした。そしてそれを飲むと、お、美味しい!(←大げさだけど本当にそう思った)効きそう!という苦さなんです。そして実際効きました。2種類のみましたが、むくみが取れる、だるさが緩和する、イライラがやわらぐ。私はこの漢方で日常生活が劇的に快適になりました。今でも手放せません。保険適用ですので、月数千円で済んでいます。

まとめ
PMSの治療で漢方は使われます。しかし実際は、西洋医学の婦人科の専門医が処方するのがほとんどではないでしょうか。そこで体質と合わない処方をされて、漢方は効かないな、という感想を持つ人が実は多いのではないかという気がしています。中医学の先生はそんなに多くないし、探すのも大変かもしれませんが、私はたまたま出会えて本当によかったと思っています。(中医学の先生だからといって高額の民間薬局は気をつけてくださいね。納得していればいいですけど…。ツムラの医療用(番号書いてあるやつ)で十分効きますよ)


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