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夢日記957 ~ 戻ってこない生徒 ~

 教室に行って授業を始めたところ、その直後にNさんのケータイが鳴った。Nさんは以前にも授業中にケータイを鳴らしたことがあったので、今回が2度めである。私がケータイを没収しようとすると、Nさんは反省する気持ちがあるのか、自ら教室を出ていった。
 私は、Nさんを追って教室から出た。彼女は、廊下でケータイをカバンから取り出し、何らかの処置をしているようであった。私はいったん教室に戻り、出席簿をつけたり、授業で使うパソコンの準備をしたりしていた。しかし、Nさんがなかなか教室に戻ってこなかったので、私は廊下にいるNさんを確認しにいった。すると、Nさんが着替えをしているらしいようすが目に入ったので、私は慌てて目をそらして教室に戻った。
 ここで、まったく知らない男性の先生が教室に入ってきた。私は、廊下にNさんがいるうえに、授業開始から何分も経っているのにまだ授業を進行できていないことをその先生に見られて、気まずく思った。しかし、その先生はまったく気にしていないのか、ニコニコしながら教室の中の必要なモノを手に取り、教室から出ていった。
 その後も、やはりNさんが戻ってくる気配はなかった。そこで、私はNさんのことを諦め、少しでも授業を進行しようと思って口を開いた。ところが、私のノドの調子はかなり悪かったようで、声がガサガサで、まともな声が出なかった。
 このタイミングで、私は、授業で使うプリントをすべて職員室に忘れてきたことに気づいた。私は生徒たちに謝りながら、教室から出た。私は、半ば空を飛ぶように、1歩が5mくらいの歩幅で跳ねながら、職員室に向かった。私は、「最近、こういったミスが増えてきたなぁ・・・」と思いながら、自分の無能さに呆れかえった。そのまま、飛び跳ねるように走りながら、「きっと、これは夢にちがいない」と強く念じながら起床。
                            < 完 >

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