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Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

2019 Winter & Christmas Selection(12月1日〜12月25日)

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」

詳しい放送内容はこちら
D-03 usen for Cafe Apres-midi
http://music.usen.com/channel/d03/



橋本徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー) Toru Hashimoto

時の経つのは早いもの、2010年代最後の12月(僕は独身最後の12月になるかも?)、華やいだ街の風景を甘美に彩ってくれる、メロウ&グルーヴィーで心地よく、そして心暖まる楽曲を中心に、今回も計34時間分を新たに選曲した。
金・土・日のTwilight-timeの特集も、「2010s Urban-Mellow Winter & Christmas」と題して(平日の夕方も同コンセプト)。特集以外の時間帯も、今年発表されたクリスマス・アルバム〜クリスマス・ソングや、僕の3枚の最新コンピ『Free Soul T.K.』『Free Soul Flying Dutchman』『Free Soul Love Island』(テーマはラヴ&ピース)を織りまぜながら、ハートウォームに構成している。
豊作が続くニュー・アライヴァル(アプレミディ・レコーズで日本盤CDをリリースする“アフロ・ブラジルのニック・ドレイク”ことチガナ・サンタナの素晴らしすぎる新作『Vida-Codigo』も)のお気に入りも枚挙に暇がないが、特に今回のセレクションで活躍してくれたフェイヴァリット作のジャケットを掲載するので、その中身の音楽の素晴らしさにも触れてもらえたら嬉しい(とりわけよく聴いたLeif Vollebekk〜Konradsen〜Vegynの3作は個人的にぜひ推薦したい)。
それでは皆さん、心躍り心安らぐ素敵なウィンター&クリスマスを!

2019xmas_橋本

V.A.『Free Sou T.K.』
V.A.『Free Soul Flying Dutchman』
V.A.『Free Soul Love Island』
Tigana Santana『Vida-Codigo』
Leif Vollebekk『New Ways』
Konradsen『Saints And Sebastian Stories』
Vegyn『Only Diamonds Cut Diamonds』
Carlos Nino & Friends『Bliss On Dear Oneness』
Michael Seyer『Nostalgia EP』
FKJ『Ylang Ylang EP』
Sam Trump & Acoustic Audile feat. Harold Green「Go Where The Love Is」
Jim Alxndr feat. Angie McMahon「Slave」
Buttering Trio feat. Amir Bresler「Sail With Me」
Masok『The Bigger The Risk』
Sudan Archives『Athena』
Teebs『Anicca』
FKA Twigs『Magdalene』
Free Nationals『Free Nationals』
Rachael & Vilray『Rachael & Vilray』
Tribeqa『Experiment』
Ami Faku『Imali』
Gary Corben『Gods In Brasil』
Guadi Galego『Immersion』
Moons『Thinking Out Loud』

Dinner-time 土曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
Brunch-time 月曜日10:00~12:00
Brunch-time 火曜日10:00~12:00
Brunch-time 水曜日10:00~12:00
Brunch-time 木曜日10:00~12:00
Twilight-time 月曜日16:00~18:00
Twilight-time 火曜日16:00~18:00
Twilight-time 水曜日16:00~18:00
Twilight-time 木曜日16:00~18:00
特集 金曜日16:00~18:00
特集 土曜日16:00~18:00
特集 日曜日16:00~18:00



本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) Yoshiaki Honda

2019年のWinter & Christmasのシーズンにピックアップするのは、Bandcampからのメールで知ったJosh Rouse『The Holiday Sounds Of Josh Rouse』、そして選曲期間中になんとかリリースが間に合ったMolly Burch『The Molly Burch Christmas Album』というクリスマス・アルバム2枚! 毎年クリスマス曲の新作リリースも少なくなっていて苦労はするのですが、今年は良いと思える好きなアルバムに出会えました。どちらもハートウォームでメロウ。

2019xmas_本多

Josh Rouse『The Holiday Sounds Of Josh Rouse』
Molly Burch『The Molly Burch Christmas Album』

Lunch-time~Tea-time 木曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 金曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 土曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 日曜日12:00~16:00



中村智昭 Tomoaki Nakamura

2005年にBorder Communityからクリスマス企画盤としてリリースされた、ジャケットも素敵な7インチEP。本来は45回転でプレイすべき楽曲ですが、「usen for Cafe Apres-midi」ではあえて33回転でゆったりとお届けします。2010年代最後のセレクションは、いつもよりクリスマス&ウインター・ソングの濃度を増して選曲してみました。ぜひお楽しみください。

2019xmas_中村

Nathan Fake「Silent Night」

Dinner-time 月曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 火曜日0:00~2:00



添田和幸 Kazuyuki Soeta

今年もJosh RoushやNe-Yoなど心温まるクリスマス・アルバムが届けられましたが、新旧織りまぜて僕なりのクリスマス・ムードを作ってみました。好リリースが続く新譜からは南アフリカのアフロ・ソウル・ディーヴァ、Ami Fakuをピックアップ。TresorやAKAが在籍するVth Seasonからのリリースで、情感豊かに歌われる「Oh My My」が特に素晴らしい。今後が楽しみなアーティストです。

2019xmas_添田

Josh Rouse『The Holiday Sounds Of Josh Rouse』
Ne-Yo『Another Kind Of Christmas』
Ami Faku『Imali』
Matt Maltese『Krystal』
Hovvdy『Heavy Lifter』
Leif Vollebekk『New Ways』
Moons『Dreaming Fully Awake』
Gaby Moreno & Van Dyke Parks『Spangled』
Agustina Cortes『Pinata Interior』
Michael Kiwanuka『KIWANUKA』
Cezaire「You Came In Time」
Natty Reeves「Sitting This One Out 」
Ferran Palau『Kevin』
Alex Siegel『Up All Night EP』
Vagabon『Vagabon』
Sudan Archives『Athena』
Anna Wise『As If It Were Forever』
Mosss『Pale Blue』
James Tillman「5AM」
Neue Grafik Ensemble『Foulden Road EP』
Teebs『Anicca』
Zeb Samuels『Hope & Light』
Floating Points 『Crush』
Vegyn『Only Diamonds Cut Diamonds』

Dinner-time 火曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00



中上修作 Shusaku Nakagami

伝統工芸や芸能が語られるとき、論客のほぼ全員は「古い伝統は守られるべきだ」と口を揃える。確かに守らねばならないことはたくさんあるし「言い伝え」や「しきたり」は馬鹿にはできないが、その行為が伝統工芸(芸能)を後世に正しく伝える、ということを意味しない。茶道を含む現代の芸道にしてもそうだ。「守」による形骸化で衰退が激しく、もはや崖っぷちに立たされているのは誰の目にも明らかだろう。やはり工芸や芸能は常に時代の“最先端”であるべきであって、古くから伝わる型(かた)は必死に守り、そこからどのように自由になれるかが表現者に問われている。「うわ、かっこいい! これだから伝統芸能から目が離せない」と新しい世代を完全に狂わせるくらいでないと、選択肢の多い時代、生き残ることは難しいだろう。かのミシェル・ルグランは徹底して古きを守り、そして時代のカンを掴んで生きてきた人。だから彼の作品はいつも新しかったし、今でも僕らを熱狂させるのは、周囲からは「マエストロ」と呼ばれながら彼がいかに謙虚に努力してきたかを雄弁に語る事実であり、今年1月に羽が生えてしまうまでその姿勢は変わらなかったようだ。彼が晩年に製作した本作はルグラン節を炸裂させながらも、大胆なオーケストレイションと斬新なヴォーカリストの起用で、今ではクリスマス・クラシックとなった感がある。20世紀から21世紀を爽やかに駆け抜けた巨匠に乾杯!

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Michel Legrand『Noël! Noël!! Noël!!!』

Dinner-time 水曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00



髙木慶太 Keita Takagi

狂騒の主役の座をハロウィンに奪われ、東京のクリスマスは以前と比べてとても慎ましやかになっているように感じる。恋愛ゲームの最終ステージからクリスマス・イヴが解き放たれて好ましいサイズ感、熱量に落ちついたとも言える。自分自身がゲームから降りたと言った方が正しいか。
けたたましいファンファーレにしか聴こえなかったクリスマス・ソングが今や蝋燭の灯りと同じくらいのウォームさで耳を撫でる。一曲ごとに無形のギフトを受け取るかのような充足感に満たされていく。

2019xmas_高木

Madeleine Peyroux『Half The Perfect World』

Dinner-time 木曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00



FAT MASA

僕のお店に来られる近所にお勤めの若い女性が学生の頃ヒップホップ・ダンスをやっていて、当時携帯の着メロがNe-Yo「So Sick」だったとお聞きして、お連れ様の男性との楽しい時間を密かに盛り上げるべくNe-Yo「This Christmas」をかけて、最近Ne-Yoが初めて出したクリスマスのアルバムの話をさりげなくするも、お連れ様とのお話であまりご興味がない様子で(笑)。
もちろん音楽で盛り上がることはとても嬉しいですが、僕がセレクトする曲でなんとなくでも気分がよくなったり、お話が盛り上がったり、その先の恋が成就したりなんてことがあったら最高なんです。
そんなお手伝いができたらいいなと日々ご来店お待ちしております!

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Ne-Yo『Another Kind Of Christmas』

Brunch-time 金曜日10:00~12:00



三谷昌平 Shohei Mitani

いよいよクリスマス・シーズンが到来。今年は「usen for Cafe Apres-midi」ではお馴染みのノルウェイの歌姫、セリア・ネルゴールのクリスマス・アルバムをご紹介させていただきます。1989年にパット・メセニーがプロデュースした『Tell Me Where You're Going』でデビュー、それ以降、北欧のジャズ・ポップス・シーンを代表するシンガーとして活躍している彼女。本作は2010年にリリースした彼女のキャリア初のクリスマス・アルバムです。今回のセレクションではストリングスに絡むキュートな彼女のヴォーカルが印象的な「The Very First Christmas Without You」をオープニングに、ポール・マッカートニーの「Wonderful Christmas Time」のカヴァーを11曲目に収録させていただきました。それ以外でも、本セレクションには収録しませんでしたが、アルバムはジョニ・ミッチェルの「River」のカヴァーをはじめ、全曲通して楽しめる素晴らしい作品となっています。興味のある方はぜひ聴いてみてください。それでは皆様、楽しいクリスマス・シーズンを!

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Silje Nergaard『If I Could Wrap Up A Kiss』

Dinner-time 金曜日18:00~22:00



渡辺裕介 Yusuke Watanabe

特にプライヴェイトでときめくこともなく、鈴の優しい音が耳のそばで呟くも、福岡のデートスポット警固公園(けごこうえん)を夜通勤で横切るも、羨ましいともときめきもなく、微笑ましく思える。
気づけば、『トイ・ストーリー』を観てがむしゃらに泣く。
そんな日々。
また今年もクリスマスがやってきます。
毎年一番選曲に時間がかかりますが、今年は、素直に「大人のクリスマス」選曲。冒頭は、来春来日Ben Wattの『Fever Dream』から。
いつもなら、『North Marine Drive』からですが……。
いつものカフェで、いつものお酒に合うクリスマス・ソング。
そんな選曲です。
素敵な時間をお過ごしください。
メリー・クリスマス!

2019xmas_渡辺

Ben Watt『Fever Dream』

Dinner-time 金曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00



富永珠梨 Juri Tominaga

冬じたくにはまだ少し早い、秋の入り口のころ、「usen for Cafe Apres-midi」 Winter & Christmas Selectionの選曲は始まります。かすかに残る夏の面影を窓越しに眺めながら、冬色の音楽を紡いでゆく作業は、どこか大切な人へのクリスマス・プレゼントのマフラーを編んでいるような気持ちに少し似ています。手編みのマフラーのように、心温まる贈り物になればと、一曲一曲想いを込めて選曲をさせていただきました。私が選曲を担当している、土曜日のブランチタイムに心地よく馴染むような、アコースティック・アレンジされた爽やかなクリスマス・ソングを中心に、ジャズ、AOR、インドネシアSSW、ブルース、ポップスなど、カラフルな楽曲を軽やかにコラージュしてみました。今年出会ったクリスマス作品の中で、特にお気に入りなものをいくつかご紹介しますね。1曲目は、LAで活動するボサノヴァ/サンバを演奏する紅一点の4人組バンド、NOVAのクリスマスEP『A Bossa Nova Christmas』から「Have Yourself A Merry Little Christmas」をピックアップ。クリスマスの朝に聴きたい清々しいジャズ・ボッサに仕上がっています。多くの人に愛されるであろう爽やかなクリスマスEPです。カナダの才人、ライアン・ドライヴァーの「Seasons Greetings」は、マイケル・フランクス『Watching The Snow』を彷彿させる、素朴で味わい深い歌声が胸に沁みる一曲。この作品が収録されている、V.A.『Barnyard Drama: Best of Christmas Singalong, Vol.11』も併せてオススメしたい好作品です。続いてもカナダ出身のSSWを。Rose Cousins & Don Brownriggが2012年にリリースした「Little Road To Bethlehem」は、ノスタルジックな空気に包まれた、親密で穏やかなデュエット曲。寒い冬を温めてくれる、やわらかなブランケットのような聴き心地。ラストは、米国のブルース・ギタリストEric Lugoschのソロ・ギターによる「Christmas Time Is Here」。澄みきった冬の空気を思わせる、透明感のあるフィンガーピッキングに心がすーっと透きとおります。メリー・クリスマス! 皆さんにとって心温まる素敵なクリスマスになりますように!

2019xmas_ジュリ

NOVA『A Bossa Nova Christmas - EP』
V.A.『Barnyard Drama: Best of Christmas Singalong, Vol. 11』
Rose Cousins & Don Brownrigg「Little Road To Bethlehem」
Eric Lugosch『New Tradition』

Brunch-time 土曜日10:00~12:00



小林恭 Takashi Kobayashi

Chris Mastheim『Is Here』は、おばあちゃんが推薦するクリスマス・ソング集のようなジャケットが古いレコードのようで面白い。中身はNicholas Krgovichによるシティー・ポップなアレンジの「usen for Cafe Apres-midi」の楽曲にとてもマッチする作品ばかり。2010年の作品ですが全く知らず、今年いろいろとクリスマス・ソングを掘っていたら出会えました。みなさまもぜひ聴いてみてください。
そしてジョージアの首都ティビリシを拠点とする新興レーベル、CesからのKordz And Natalie BeridzeのデビューEP。そのNicholas Krgovichを思い出すようなポップ・センスにベース・ミュージックを通過した音圧のあるサウンド。タイトル曲はメロウなエレクトロニカ・バラードでこの季節にぴったりの切ない名曲です。

2019xmas_小林

Chris Mastheim『Is Here』
Kordz And Natalie Beridze『Celebrity Clouds』

Dinner-time 土曜日18:00~22:00



ヒロチカーノ hirochikano

今年は2010年代ラスト・クリスマス。今年も皆さんのシアワセで特別な時間の音演出に少しでもお役に立てればという想いで、ここ最近出会ったお気に入りのクリスマス・アルバムを紹介します。はじめに紹介するのは、Renee & Jeremyの『Sunny Christmas』。そのタイトルとジャケット・イラストのヴィタミン・カラーが示すイメージどおり、ハッピーなホリデイのブランチタイムにぴったりな明るくて爽やかなクリスマス・アルバムです。続いて、テネシー州ナッシュヴィル出身のクリスチャン・バンドJars Of Clayの『Christmas Songs』は、アコースティックなアレンジとどこか切ない音づかいが「usen for Cafe Apres-midi」ファンにはぐっとくるオーガニック・クリスマス名盤です。ジャック・ジョンソン主宰レーベルのおなじみクリスマス・コンピの2019年版『This Warm December, A Brushfire Holiday Vol.3』は、これまでのシリーズの中ではNo.1の内容で、デイタイムの店内のクリスマス演出に最適です。最後に紹介するDaniela Andradeの『The Christmas EP』は、天性の美声を持つカナダの女性SSWアーティストの奇跡の一枚。愛犬にクリスマス・ソングを唄ってあげる彼女の姿がなんとも愛らしいYouTube動画は必見です。

2019xmas_野村

Renee & Jeremy『Sunny Christmas』
Jars Of Clay『Christmas Songs』
V.A.『This Warm December, A Brushfire Holiday Vol.3』
Daniela Andrade『The Christmas EP』

Brunch-time 日曜日10:00~12:00



吉本宏 Hiroshi Yoshimoto

子供の頃のクリスマス、大人になってのクリスマス。その想いは、二人の歌の間で揺れるクリスマス・キャンドルの炎のようにとても儚い。

2019xmas_吉本

Steady Holiday「Christmas Time Is Here」
Jacque Hammond「Christmas With You」

Dinner-time 日曜日18:00~22:00



高橋孝治 Koji Takahashi

寒くなってきたこの季節、早いものでもうクリスマスの時期なんですね。クリスマスということで、街がにぎやかになり、たくさんの笑顔があふれることを願うばかりですが、今年は悲しいことに10月に日本列島を直撃した大型の台風とその後の大雨のせいで、甚大なる被害を被った方々が大勢いました。復興には多くの時間と労力が費やされることでしょう。自分にできることは限られていますが「usen for Cafe Apres-midi」を通してできることを考えたときに、選曲を通じて復興の想いを共有することだと思ったので、今回はそのような想いを込めてクリスマスの選曲をしてみました。

まずはセレクションの幕開けとして選んだのがクリスマス・ソング・クラシックであるポーグスの「Fairytale Of New York」のインストゥルメンタル・ヴァージョンです。今年もニュー・ディスカヴァリーのクリスマス・ソングをいろいろと入手して、収録曲のほとんどをここ10年内の作品でまとめていますが、先に述べた想いを表現するのに、みんなの心に暖かな灯りを灯すこの大名曲は不可欠だと思い、オープニングに配置してみました。このインストゥルメンタルは2005年にホームレス支援のために再リリースされた際のヨーロッパ盤CDシングルに収録されていますが、ヴァイナルで手に入れたい方は2012年にこの曲の発売25周年を記念してリリースされた7インチ盤にも収録されていますのでチェックしてみてください。そしてこの22時からの最初の1時間は主にアップテンポでハッピーな楽曲を集め、人々の笑顔を思い描きながら選曲をしてみました。オープニングの「Fairytale Of New York」の後は、昨年のクリスマス・セレクション時に入手した、ハンドクラッピングがみんなの心をひとつに繋げるニュージャージー州ハズレット出身の Rich Andruskaによるプロジェクト、クラウズ・アンド・ソーンズのカントリー・テイストでハッピーな響きを放つ「Jingle Bells」を皮切りに、カナダはトロントのシンガー・ソングライター、アンドリュー・オースティンのポップで弾けるサウンドに温かみのあるヴォーカルが寄り添う「Christmas Is Coming Soon」、セイント・エティエンヌの数あるクリスマス作品の中からピックアップした1993年リリースの「Xmas 93」EPより、冒頭の笑い声からハッピー感あふれるアップテンポなナンバー「I Was Born On Christmas Day」、1997年にファンクラブ限定で配布されたペット・ショップ・ボーイズのレア・アイテム「It Doesn't Often Snow At Christmas」を2009年に再レコーディングして一般流通させた「It Doesn't Often Snow At Christmas (New Version)」、ここ数年クリスマス選曲には必ず取り上げる、エッジのギター・スタイルがオリジナルのテイストと見事にマッチするグレッグ・レイク「I Believe In Father Christmas」のU2によるグレイト・カヴァー、そしてアメリカ合衆国ニューメキシコ州アルバカーキ出身のロック・バンド、シンズがカヴァーしたポール・マッカートニーの「Wonderful Christmastime」などをセレクトして、選曲の中に賑やかで楽しい雰囲気を作ります。続く今回初出となる作品で一聴して大好きになった、フリートウッド・マックのギタリストとして知られるリンジー・バッキンガムが1983年にリリースしたエルヴィス・プレスリー・テイストの「Holiday Road」という作品を、初期ビーチ・ボーイズが持つサーフ・テイストのロックンロール・ナンバーに仕上げたアメリカ合衆国コロラド州デンヴァー出身の男女2人組ユニット、テニスのナンバーも人々を笑顔に導く最高な作品だと思います。続いてロンドンをベースに活動するDJ兼プロデューサーのJimmy Hickmottによるプロジェクト、ポーラー・ベアズ・キャン・ダンスのハッピー・クリスマス・チューン「At Christmas」や、ハッピーを意識したクリスマス選曲にはぴったりなスノウ・コーツの「Happy Christmas Song」などを挟み、イギリスのギター・ポップ・デュオ、ボーイ・リースト・ライクリー・トゥの2010年リリースのクリスマス・アルバム『Christmas Special』収録の「Christmas Isn't Christmas」や、こちらも2010年にリリースされていたアメリカのローファイ・インディ・バンド、エイスラーズ・セットの「Cold Christmas」、ロサンゼルス出身のインディー・ポップ・バンド、ベスト・コーストがAmazonで動画配信されていた『An American Girl Story – Maryellen 1955: Extraordinary Christmas』という番組に提供した、オリジナルのクリスマス・ソング「Christmas And Everyday」などの(自分のクリスマス・セレクションでは)初出となる作品も取り上げてみました。
そしてアメリカのインディー・ロックンロール・バンド、ダム・ダム・ガールズが2014年にライヴ会場限定で販売していた自主制作シングル「On Christmas」辺りから緩やかにテンポを落とし、スフィアン・スティーヴンス「Lonely Man Of Winter」、アメリカはオレゴン州ポートランド出身のエクスペリメンタル・フォーク・セクステット、ブリッツェン・トラッパーの「Christmas Is Coming Soon」、カリフォルニア州出身のシンガー・ソングライター、Jenny O.の「Get Down For The Holidays」などをセレクトして、セレクションの流れをしっとりとした落ちついた雰囲気のテイストに移行させます。
23時からのセレクションはその流れを維持し、ジョシュア・ハイスロップのクリスマス・アルバム『O Holy Night』からセレクトした「Love Is Christmas」や、スリーピング・アット・ラストのジョン・レノン「Happy Xmas War Is Over」のカヴァー、カナダのシンガー・ソングライター、ダニエラ・アンドラーデの「No One But You」や、ケイト・ウォルシュの「Snow」といったジェントリーに胸を締めつける作品を繋げて穏やかな空気感を作ります。このようなテイストの中でも、今回新たに発掘したロサンゼルス出身のシンガー・ソングライター、フィービ・ブリジャーズの「Christmas Song」という作品はとりわけハートウォーミングでとても心が温かくなります。
24時からのセレクションもほぼクリスマス・ソングでまとめていますが、シガレッツ・アフター・セックスの新作から「Falling In Love」をセレクトすることで2019年のテイストも注入し、さらにクリエイション・レーベルに所属していたシューゲイザー・バンド、スロウ・ダイヴの元メンバーによって結成されたモハーヴィ・3のろうそくの灯りのように幻想的な「Love Songs On The Radio」も選曲のアクセントとしてピックアップ。そしてこの時間帯にも自身のクリスマス・セレクションでは初出となる、2016年制作の元クラフトワークのカール・バルトスによるクリスマス・ソング「Have Yourself A Merry Little Christmas」や、正式名をThe Bewitched Hands On The Top Of Our Headsという、フランスのインディー・バンドThe Bewitched Handsの2010年作のクリスマス・ソング「Christmas Tree」などの柔らかな響きを持つ作品をセレクト。セレクションの終盤にはメルポ・メネの「I Adore You」や、クリスマスのささやかな恋のお願いが歌われるウィーピーズの「All That I Want」などのロマンティックなナンバーを配置し、最後にセレクションのエンドロールとして、夜の静かに更けゆくさまに深々と降る雪をイメージして選んだハーマン&クレインの「Catch A Snowflake」をピックアップして、今回のセレクションは幕を閉じます。

まだまだ大変な生活を強いられている方がいらっしゃると思いますが、ひとりでも多くの方々が笑顔で過ごせるクリスマスになりますように。

2019xmas_高橋

The Pogues「Fairytale Of New York」
Andrew Austin「Christmas Is Coming Soon」
Saint Etienne「Xmas 93」
The Pet Shop Boys「Christmas」
V.A.『Indie For The Holidays』
The Boy Least Likely To『Christmas Special』
The Aislers Set『The Last Match』
Best Coast『An American Girl Story — Maryellen 1955』
Blitzen Trapper『Blitzen Trapper』
Daniela Andrade『Christmas EP』
Phoebe Bridgers「Christmas Song」
The Civil Wars『Tracks In The Snow』
Canopy Climbers「The Christmas Song」
Cigarettes After Sex「Falling In Love」
Karl Bartos「Have Yourself A Merry Little Christmas」
The Bewitched Hands「Christmas Tree」

Dinner-time 日曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00



山本勇樹 Yuuki Yamamoto

今年もクリスマスの選曲は、2年前に選曲と監修を手掛けた『Quiet Corner - a collection of christmas music』を中心に、ここ最近よく聴いているフェイヴァリットや、この時期の街の装いに似合いそうな曲を選んで組んでみた。午後のランチタイムからティータイムへかけての時間帯なので、ほどよく華やかな雰囲気と、リラックスできる心地よさも感じてもらえるような流れを意識した。あとは、つい先日リリースされたコアポート・レーベルとのコラボ作品『Core Port × Quiet Corner : Landscape 01』も、クリスマスの選曲ではないが、思いのほか合っていたので、この中からもいくつかピックアップしている(先日プロモーションで出演したラジオNIKKEIの番組「テイストオブジャズ」の女性パーソナリティーの山本アナにも、「贈り物にいいかも!」という感想をいただいたばかり)。その他では、昨年の12月に発表されたけれど、ぎりぎり選曲の納品に間に合わなかった、ステイヴスの「Home Alone, Too」も入れられたのが嬉しい。

2019xmas_山本

V.A.『Quiet Corner - a collection of christmas music』
V.A.『Core Port × Quiet Corner : Landscape 01』
The Staves「Home Alone, Too」

Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00



武田誠 Makoto Takeda

ハンドメイド・セレクト・チャンネルならではのジャンルにしばられない多彩なクリスマス・チューンが、ドリーミーな響きと心地よい静けさをともなって溶けあった、「usen for Cafe Apres-midi」らしいと思っていただけるセレクションを今年もお届けします。もちろん、この季節をハートウォームに包みこんでくれる新曲を中心としたナンバーもちりばめて。ここに掲載したジャケットから今回のこの選曲をイメージしていただけたら、と思います。
それでは皆さまのもとへ素敵なクリスマスが訪れますように。メリー・クリスマス。

2019xmas_武田

V.A.『You Wish』
Sean O'Hagan『Radum Calls, Radum Calls』
Jake Sherman「Rainbow Connection」
Joel Porter『Mountain Twin EP』
The Milk Carton Kids『The Only Ones』
First Aid Kit『Live From BBC Radio 2』
Remington Super 60『Christmas in May』
Travis Bretzer「On My Way」

Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00



waltzanova

11月に入ってすぐにIKEAに行ったのですが、もうクリスマス関連の商品が展開されていました。見ているとなんとなく気分が上がり、オーナメントやイルミネイションなどを何点か買い求めてしまいました(完全に乗せられてますね・笑)。ちょうど今回のセレクションの選曲時期だったので、買ってきたランプを灯しながら選曲作業をしました。

オープニング・クラシックは定番中の定番、「パッヘルベルのカノン」です。山下達郎の「クリスマス・イブ」の間奏で流れるメロディー、というとピンと来る方も多いかもしれません。世の中には本当にたくさんのクリスマス・ソングやウィンター・ソングがあって、サブスクリプション・サーヴィスを利用するようになってから、そのことを今まで以上に強く感じるようになりました。例えばマライア・キャリーのクリスマス・アルバム第2弾『Merry Christmas II You』(2010年)に入っていた「Linus & Lucy」(Spotify限定のアンダーソン・パーク・ヴァージョンも最高です!)から「Christmas Time Is Here」へのメドレーや、『アナ雪』の「Let It Go」で知られるイディナ・メンゼルのホリデイ・アルバム(今回は「The Most Wonderful Time Of The Year」を選びました)などなど。メジャー・アーティストだから……という聴かず嫌いはいけませんね。クリスマス&ホリデイ・アルバムにはその傾向を強く感じます。こちらも「クリスマス・イブ」並みに有名な「Merry Christmas Mr. Laurence」をサンプリングしたマイク・ポスナーの「Slow It Down」も、DJ・プレミアの手腕が冴える素晴らしいトラックだったので、クリスマス・ソングではありませんがもちろんエントリー。続けて教授自身による、冬の透明でひんやりとした空気感のボッサ・ナンバーへの流れはお気に入りです。

以前も書いたことがあるかもしれませんが、Winter & Christmasの選曲は、リスナーの方や僕にとって大切な人たちが幸せな時間を過ごしてほしいという気持ちを込めて行っています。年末の慌しい時間の中で音楽を聴いて心躍る瞬間や心安らぐひとときが訪れたなら、セレクターとしてはこれ以上の喜びはありません。セレクションのラスト・ナンバーは、毎年今年最後の曲というイメージで選曲をするのですが(正確には12月26日から年間ベスト・セレクションが始まります)、セバスティアン・マッキ・トリオの「El Amanecer Y El Valle」にしました。アルバムでも最後を飾っていた大好きな曲ということに加え、先日の来日公演でのこの曲の演奏に本当に心を打たれたからです。「夜明けと谷」という題名通りの優しさと希望と清々しさを感じさせる曲。辛いことがあっても朝の光はやってくる、というメッセージに僕には感じられました。少し早いですが、今年も一年間ありがとうございました。皆さまにピース&ラヴがありますよう、そしてMerry Christmas & Happy Holidayを願って。

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The Stuttgart Chamber Orchestra, Karl Münchinger『Pachelbel Canon: Albinoni/J.S.Bach/Boccherini/Handel』
Idina Menzel『Christmas: A Season Of Love』
Ne-Yo『Another Kind Of Christmas』
Michael Seyer「Last Christmas」
Mike Posner「Slow It Down」
Paul Grant『Beginnings』
Lambchop『This (Is What I Wanted To Tell You)』
Sebastian Macchi Trio『Aguasilabas』

Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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橋本徹(SUBURBIA)を始めとする「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人がそれぞれのセレクトした音楽への思いを綴る 「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」
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