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皆さん!USCPAを目指しましょう!!キャリアパスが一気に広がります(^^♪

通常の仕事をしている場合、普通の人は聞いたことのない USCPA(United States Certified Public Accountant) という単語。しかしこのブログをご覧の皆様ならもちろんご存じかと思います。米国公認会計士と日本語で訳される資格ですね。

それでは皆さんの周りに米国公認会計士の人を知ってる!って人はいらっしゃいますでしょうか。外資系企業の経理財務や監査法人で働いている方以外、そのような方はあまりいないのではないかと思います。

私は20代の時にU.S.CPAに合格し、監査法人で3年間監査をしたのちに外資系の日本支社にてFinance部門で働いております。この資格を取ることにより、自分のキャリアが一気に広がり、毎日を非常に充実して過ごしております。

こんな素晴らしい資格はない!と思い、やる気のある若い世代の力と情報共有になればと思い、このNoteを始めました。

今日は、あまり知られていない「U.S.CPA(米国公認会計士)」とその実態、キャリアパス云々を話していきたいと思います。

1.U.S.CPAとは?

U.S.CPA(米国公認会計士)とは、その名の通りアメリカの公認会計士資格であります。企業の財務諸表に対して監査をし、その財務諸表が正しく作成されていることを証明する「独占業務」を行うことができる資格です。

この「独占業務」ですが、企業の財務諸表監査・内部統制監査対する監査報告書にサインをすることができる。ということです。

それでは、U.S.CPA(または日本の公認会計士)を目指す受験者の人が皆さんが、この「独占業務」を将来行いたいと思い勉強をしているのでしょうか。

私はそうは思いません。U.S.CPAを目指す人の大半が、将来監査法人のパートナーにはならず、さらにそれを目標としていない人も多いでしょう。

それでは、なぜこの資格を取得するメリットがあるのでしょうか。

2. グローバル人材として見られる

U.S. CPAを取得する最大のメリットといえば、まさに英語と会計知識、グローバルビジネスに関する基礎(法律や税務)について学べることでしょう。

もしあなたが、周りより少し英語が得意であり、TOEIC700点あるとしましょう。しかしながらこのTOEICの点数のみを履歴書に書いても、他の候補者から抜きん出ることは難しいかもしれません。

もしあなたが、数字の扱いが得意で、簿記2級を持っているとしましょう。しかしながら、簿記2級だけだと他の候補者から抜きん出ることは、同様に難しいでしょう。

1つ段階を進め、それではもしあなたが、「TOEIC700点」と「簿記2級」を持っているとしましょう。確かに1つ持っているときよりも、「資格の掛け算」効果が発生するため、ほかの候補者よりも少し抜きん出ることはできるかもしれません。

もしこの状況で、「U.S.CPA(米国公認会計士)」の資格が追加されると、一気に印象が変わると思いませんか?

U.S.CPA はレベル的にTOEIC700よりも少し難しく、会計科目は簿記2級よりも少し難しいくらいとなります。つまり、この2つのベースを持っている方であれば、そこまで苦労せずにこの資格が取れることでしょう。

実際この資格を持っている(試験に合格することができる)と、会計監査、ビジネスの法律、社内の内部統制の在り方、税務などの基礎を勉強した証明となり、グローバル人材として認識されることでしょう。

レベルは少し違いますが、もし海外のMBAを取得するとなると、数1000万円単位の授業料と、仕事を辞めて数年間学校に通う時間的コストが発生します。

一方USCPAの場合、人によりますが100万円ほどの費用で取得ができるため、資格のインパクトの割にはお金のかからない資格となります。

今後はますます国際化と情報の民主化が進み、国境を越えたリモートワーク、新興国の有能な人材、経理部門に存在していた単純作業の自動処理化、AI自動化などのダイナミックな変化に直面していきます。

グローバル人材としてこれら時代の変化に対応し、人間にしか発揮できない付加価値のある人材になるために最適な資格が、USCPAなのではないでしょうか。

2.キャリアパスの豊富さ

受験者の年齢によっても違ってきますが、管理・財務会計にかかわる仕事のキャリアパスは非常に豊富だといえます。主に以下のキャリアパスが一般的でしょうか。

①監査法人

②監査以外のコンサル業務(会計コンサル・内部統制コンサル・FASなど)

③事業会社の財務会計部門

まずは①監査法人

USCPAの資格を一番生かせる資格でしょう。私も試験合格後はまず監査法人に入所しました。

監査法人に入ると、主に外資系企業の日本子会社の財務諸表監査を担当することが多いと思います。米国の会計基準やIFSRと呼ばれる国際会計基準による会計監査のクライアントを、年に10社ほど関与することになります。

監査法人の最大のメリットといえばやはり、さまざまなビジネスを行っているクライアントと仕事することにより、会計の基礎やビジネスの構成、社内の管理体制を学べることが強いと思います。

もちろんさまざまな企業を訪問するので、出張もたくさんあります!(もし望むのであれば)

さらに、会計監査を2年間することで、会計士としての実務要件を満たすことができ、会計士登録を行うことで「U.S.CPA(米国公認会計士)」を名乗ることができます。

会計監査を軸として、さまざまなクライアントと仕事を行うことにより、専門的な知識と経営陣とのコミュニケーション経験を通じたスキルを得ることができます。

②コンサルティングファーム

コンサルティングファームで働きたい、という方も多くいるのではないでしょうか。特に「外資系コンサル」の響きは、パンチ力がありますよね。

監査法人と何が違うの?と思う人もいるかもしれませんが、コンサルティングファームの特徴としては、業務範囲や内容が、会計監査より広いということと、「独占業務」ではないためUSCPAを持っていなくても就職できる。という点です。

USCPAの試験合格者がよく就職するコンサル領域としては、「会計コンサル」、「内部統制(内部監査)コンサル」、「FAS」です。

会計コンサルと内部統制コンサルは想像つくかと思いますが、FAS(Financial Advisory Service)とは何でしょうか。

FASとは、企業がM&Aを行うときに、買収側・被買収側の企業を代理して、買収を有利に進める(FA: Financial Advisory)役割を担う業務です(間違っていたら教えてください)

自分も監査法人時代にコンサル業務としてこのFA業務を一部経験したことがあるのですが、買収側/被買収側のFAと協議をし、いかに戦略的にTransactionを有利に進めるかを考える、非常に面白い業務でした。

このFASの業務はコンサルの中でも業務量や労働時間が長いことでも有名であり、いかにして若い時から経験するかが重要になるかと思います。

③外資系事業会社での経理財務部門

監査法人もコンサルティングファームもクライアントによっては激務になる可能性があり、ゆっくりと腰を据えて業務に取り組むということが難しいことがあります。

そういった場合は企業の経理財務(Finance/Accounting)部門に就職する道もあるでしょう。

日系企業と異なり、外資系企業は基本Job型の採用を行っています。つまり専門性を持った人物を、その専門エリアの人員として採用することが基本となります。

理想を言えば、監査法人やコンサルティングで2-3年働いたのちに、事業会社に行くと、入社時の給料を高く保つことができますが、外資系の事業会社を渡り歩くことでもいいでしょう。

基本、利益率の高い業界や付加価値のある企業に就職することができれば、本人の力量や経験がそこまでなくても年収800万円~1000万円は狙えるかと思います。

一方会社にもよりますが、しょせんは日本にある企業ですので、公用語が英語といいつつ、ほぼほぼ日本語でも業務は進められるため、そこまでペラペラの英語力を求められることも少ないと思います。

事業会社で定型業務を行うということで、刺激が足りない人もいるかもしれません。ただ、比較的高収入な割にはワークライフバランスが整っており、着実な人生設計ができるため人気のキャリアパスとも言えます。

監査法人やコンサルティングファームでパートナーまで上り詰めて2000万円~3000万円の報酬を得るのもよし、事業会社でゆっくり昇進をしていき、50代で1500万円ほどの給料を得るのでもよし。

USCPAのキャリアパスは非常に多彩で魅力的だといえます。

3.「一生使えるビジネス知識の取得」と「英語力の向上」

USCPAの試験は以下の4科目からなります。

FAR (財務会計)、BEC (企業経営環境・経営概念)、REG (商法・税法)、AUD (監査論)

この中で、AUD (監査論)は監査法人で働く上での必須の科目かもしれませんが、ほかの3科目については、USCPAだけではなくグローバルで働くビジネスマンとして必要な知識であると思います。

あなたが監査法人で働くだけではなく、コンサルティングファームでプロフェッショナルとして働く、事業会社でゆくゆくはCFOやCEOになる目標を持っている方々であれば必ず勉強をしておいて損はないことです。

これらを英語で勉強しますが、概念に関しては日本語の教材も併用して勉強することでしょう。

試験の勉強を通じて、まず飛躍的に英語力が向上することかと思います。日本語の対訳も覚えることができますので、日本語/英語の両方による概念の学習もできます。

そして会計という国際的に共通するメジャーの使い方を知ることによって、企業の財務諸表が読めるようになり、将来の株式投資にも知識が役だつかもしれません。

日本の会計士の試験に比べて、こういった内容を広く浅く学べますので、モチベーションを保ったうえで、学習を進められることができる最高の試験であると考えます。

4.まとめ

私はUSCPAの可能性はまだまだあると思っていますが、とりあえず簡単にこの試験のアップサイドを紹介いたしました。

国際化やボーダレスの企業運営が叫ばれる昨今、今のビジネスマンや若い大学生にはぜひ勉強をしてほしいと考えます。私も非ネイティブであり、大学卒業まで簿記のボの字も知らなかった3流大学出身ですが、2年ほどの学習期間を得て、無事試験に合格できました。

本腰を入れて真剣に取り組めば、ほぼ誰もが合格できる試験だと思っています。これから試験を受ける!学習を始めたい!という方に対して、自分が何か役に立てないかと思い、このブログをはじめました。

これからUSCPAの講義の内容を凝縮したものをNoteに書き、皆さんに発信していきたいと考えています。

可能な限り質問にも答え、モチベーションアップとコミュニティーの形成をしていきたいと思いますので、皆さん応援のほどよろしくお願いします。



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