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乾燥肌・敏感肌におすすめの本当にマイルドな洗顔料10選


今回は、敏感性乾燥肌の私がおすすめしたい、本当にマイルドな洗顔料をご紹介していきます。

・どんなに保湿ケアをしても乾燥肌が改善しない
・スキンケアを頑張っているのに肌が不安定

こんな方は、まず「落とすケア」の見直しをされるのが良いかもしれません。

以前「後天性敏感肌の改善方法」というnote記事でも詳しく書きましたが、私がスキンケアで最も大切だと考えているのが「洗顔で、いかに自分の肌バリアを守るか」という事です。

市販の洗顔料は、洗いあがりのすっきり感や泡立ちの良さを実現するために、かなり洗浄力が強いものが多いのが現実です。
ですが、洗浄力の強い洗顔料を使用し続けると、貴重な自分の肌バリアを壊してしまい、慢性的なトラブルを引き起こす可能性があります。
ですから、現在乾燥や敏感肌などのトラブルに悩んでいる方は、ぜひ洗顔料の見直しをして頂きたいと思っています。


というわけで今回は、私が成分を検証し、そして実際に試してきた結果、「これはガチでマイルドだ」という物を全部で10つご紹介します。お得意の韓国コスメだけでなく、日本のコスメも混ざっていますので、是非参考にしてみてください。

洗顔料の洗浄力を見極める方法


洗顔料の洗浄力を決めるのは、配合されている界面活性剤の種類です。どんな界面活性剤が入っているかをチェックすることで、ある程度洗浄力の強さを予想することが出来ます。

界面活性剤には数えきれない位の種類がありますが、今回は、洗浄力ごとに以下の3つのカテゴリーに分けてご紹介したいと思います。

・洗浄力:強(石ケン素地など)
・洗浄力:中(カルボン酸系界面活性剤など)
・洗浄力:弱(アミノ酸系界面活性剤など)

一番洗浄力の強い「石ケン素地」は、昔ながらの固形石鹸のことと思ってしまいがちですが、実は市販の洗顔料はほとんどがこのタイプです。すっきりとした洗いあがりやもっちりとした泡立ちが特徴で、毛穴の汚れまでしっかりと落とせるものが多いですが、洗浄力を保つために製品自体がアルカリ性なことが多く、その為肌のpHバランスを崩してしまうことがあります。(肌の適正なpH値は弱酸性です。)

その為、敏感なお肌の方は、「石ケン素地」ベースの洗顔料を避けることをおすすめしたいのですが、ここで厄介なことが一つ。それは、市販の洗顔料は、成分表を見ても、「石ケン」とは書いていないものが多いということ。なので、ある程度の知識を持って見極めないといけません。広告で「お肌に優しい!」と書かれているものでも、実際のところほとんどが石ケン素地ベースです。

ですから今回は、敏感肌の方におすすめしない「石ケン素地ベース」の洗顔料、そしてなかなかお目にかかれないお肌にマイルドな「カルボン酸系&アミノ酸系界面活性剤」の洗顔料を調べましたので、是非参考にしていただけると幸いです。


乾燥肌・敏感肌にガチですすめたい洗顔料10選


ということで、ここからは市販でも珍しい、「カルボン酸系&アミノ酸系界面活性剤」ベースのマイルドな洗顔料をご紹介していきます。

まず、「マイルド洗顔料初心者」の方におすすめの、洗浄力中程度のものを5つご紹介します。それぞれの主成分の界面活性剤をご紹介すると共に、私が思うその成分の洗浄力の強さも記載しましたので、選ぶ際の目安にしてみてください。

1. Dr.G pHクレンジングジェルフォーム

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・ラウレスリン酸カリウム (中~強)
・ココイルグルタミン酸カリウム (超弱)

こちらは、少し洗浄力の強い「ラウレスリン酸カリウム」と、洗浄力の弱いアミノ酸系の「ココイルグルタミン酸カリウム」という界面活性剤を組み合わせているタイプの洗顔料です。2つの中でもメインの成分となる「ラウレス~」は結構洗浄料が強いですが、製品全体を弱酸性処方にしていることで、ある程度洗浄力を抑えています。
これなら、油性の軽いベースメイクも落とすことが出来ると思いますので、「マイルド洗顔料初心者」の方にはおすすめのバランスの取れたアイテムです。


2. Etude スンジョンホイップクレンザー

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・ラウリルグルコシド (中~強)
・ココイルグルタミン酸2ナトリウム (超弱)

こちらも、洗浄力が高めのものと低めのものを組み合わせたタイプの洗顔料です。泡立ちをよくするためにラウリルグルコシドを使用し、パッケージも泡で出てくるタイプにしているようですが、口コミ見る限り「全然泡にならない」というご意見が多いので、そこまで強い洗浄力にはなっていないようです。(泡立ちの良さと、洗浄力の高さはある程度比例しています。)


3. LAGOM pHバランシングフォームクレンザー

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・ココイルイセチオン酸Na (弱)
・ヤシ脂肪酸 (中~強)

LAGOMから知らない間に発売されていたこちらの洗顔料も、アミノ酸系界面活性剤と、洗浄力が強めの「ヤシ脂肪酸」の組み合わせ。マイルドながらも、ある程度すっきりした洗いあがりが期待できます。


ちなみに、同じLAGOMでも、人気のマイクロフォームクレンザーはばっちり「石ケン素地」なので、乾燥肌の方は毎日の使用は控えた方がいいと思います。(私にはちょっと強かった・・・)


4. ミノン アミノモイスト ジェントルウォッシュ ホイップ

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・ココイルグルタミン酸TEA (弱)
・コカミドプロピルベタイン (中)

日本の敏感肌用ブランド・ミノンの洗顔料もおすすめなのでご紹介します。メインはアミノ酸系界面活性剤ですが、その他にいくつか洗浄力が強めのヤシ脂肪酸系成分が入っていたので、こちらもある程度すっきりした洗いあがりが期待できます。
また、こちらには、抗炎症作用のある「グリチルリチン酸2K」や、天然保湿因子であるアミノ酸が数種類入っているので、鎮静・保湿効果もある程度期待できそうです。


5. キュレル 潤浸保湿 泡洗顔料

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・ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム (弱)
・ラウリルヒドロキシスルホベタイン (中~強)
※抗炎症成分:グリチルリチン酸2カリウム

キュレルのこの洗顔料も、アミノ酸系界面活性剤をメインに、洗浄力強めの界面活性剤をブレンドしているタイプです。
そして、この洗顔料の特徴は、何と言っても抗炎症作用のある「グリチルリチン酸2カリウム」を高配合して、医薬部外品に認定されているということ。ニキビなどの炎症を抑える効果が大きく期待できるので、肌荒れも同時にケアしたいという方には超おすすめの洗顔料です。


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そしてここからは、洗浄力がさらに弱いものを5つご紹介します。1~5でご紹介したものよりもっと洗浄力を落としたい方は、こちらを使ってみてください。

6.BE PLAIN 緑豆弱酸性pHバランシングクレンジングフォーム

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ブログやTwitterでも激推ししている大好きな洗顔フォームです。

・ココイルグルタミン酸ナトリウム (超弱)
・ラウロイウグルタミン酸ナトリウム (超弱)

という、アミノ酸系界面活性剤の中でも特に洗浄力が弱いものがベースになっている洗顔料です。弱酸性処方なので、どなたでも安心して使うことが出来ると思います。緑豆のスクラブのような粒が入っていますが、しっかり泡立てればお肌への摩擦もありません。


7.make prem セイブミーリリーフモイスチャークレンジングフォーム

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・ココイルイセチオン酸ナトリウム (弱)
・ココイルメチルタウリンナトリウム (弱)

アミノ酸系界面活性剤を使用したクレンザーですが、BEPLAINに使用されている成分よりはもう少し洗浄力の高い成分ですので、もう少しすっきり洗い上げたいという方にはこちらの方がおすすめです。ですが、こちらも弱酸性処方に仕上がっていますので、市販の洗顔フォームの中ではかなりマイルドな洗浄力です。


8.カウブランド 無添加 泡の洗顔料

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・ラウロイルメチルアラニンナトリウム(弱)
・ココイルグルタミン酸ナトリウム(超弱)

日本のドラッグストアで気軽に買えるプチプラブランド・カウブランドの泡の洗顔料も、かなり低刺激な界面活性剤を使用しているのでおすすめです。また、低価格のアイテムに珍しく、セラミドを配合していて、洗浄と同時に肌のバリア機能を補強してくれる嬉しい機能も兼ね備えています。その他の成分構成も非常にシンプルなので、肌に合わない成分が多い敏感肌の方にもすごくおすすめな洗顔料だと思います。


9.innisfree ブルーベリーリバランシング5.5クレンザー

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・ココイルイセチオン酸ナトリウム (弱)

こちらもアミノ酸系界面活性剤がメインの洗顔料です。他にもいくつかアミノ酸系界面活性剤が入っていますが、配合量が少なそうなのでほぼこれ一つがメインの洗浄剤であることが予想できます。
イニスフリーにはいろんなスキンケアラインがありますが、低刺激で敏感肌向けのラインは断トツでこの「ブルーベリーライン」だと思います。


10. ETVOS モイストアミノフォーム

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・ココイルグルタミン酸ナトリウム (超弱)

日本のオーガニック系コスメブランドとして人気のETVOSの洗顔料です。アミノ酸系界面活性剤の中でも非常にマイルドな成分をメインに使用しています(BE PLAINに使用されていた成分と同じですね)。
また、高価なヒト型セラミドも数種類配合しているという、非常に優れた洗顔料だと思います。その分お値段も3000円程度とお高いですが、この内容であれば十分その価値があると思います。


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以上が、敏感肌や乾燥肌の方におすすめしたいマイルドな洗顔料です。今お使いの洗顔料に突っ張り感・洗いすぎ感を感じている方や、後天性敏感肌を改善させたい方は、是非この中から試してみてください。
ですが、一気に洗浄力を落とすと、皮脂が残りすぎて肌トラブルの原因になる事もあるので、まずは1~5のアイテムから挑戦して、更にマイルドにしたい場合は、6~10のアイテムに徐々に移行していくのがおすすめです。


要注意!?実はマイルドじゃない人気のあの洗顔料


市販には「マイルドな洗浄力」を謳っていても、実際に成分を見てみるとそうとは言えものがたくさんあります。冒頭でご紹介した、「石ケン素地」ベースの洗顔料がそれにあたります。

実は、市販の洗顔料のほとんどがこの「石ケン素地」ベースなんです。でも、成分表示を読んでも「石ケン」と書いていないものばかり。ここが落とし穴なんですよね。
「石ケン素地」と記載しない代わりに、以下のような記載がされていることが多いです。

ミリスチン酸・ステアリン酸・ラウリル酸(脂肪酸)

水酸化ナトリウム(アルカリ剤)

これが石ケンを表す成分です。このタイプの洗顔料はとても多いので、是非お買い物の際に参考にしてください。乾燥肌や敏感肌の方が、それに気づかずに毎日使用していると、より状態を悪化させてしまう可能性があるので、注意が必要です。

なので、今回はそのような「決してマイルドとは言えない洗顔料」についてもいくつかこっそりご紹介したいと思いますので、洗顔料選びにお役立てください。

1. manyo factory ソーダ洗顔料

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韓国でも人気の洗顔料。広告には「敏感肌も使用可能な低刺激」と記載がありますが、石ケン素地ベースで強い洗浄力があるので、敏感肌の方は、毎日の使用は注意した方がいいと思います。(私にはちょっと強かった・・・)

この洗顔料は、洗いあがりがさっぱりとしていてくすみも取れ、非常に使い心地は良いのですが、毎日全顔に使うのは私にとっては負担なので、2-3日に一度だけ、Tゾーンを中心に使うようにしています。

ちなみに、魔女工場から出ているもう一つの人気洗顔料「ピュア&ディープクレンジングフォーム」も同じく石ケン素地の洗顔料です。このアイテムのように、"毛穴汚れすっきり"と謳っている洗顔料の多くは石ケン素地タイプなので、敏感肌の方は様子を見ながら使用した方がいいと思います。


2.専科 パーフェクトホイップ

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言わずと知れた王道の洗顔料ですが、こちらも石ケン素地を使用しています。泡立ちが非常にいいのは、「ステアリン酸」や「ラウリン酸」という、泡立ちが良く脱脂力も高い石ケンの主成分(脂肪酸)を使用しているからと考えられます。


3.カウブランド 無添加うるおい洗顔

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先ほどご紹介したカウブランドの泡洗顔は非常にマイルドな洗顔料でしたが、フォームタイプのこちらは、石ケン素地をベースにしているので、洗浄力は強いです。乾燥肌の方なら、泡タイプのほうが絶対におすすめです。


4. オルビスユー クレンジングウォッシュ

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アットコスメでも人気のこの洗顔料ですが、こちらもがっつり石ケン素地ベースですので、乾燥肌の方は様子を見ながら使うのが良いと思います。


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以上、ごく一部ですが、市販の人気の洗顔料で「実はマイルドとはいえないもの」をいくつかご紹介しました。

市販の洗顔料は、

強い洗浄力の界面活性剤(石ケン素地)+保湿力の高い成分

の組み合わせにすることで、洗いあがりのしっとり感を出しているものが多いです。もちろん、問題なく使うことが出来る方も沢山いらっしゃいますが、乾燥肌・敏感肌の方には注意が必要です。

また、同ブランドの同スキンケアラインでも、「洗顔料だけ結構刺激が強い」という事もあるので、個人的には無理にライン使いする必要もないと思っています。あくまでもそれぞれのアイテムで、お肌に合うものをチョイスしていくことが大切だと思っています。


最後に


最後までお読みいただきありがとうございました。今回は、成分から洗浄力を読み解いていきました。乾燥肌・敏感肌の方は、是非洗浄力が弱めの洗顔料の使用にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、化粧品は成分配合の微妙な違いでかなり仕上がりが変わるので、成分表示だけでその化粧品の特徴を完璧に言い当てることはできません。
ですから、ご自身に合うかは実際使ってみないとわかりませんが、この記事が皆さんのお買い物の参考になったら嬉しいです。


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