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サーて、今週のヒサコさんは?娘の私の考えることは?

16日目


認知症家族を介護する娘の身として、私が個人的に考えていることをお伝えします



それは、介護される本人は、介護される側だけではないということ

一方的に、

介護されてはいけない



ということです




もちろん、できないことは手助けするのは当然ですが、

本人が時間をかければできること、出来上がりはむちゃくちゃだけど

ギリなんとか成立していることは、本人に任せる



母親が認知症になったばかりの頃、

冷蔵庫にカレーのレトルトが20箱くらい入っていたり、

料理をすると、食べれないような味付けだったり、

鍋が空焚きだったり(これは危ないのでガスの供給を止めました)、

台所洗剤に、漂白剤が詰め替えられていたり(ヘルパーさん

の手が荒れるのですぐにまた入れ替えてもらいました)、

同じことを8時間ぶっ通しで、何十回もしていたり、

同じ服を3週間も来ていたり、お風呂に●か月入らなかったり、

季節が分からず、夏に毛布で寝ていたり、

「死ねー、殺すぞー」

とずーっと叫んでいても、




一方で、針に糸を通して縫物ができたり、

炊飯器でお米が炊けたり、

洗濯機は回せないが、洗濯物を物干しにかけて、1日2回、陽のあた
る場所に移動させていたり、取り込んで、丁寧に畳んだり、

自分のコーヒーを好みの味に入れることができたり、

洋服を色でコーディネートできたり、

寝る時は、家電のコンセントを抜いたり、

豆電球を残したりは出来ます





正直、認知症の母に対応し始めた初期は、

なんとか、その変な行動を直そうとしていましたが

母親に残る、なんだかわからない能力は、他人に迷惑をかけない範囲で

そのままにしておこう




1日中、1円玉を100枚くらい、10枚づつキチンと重ねては、崩すを繰り返し

お金を数えていても、「いくらあるのー?」と聞いても分からなくても

多分、気持ちが安定するのだ

と気づきました



施設にいた時、となりの部屋のおばあさんに呼ばれて行って、

隣の部屋で、ティッシュ箱をつぶして、ティッシュを1枚づつ、2人が、

何時間も、手寧に数えている時も、おかしな行動ですが、そのままに


できることと、できないことの差が大きいですが



おかしな行動を見るたび、「大丈夫なのか?」と

キリキリしていた私に、

毎日来てくれるベテランヘルパーさんが放った一言

が、私の考えを変えました





「元気でよろしー!!」





なるほど、生きているだけで丸儲け

あれもこれも出来ない人として見るのではなく、まだ、
あれもこれも出来る人として見る大事さもあります


今は、要介護3で、まだかろうじて歩けるし、自分でトイレに行けますが、

今後、それができなくなった時もそう言っていられるのか

私にも自信がありません。が、このヘルパーさんや回りの人がそばにいてく

れたなら相談しながら乗り越えられることもあると思います



無理やり、強行突破で実家に戻った母親(12日目の記事に書きました)です

が、今のところ、少しづつ、自分の能力に自信を取り戻し、自己肯定感も上

がり、元気になってきました


最近は、まだこんなことができるのだと、

どんなしょーもないこと


でもカメラ越しに見つけると楽しくなります




あとは、今年の猛暑をどう乗り越えれるかですねー




#遠距離介護

#認知症

#能力


今日の教訓

自分でできることは、

やらせなはれー


何もできない人扱いして、

やれることを取り上げる介護

は親の能力と自信と満足感を奪いますよー

それは施設においても同じだと思います



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