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【卒業旅行記】同期と会社退職を祝して3泊4日の旅【1日目】

【1日目・大阪〜兵庫】

事前の天気予報通り、仄暗い曇天の朝。
こういう時は天気予報はずしてくれていいのにな、と身勝手なことを思う。
新しく買った軽量で大きめの折りたたみ傘をしっかりボディバッグに入れていざ出発。

いよいよ始まります、
ノープランで退職を決めたもうすぐ無職(=私)と友人の贅沢2人旅!!!

今回の旅のパートナーは、会社の同期。入社以来約9年の付き合いである。
有給消化中なので、一応まだ「同期」で合ってると思うけど、彼女も今月には最終出社日を控えている身なので、近いうちに「元同期」になる予定。
とりあえず、ここでは普通に「友人」「彼女」と呼ぶことにしておく。

まずは、新幹線に乗り込み新大阪を目指す。
新幹線に乗るというだけでワクワクするのはなぜだろう。ただの移動手段ではない気がする。座席に座った瞬間から非日常に向かって進んでいくようで、窓の外を眺めていると子どものように心が浮き足立つ。
友人とは住まいが離れているので、新幹線の中で待ち合わせ。「おっすー」とお互い気だるい挨拶。どんなに旅行を楽しみにしていようとも、我々の間に「おはよう!久しぶりー!ゲンキー!?旅行楽しみだねー!」みたいな挨拶は生まれない。ローテンション同士だ。

何の話をしていたかはもう覚えていないが、だらだら話しているうちにあっという間に新大阪へ到着。
重たいリュックを抱えて早速USJへと向かう。
平日だし2月だし小雨だし、これだけ条件が揃ってれば空いてるでしょ!と思い込んでいた私は、
ユニバに到着して衝撃を受ける。

いや、人多すぎんか??

どのアトラクションも大体1時間〜2時間待ち。フードのワゴンにも長い行列ができている。
最近はディズニーも常に混んでいると聞いていたが、もしかして閑散期とかいう概念、失われた??

ひとまず、お腹が空いている我々はゆっくり座ってご飯が食べたかったので、ずんずん進んでジュラシックパークエリアのレストランへ。
時間的にちょうどお昼のタイミングにかぶってしまったこともあってこちらも長蛇の列。
しかし小雨も降り続いていたので、雨宿りがてら並ぶことに。
ようやく席に案内されて、注文したでっかいホットサンド的なものを2人でばくばく食べる。
量が多すぎて焼きとうもろこしはちょっと食べきれなかった。

友人はニンテンドーワールドもハリーポッターエリアも行ったことがないという。
なんと。それはぜひ見るべきだ。
でもちょっと待て、確か整理券?入場券?みたいなのがいるんじゃなかったか?
正直こういうテーマパークには滅多に来ないので詳しくないのだが、USJは1年半前くらいに来ていたのでなんとなく知っていた。余談だが前回来た時も雨が降っていた。

早速アプリで調べてみると、ハリーポッターは誰でも入場できるようになっていた。
ただニンテンドーワールドは入場の抽選受付をしていたので、とりあえずわからないなりに申し込んでみた。ちょうど1時間後の枠を希望して、それまでの間ハリーポッターエリアに向かうことにした。

ダンディーでファンサの厚い駅員さんがいらっしゃった

実はこれまで、ハリーポッターの映画をしっかり観たことがなかった私。
仕事を辞めて、ようやく少しずつ見始めて、アズカバンの囚人まで進んだ。

なるほどこれがあの車か…
あ、これがあの汽車か…
おーこれはマンドレイクだ
あっヘドウィグ!
うん、前に来た時よりもわかるぞ。
これは楽しい。

あのお決まりのBGMを見ながら森を抜けていく時が一番ワクワクする。
ちなみにこの日の最後にはハリポタのライドに乗ることになるのだが、私たちが並んだ時はいよいよ本格的な大雨で、傘を持った人、ひと、ヒト!
外の乗り物はほとんど休止しているかカッパを着込んだ猛者が乗るかになっていたので混雑具合もかなりのもので、溢れかえった人たちが持つ傘を滴る雨を浴び、互いに押し押され、水たまりでスニーカーは浸水し、3時間近く並び続けようやく魔法学校内の荷物を預けるロッカーにたどり着いた時にはもうヘロヘロ。

ようやく、ようやくここまで来られた…

そしてそのロッカーを越えた先はまさに映画の世界。初めて来た友人は興味津々に辺りを見渡して動く絵だ!ダンブルドアだ!クラス分けしてくれる帽子だ!と楽しそう。
しかしあちこち見たい我々を急かすように、急にサクサク歩かされる。外ではあんなにジリジリ進んでいたのに、中に入った途端これだ。
もっとゆっくり見たいんだけど!!などと言いながら、気づいた時には椅子に包み込まれていた。

今までずっと、あのライドでなんでこんなに蜘蛛がフューチャーされるんだろうと思っていた私も、アズカバンまで習得してきましたんでね。ようやく理解した。あー蜘蛛ね、蜘蛛ですね。やっぱりなんでも予習すると頭に入りやすいね。

あ、ちなみにニンテンドーワールドの抽選にはあっさりハズレてしまいました。
まじかーと2人で残念がりながら、比較的待ち時間が少なそうなミニオンワールドへ。
若干の雨は降っていましたが、この時はまだそこまで本降りではなかったのでゲストも分散していた様子。
1時間くらい並んだだろうか。8人乗りのアトラクションで、私たち以外は海外から遊びに来てる風の家族。隣に座ったお姉様が「オーノー!」って叫んでて可愛かったです。

そんなこんなで雨に降られ倒した我々、靴下までびちょびちょでこれは流石に不快感満載。
「普通のがいいんだけど!」と探し回ってようやく見つけた「普通のココア味のチュロス」を食べながら、「どうする?もはや靴買い替える?」「全然あり」とご相談タイム。
それに暗くなってきたし、夕飯の時間だ。
お好み焼きか串カツか、元々は大阪グルメを食べてから神戸に移動する予定だったが、本当にとにかく足元がダメすぎる。
スニーカー浸水に加え、ハリーポッターに並んだ疲労も出てきた。
結局、このまま夕飯を食べに行くのは無理だと判断して、神戸のホテルに一足早くチェックインすることを選んだ。
本気で靴を買い替えるか検討しながら、ユニバーサルシティ駅から兵庫県・三宮へ向かう電車に乗り込んだ。

「はーーー限界!!!」

スニーカーと靴下を部屋に入った途端脱ぎ捨てて、友人はベッド、私はソファーへ。
私は初めての兵庫県上陸だったが、そんなことより靴を脱げたことが何より嬉しかった。

ようやく解放された足を乾燥したホテルの空気に晒すと、だんだん血の巡りが戻ってきたような感じがした。
「中敷き出しちゃおう」「乾燥してるからワンチャン乾くかも」と言い合う30代の女ふたりは、水に濡れた靴下を履き続けるって結構なストレスなんだということを学んだ。

さて、夕飯だ。
大阪グルメを泣く泣く諦めた訳だから、何かそれを超えるうまいものが食べたい。
旅先でご飯を考える時、私はグーグルマップの口コミを参考にする。口コミも写真もなんとなくホンモノっぽくて、信頼できる…ような気がしている。
ちょうど、ホテルのすぐ近くに評価の高い居酒屋があった。

「素足だったらギリ行ける」
2人して生乾きのスニーカーに足を突っ込んで、神戸の夜に繰り出した。

あさりの酒蒸し(半分食べてしまった)
白子ぽん酢(大ぶりであっさり)

冷奴、ポテサラ、あぶりしめさば、あさりの酒蒸し、さよりの天ぷら、白子ぽん酢など食べつつ、お酒は2杯ずつ。
全部美味しかったし、そのほかのメニューも美味しそうだった。
こういう時、胃袋がもう一つほしいと思う。持参した新しい胃袋をがちゃんと取り換えることができれば、美味しいものを倍食べられるのに。
極端に少食な訳ではないが、人より多く食べられる訳でもない。適度な量で満腹になる。
普段はそれで全く問題ないが、旅行の時だけもっと食べられるようになったらいいのに。
「めっちゃご飯食べられる友達いないかな」
脳内でお互いサーチしてみたが、旅行に誘える大食いは残念ながら思い当たらなかった。

居酒屋を出て、通りがかりのスーパーでハーゲンダッツとお茶を購入してホテルに戻った。
私は、スプーンをもらい忘れた友人がコーヒーのマドラーで一生懸命食べているのを見ながらケラケラ笑っていたような気がする。お酒にとても弱いので2杯飲めばかなりしっかり酔える。

このホテルはコーヒーが飲み放題で、コーヒー党のわたしたちにはとてもありがたいサービスだった。
チェックインの時と、居酒屋帰りと、朝の3回立ち寄った。

雨空の下ずっと外にいた1日だったので、0時には布団に入る。
旅のお供であるアミノバイタルとキューピーコーワゴールドを飲んで、明日は雨に見舞われませんようにと願いながら、2人ともすぐに深い眠りについたのであった。

【1日目歩数】

16,046歩

【1日目支出(1名分)】

往路新幹線+現地交通費14,710
宿泊費(素泊まりツイン)4000
USJチケット8,600
USJレストラン1,900
チュロス550
居酒屋3,300
アイス260
お茶100
その他500
★支出合計(1名分)…33,920円

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