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【卒業旅行記】同期と会社退職を祝して3泊4日の旅【3日目】

【3日目・淡路島〜鳴門】

天窓から差し込む光で目が覚めた朝。嘘です。
友人はその明るさで目が覚めたらしいが、私は普通にアミノバイタルとキューピーコーワゴールドのおかげで目が覚めた。すっきり。

オーベルジュは朝食も素晴らしかった。
目で見て楽しい、食べて美味しい。

メインプレートいろいろ
ガーデンサラダ

この日も朝から雨がしんしんと降り続いていたので、朝食を食べながらこのあとどうしようか相談。
結局あまり内容が詰められず困っていたら、ホテルの女性スタッフの方が「このあとはどうされるんですか?」と声をかけてくれた。
雨だからどうしようかと思って…と話すと、フロントで地図を見ながら一緒に行き先を考えてくれた。色々オススメを教えていただいて「美味しいものたーくさん食べて帰ってくださいねー」と優しい言葉で送り出していただいた。

チェックアウト時間ぎりぎりまで滞在したら雨も止んで、なんとか傘を差さなくても良いくらいのお天気に。
シャトルバスで岩谷ポートというところまで移動して、そこから雨天でも楽しめる「あわじグリーン館」という植物園へ向かうことにした。
タクシーに乗り込み「グリーン館までお願いします」と声をかけると、「ん?グリーン館?」と首を傾げられる。「え、はい、グリーン館。あわじグリーン館…あ、植物園なんですけど」と返せば「あ〜植物園か!いまそんな名前なのか〜はいはい」と車を出してくれた。
運転手さんと軽く雑談をしながらタクシーは無事到着。地方や観光地でタクシーに乗ると、おじさま運転手は大抵気さくに話しかけてくれて、旅の思い出話のひとつになったりしてほっこりする。

「あわじグリーン館」というのは、もともと関西国際空港建設のための土砂採掘場だった場所。その一体で失われた緑を再び再生させた「淡路夢舞台」という施設群の中にある日本最大級の温室のことを指しているらしい。

温室の中は本当に丁寧に整備されていて、ちょうど「蘭展」の開催中。鮮やかで華やかで見事な蘭がたくさん見られた。緑とかお花とか、年を重ねるごとに好きになるというか、もっと端的に言うと「見ていられる」ようになった。昔は花を見ても「…見ましたが、それでどうしたらいいでしょうか、ああ、まあ、綺麗でしたね」くらいのテンションでしか見られなかったけど、今はむしろ海とか滝とか夕陽とか花とか、しばらく無心で見ていることができると思う。綺麗だな、と思い続けられる。

額縁を使った展示の仕方がお洒落
綺麗なグリーン系の胡蝶蘭
世界初の青色胡蝶蘭

お昼すぎまでグリーン館を歩き回ったあと、
この日の夕方には徳島県鳴門へ向かわなければならないので、ひとまず淡路サービスエリアに向かうことにした。
といってもバスが全くない。次くるのを待っていたら1時間くらい経ってしまう、それは勿体無い。
そうとなれば、我々は歩くのだ。
本当によく歩く2人である。

グリーン館を後にして、長い長い海沿いの道を歩いて、歩いて、とにかく歩き続ける。
路肩には南国らしい蘇轍が植っていて、歩いている人なんて誰もいないどこまでもまっすぐな一本道だった。
30分くらい歩いた頃には、散々グリーン館で歩き倒したあとで流石にしんどくなってきて、アクアイグニス淡路島という温泉施設で休憩を試みた。
しかしここでハプニング。一番手前に入っていけそうな入口があったのだが、明らかに車両用の入口という感じだったし、施設自体の入口までも遠そうだったので「もう少し先の入口から入ろう」とスルーしたのだ。
そしたらどうだ、歩けど歩けど入口がないじゃないか。
まさかさっきの1箇所しかないのか?そんなことあるのか?こんな巨大な温泉施設で?と言いながら足を止めずにずんずん歩いて行く。
やっぱりない。
嘘だろ、休憩できなかったじゃないか…
絶望を味わいながらそれでも立ち止まるわけにはいかないので、ただ歩き続ける。
これ以上ないくらいどんよりとした海を横目に歩いた。

すると、一軒のカフェにたどり着いた。
ちょっと強面な店主が救世主に見えた。

ややぬるめのチャイ

さあエネルギーチャージは完了した。
本当にここにカフェがあって良かった。
カフェを出ると少し雨が強くなってきたので傘を差しながらまた歩き始める。
相変わらず歩行者がまったくいない通りをずんずん進み、1時間くらいかけてなんとか淡路サービスエリアに到着。もうこの旅行で先週1週間分くらいの歩行数を余裕で超えていると思う。

サービスエリアでソフトクリームを食べて、再度糖分摂取によるエネルギーチャージを行う。
フードコートだったのだが、隣のテーブルに座る老夫婦もソフトクリームを食べていて、おじいさまが「今までで一番おいしいな、濃厚だぞ」とクレミアにいたく関心していて可愛らしかった。スーツ姿のおじさんから、若者、こども、お年寄りまでみんなが大好きなソフトクリームってすごい、とああいう時にいつも思う。

淡路サービスエリアから程近い、淡路インターから高速バスに乗り込んで一駅、高速舞子まで移動した。
鳴門へ向かう高速バスに乗り換えるためだが、あと1時間くらい時間があったので、スーパーが入っているローカルな駅ビルに立ち寄って雨宿り。


高速バスとタクシーを使い、ようやくこの日の宿泊地、徳島県鳴門市に到着。フロントで対応してくれた支配人風のおじさまが、結構強面で語気が強くて身構えたが、ただの気のいいお話好きの人だった。
「海が綺麗に見える角のええお部屋にしておきましたわー」と言われた通り、広くて眺めの良いお部屋。ちょっとだけ下水っぽいにおいと、部屋のカーテンを開けると丸見えになるお風呂が気になったけど、それでもまあ全体的には良いお部屋。

夕食は鯛尽くしコース。

鳴門鯛のお刺身(手前)としゃぶしゃぶ(奥)

夕食の時に飲んだすだち酎ハイもとっても美味しかった。ジョッキが大きすぎるし、日中歩きすぎて酔いが回るのも早いので半分くらいは友人に飲んでもらった。

鳴門についた頃には気温もぐーんと下がって、とにかく風が強い夜だった。
明日はうずしおを見に行く予定だが、船はちゃんと出るのだろうか。うずしお観潮船の乗船チケット付きでホテルを予約したので、出航してくれなければこのチケットが無駄になってしまう。
「いつでも使えますから、明日出なかったらまた来てもらったらええですわ」と支配人風おじさまは笑っていたが、徳島県なんてそうそう簡単に来られる場所ではない。
お願いだから小雨程度で頼む、そう願いながらこの日も深い眠りについたのだ。

【3日目歩数】

16,778歩

【3日目支出(1名分)】

現地交通費5,560
宿泊費(2食付きツイン)13,600
あわじグリーン館入館料1,500
チャイラテ600
ヨーグルトソフトクリーム550
自分お土産1,300
すだち酎ハイ600
うずしおサイダー300
★支出合計(1名分)…24,010円

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