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Klaytn✖Otaku Labs AMA:カカオとLINEの協業チェーンKaiaについて

2024年5月7日(火)22:00
開催場所:https://x.com/lucianlampdefi/status/1787828788916859003
Otaku Labs Co-Founder:魔LUCIANさま https://twitter.com/lucianlampdefi
Klaytn:JohnCho氏  https://twitter.com/Iam_JohnCho
日本公式X:https://twitter.com/Klaytn_JP
日本公式TG:https://t.me/Klaytn_JP

なぜこのタイミングでAMAが開催されたか

LUCIAN氏「Klaytnチェーンと旧LINEチェーンのFinschiaの統合が正式にプロジェクトとして発表されProject Dragon(仮)として進んでいたところ「kaia」という新しいアイデンティティ名が発表されました。そのためKlaytnや統合後の今後のビジョンについて質問するためのAMA開催となります」

JohnCho氏自己紹介

JohnCho氏「Klaytnのマーケティング統括をしているJohnChoと申します。2019年からKlaytnで働いています。業界で仕事を始めたのもそれが初めてですが投資家としては2013年から続けているためクリプトの経験としては長い方ではないかなと思います。AMAの機会を設けていただきありがとうございます。おもしろいAMAに出来ればと思います。よろしくお願いします」

Klaytnの実績

JohnCho氏「Klaytnは2019年にカカオ社の子会社が開発をしたパブリックチェーンです。カカオトークは韓国で約5,000万人(韓国人口の99%)が使用しているメッセンジャーアプリです。Web2では既に地位を確立しておりグローバル展開を目指していくなかでWeb2では限界があるので、Web2技術をWeb3へ進出することを目標にし、L1ブロックチェーンでの開発をすることになりました」

Orbit Bridgeハッキングに対する不安をどう払拭するか

https://jp.cointelegraph.com/news/cross-chain-protocol-orbit-bridge-suffers-exploit-hack

LUCIAN氏「直近、Klaytnのサードパーティではありますが、Orbitに依存したステーブルコインが多く流通していたと認識しています。現在はどのような状況なのか、安全にチェーンを利用するために不安を払拭していただけないでしょうか」


JohnCho氏「Orbitの運営会社Ozysは資金を ①投資家の方々向け ②パートナー企業向け を別にして管理しており、ハッキングを受けた後はリカバリープランとして、投資家資金を確保するためにパートナーに協力いただき、投資家資産の確保へ向けて調整を続けていると発表しています。Ozysは新しいサービス展開も継続しており、投資家資産の確保ができるように調整を続けているので問題ないはずです。Klaytnでも、ハッキング発生当日から現在に至るまでできる限りの支援を行っています。

また、イーサリアムに関連する資金だけがハッキングを受けたため他のステーブルコインは流通しています。Klaytnチェーンに問題があった訳ではないので、LayerZaroなどは通常通り利用できます」

統合の経緯やビジョン

LUCIAN氏「カカオとLINEの協業になりますが、経緯やビジョンを教えてください。LINEのFinschiaはCosmos系でカカオのKlaytnはイーサリアムEVM系のためハイブリッドチェーンになりますが構想やビジョン、UX(ユーザー体験)についてどのようになるかお伺いしたいです」

JohnCho氏「ふたつは独特な特徴を持っていてそれぞれの国(韓国と日本)で1番使われているメッセンジャーアプリでWeb2ユーザーが多いことになります。似た要素があり、地政学的にも近い場所にあり、目指すビジョンも同じところが多いので、それぞれが独立して成り立つよりかはふたつの要素が合わさって統合した方が、ポジティブなシナジーが生まれるのではないかということが背景にあります。

カカオは韓国で大きな存在感を持っており、アジアでクリプトが注目されているという動きがあり、アジアでNo.1になればそれが世界でのNo.1の注目を受けられるのではないかと考えています。また、パートナーにも特徴がありFinschiaではSoftbankやLINEと主にWeb2企業が多い反面、KlaytnはWeb3のパートナーが多いため、お互いが事業として優位になります」

LUCIAN氏「たしかにカカオトークもLINEも直接チェーンを触っているひとが少ないにしろ、アプローチできる人が他のチェーンに比べてたくさんいるのと、韓国と日本でTOPのSNSなので、アジアで最大級のチェーンになれるポテンシャルがありますよね。Web2・3のコネクションが合わさって巨大な実現可能性の高い構想ができるチェーンになるということですね。

実際にKaiaが動き始めたら、クリプトに慣れ親しんだユーザーはメタマスクなどは全然触れると思いますが、先ほどアプローチできるユーザーが多いという話のなかで、LINEユーザー向けのウォレットやLINE PayなどのUXについて、どのようになるか教えてください」

JohnCho氏「ハイブリットチェーンの予定については、CosmosとEVMのふたつが存在していて、フェーズ1はEVMを適用させて6月末に発表します。フェーズ2にCosmosを適用させる計画でそちらも準備を進めていますが、時期は未定です。CosmosとEVMのお互い長所があるので早く段階を進めたい気持ちはありますが、簡単ではないので、リサーチなども必要になります。TPSを維持することなどを調整しながら行います」

LUCIAN氏「6月末にローンチするということは $KLAY や $FNSA が $KAIA に移行すると思います。$KLAY が $KAIA に変わるのは同じEVMなので違和感はありませんが $FNSA が $KAIA に変わるときはブリッジなどの作業が必要になるのでしょうか」

JohnCho氏「Klaynのユーザーはハードフォークになるため自動的に $KLAY が $KAIA に移行され、Klaytn上のプロジェクトも自動的にKaiaチェーンに切り替わるため、特にアクションなくお使いいただけます。Finschiaユーザーはトークンスワップを使用しKaiaでブリッジが必要になります。$FNめA を $KAIA に切り替えたら $FNSA に戻すことはできません。ただ、ユーザーの方々の混乱を招いてしまう可能性を防ぐため、移行期間は6ヶ月設けさせていただきます。ウォレットに関しては、元々はWeb2企業が開発したブロックチェーンなのでUXについて重要視しています。KlaytnはすでにKlipというウォレットがカカオトーク内で使用でき、FinschiaもBITMAXというウォレットを提供しています。すでにカカオはいろんなサービスを展開しており、カカオPay、カカオバンク、カカオタクシーなどがあります。Web3に転向すると便利なことは理解していますが、Klaytnとして難しいなと思っているのは規制の部分です。

プロジェクトとして難航しているのは技術的な部分ではなく規制です。Klip以外にもブラウザで利用できるKaikasウォレットがありますが、運営をFinschiaに依頼し、規制を打開するようにしています。限られたサービスではなく自分たちが提供することでいろんなサービスに使えるよう準備しています。

フェーズ1ではオールインワンのウォレットやシステムを提供することに専念します。ステーキングやスワップ、Defiサービスなどウォレットの中でWeb3ユーザーが必要なサービスをご使用いただけるように提供します。フェーズ2に規制緩和があれば、メッセンジャーに適用することやWeb2ユーザーが使いやすい導線の構築を準備していきます」

LUCIAN氏「現状 $KLAY をカカオPayに送ってカカオPayで払うなどができるんですね。資産性ミリオンアーサーをやっていたときにLINE Payも自動的に売れたらLINE PayやBIT MAXに入ってきてLINE Payにチャージできて・・という体験があったので、それがKaiaチェーンでわたし達が慣れ親しんだEVMでも触れるし、Klaytnと言えばDeFi Kingdomsという思い出深いGameFiがあるのですが、それもKlaytnに加わっていたり、Meta Toy Cityなどいろいろなゲームがあるので、遊んだ通貨がLINE Payに送れたらすごくおもしろいですね」

今後のdappsローンチ予定

LUCIAN氏「iZUMi FinanceがKaia Swapを、ステーブルコインでWombat戦争をやっていたWombat ExchangeがKaia DeFiとしてCapybara DEXを展開するとお聞きしました。今回WLを配る3Kingdomsについてもその後ご説明いただきたいです」

JohnCho氏「おっしゃっていただいた通りiZUMi FinanceやWombat ExchangeのようなDeFiは、D2IプロジェクトとしてKlaytnが支援しています。それに加えてゲームにも注力していきます。FinschiaではゲームやIP企業とのパートナーとのコネクションが強く、先日もSEGAがKaiaチェーンでゲームをローンチすることが発表されました。どんなゲームになるかはまだ公開されていませんが、そのようにDeFiとゲームを中心にこれから展開予定です」

LUCIAN氏「なるほど。DeFiはiZUMiやWombatのようにほかの主要なチェーンで有名なところが乗っかってくるのと、SEGAの繋がりもあってというのはLINEとの統合による影響が大きいかもしれないですね。韓国は元々ゲームには強くいろんなMMORPGがあると思うので、期待しています」

3KDS概要

JohnCho氏「3KDSについてはマルチプレイヤーのゲームになっており、Web2の漫画などいろんな要素のあるプラットフォームになります。ゲームだけでなく複合的なコンテンツを楽しむことができます。主にはゲームですが3KDSのIP(キャラクター)を使っていろんなコンテンツが存在します」

今度のロードマップ

JohnCho氏「5月中旬にKaiaのサイトを公開します。そこで一度Kaiaのすべての情報をご覧いただけるようになります。6月末の公式のトークンスワップやメインネットローンチを起点に、いろんなイベントを発表します」

LUCIAN氏「もうすでにKaiaでの立ち上げを発表しているiZUMiやWombatで、6月末前の段階で参加したおいた方がいいことはありますか」

JohnCho氏「Klaytn側ではこれからもDeFiを強化していくので是非Capybara DEXに注目してください。また、Smart LayerやRedbrickも提携予定です。有名なWeb2ゲームのKnightFuryもKaia上でローンチするためティーザー動画が公開されているのでチェックしてみてください」



ユーザーからの質問

日本向け、日本人を意識したマーケティング施策って何かありますか?

JohnCho氏「Finschiaとの統合に際して日本を非常に意識していました。Klaytnも日本の取引所へ交渉し日本人に $KLAY を使っていただけるよう注力して来ました。今後はオンオフイベントなどで日本人向けマーケティングを行いアプローチをしていきます。Klaytnは世界中から"韓国人へアプローチできること"に評価されていたので、統合により"日本へのアプローチができること"が世界中のひとにとっても魅力になるはずです。また、ユーザーにとっても日本語で利用できるようになるので使いやすくなるはずです」

Kaiaが大規模にユーザーをオンボードするために最も重要なことは何だと思いますか?元々Kakaoの背景を持っていたものの、Klaytnではそれを最大に活かせなかったのではないかと思います。

JohnCho氏「オンボードするために重要なことは2点あります。①UX ②インセンティブです。カカオやLINEのナラティブには限界があるのである程度の利益を上げないといけません。インセンティブに関しては配布するよりもインセンティブを使用し持続可能なプロジェクトであることが重要です。また、ポイントシステムを導入しポイントでデリゲードやステーキングを利用できるようになります」

Kaiaチェーンは触っているとPDT($KAIA)のエアドロなどはありますか?

LUCIAN氏「$KLAYと$FNCAがフォーク・スワップするので新しく発行する訳ではないと思いますが、ポイントシステムなどの絡みはどうなりますか」

JohnCho氏「ポイントシステムの活用方法はまだ確定ではないですが、特定のチェーンイントラクション基盤になる予定です。DeFiはD2IのプロジェクトであるCapybara DEXやKaia Swapに提供し、流通量があるところにインセンティブを提供します」

「規制でいろいろと不便なことがある」とAMAで言われていましたが、例えばどういう障害があるんでしょうか?

JohnCho氏「規制は地域によって異なります。まずは規制を明確化させる必要があり、日本は政府がWeb3を強化すると公言しておりフレンドリーですがそうでない国もあります。基準を明確化してくれれば開発に反映することができますが、不明瞭な国では大企業をパートナーに持つFinschiaとKlaytnにとっては保守的に動くしかない状況に置かれています」

LUCIAN氏「大企業すぎてグレーゾーンを攻めていけないということですね。明確化して規制するのであれば規制してくれれば、動きやすい部分もあるということですね」

LINE(Finschia)とのAMAはやったりしないですか?

JohnCho氏「今回このような機会を設けていただき感謝しています。LINEとのAMAを開催する場合はLUCIANさんをお呼びしたいと思います。必要に応じてLINEとのAMAはいつでも招待することができます」

LUCIAN氏「日本人としては旧LINEチェーンは独自チェーンだったので、いろいろなサービスがあるにしろ、クリプトネイティブな方にとっては触りにくい部分があったように感じます。KaiaになることによってLINEチェーンを触る機会がかなり増えそう、というのもKlaytnのゲームをそのまま遊べるようになるということなので、気持ちとしてもLINEチェーンを使っている感覚が変わってくるのかなと思っています。最終的にLINE Payで使える導線があれば、より使いたくなると思うので、そうなることを願いながらフェーズ2を待っています」

JohnCho氏「すごく正確に見られていますね。Finschia前のLINKチェーンはプライベートチェーンでありKlaytnのようなパブリックチェーンと違い、閉鎖的な印象があったのかと思っています。そこを改善するためにKlaytnとの統合で分散化を進め、今まで閉鎖的に感じられていた部分をみなさまに提供できるようにしていきます」

さいごに

JohnCho氏「このような時間を設けていただきLUCIANさんとOtakuLabsさんに感謝しています。すごく良い質問をいただいて有意義な時間になりました。今後は日本の方とコミュニケーションを取れる場もたくさん設けていきたいと考えています。Kaiaのローンチが近づくにつれてさまざまなイベントを準備していますので、Klaytn日本公式アカウントもぜひチェックしていただけるとありがたいです」



各種リンク

Otaku Labs
X : https://twitter.com/OtakuLabs_xyz
Telegram : http://t.me/OtakuLabs
Discord : https://discord.com/invite/otakulabs

Klaytn ネットワーク
WebSite : https://klaytn.foundation/
日本公式 X : https://twitter.com/Klaytn_JP
日本公式 Telegram :  https://t.me/Klaytn_JP
旧Discord : https://discord.gg/klaytnofficial

Finschia ネットワーク
WebSite : https://finschia.io/
X : https://twitter.com/finschia
統合後Discord : https://discord.gg/finschia

3KDS
WebSite :
X : https://twitter.com/3KDS_OFFICIAL
Discord : https://discord.gg/3kds
X2Y2 : https://pro.x2y2.io/klaytn/collection/3kds-event-nft

iZUMi Finance
WebSite : https://izumi.finance/home
X : https://twitter.com/izumi_Finance
Kaia Swap : https://twitter.com/KaiaSwap

Wombat Exchange
WebSite : https://app.wombat.exchange/
X : https://twitter.com/WombatExchange
Capybara DEX : https://twitter.com/CapybaraDEX


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