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ファッションの歴史〈古代編①〉

こんばんは。

今回は、前2950頃〜前341頃のエジプトの服装史について一緒にお勉強していきましょう。

エジプト・スタイルとは
代表的なエジプトの服装4種

この2つについてお話していきます。

エジプト・スタイルとは

まず、エジプトの気候・気温を想像してください。

、、、あっついですよね!!

厚着なんて考えられません。倒れます。

そんなエジプトではやはり開放的な服装が好まれました。

基本的に素材はリネン(麻)肌の露出度が多い形で少しでも涼しさを感じられる工夫をしていました。前回お話した実用性の条件が満たされていますね。

また、その頃のエジプトの人々は比較的文明の高い人種であり、その人種的優越感を他の人種とは異なる自分達の赤褐色の肌の色に求めていました。

彼らは自分達の社会的地位をビジュアルで示すため、シンボルである自身の肌をより引き立ててくれる色、白い衣服を好んで着用するようになります。

肌の色との対比の美しさを誇っていたということです。

引き算のファッションですね、、、素敵です、、、。

服装がシンプルなのでその中でもさらに差別化するために、特に上流階級ではアクセサリーが好まれました。

かつら、頭飾り、衿飾り、イヤリング、ペンダント、ブレスレットや指輪など、様々なアイテムをアクセントに使用し、ファッションを楽しんでいました。

現代のファッションは少しずつ装飾性の時代に移りつつありますが、去年までこのエジプト・スタイルの面影を感じるアイテムが店舗やネットショップでたくさん販売されていたと思います。

服はシンプルに、アクセサリーをアクセントにコーディネートを楽しんでいる方が非常に多かったですね。

考え方や目的がかなり変化しているものの、ベースはエジプト・スタイルからきているという事実。とても面白いです!

代表的なエジプトの服装4種

①ロイン・クロス(腰衣)

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下層階級の男女は基本的に、腰に布を巻きつけるだけの単純な構造のロイン・クロスを着用していました。時代や身分によって丈の長さや巻きつけ方が変化していきます。

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王のものとなると、ストライプ柄のロイン・クロスを複雑に巻きつけ、前に三角の垂れ飾りをつけるなど、他と差別化を図るための様々な工夫が見られます。

②チュニック

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中王国時代(前2133〜前1786)頃から多く見られる女性の服装です。

シルエットは単純な比較的タイトなドレスで、プリーツやビーズ飾りがあるもの、また羽毛やストライプ、ダイヤゴナルなどの柄物も誕生し、華美になっていきます。エジプトではストラップのついたスリムなシュミーズ風なチュニックが多く着用されていました。

(チュニックという言葉は時代や人によって使い方は異なりますが、この本に記載せれている使い方でご説明しております。また、チュニックはもともと下着として着用されていましたが、時代の変化に伴い表着化されるようになります。)

③カラシリス

新王国時代(前1552〜前1070)に上流階級の人々が着用した、シンメトリックなゆったりとしたシルエットの服装です。男女共シルエットが似ていますが構成が異なります。

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〈男性のカラシリス〉幅広のポンチョ形式であるローブの上に、ロイン・クロス風のソーシュと呼ばれるものを腰に重ねて巻きます。ソーシュを巻きつけることにより、袖口と下半身のバックはドレープ構造が見られます。ウエストから下に放射状に広がる前垂れは、垂れ飾りの名残なのかな?と私は考えています。

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〈女性のカラシリス〉幅広のローブの前面を胸元でつまんで結び合わせるタイプと、ケープ状のものとスカートの組み合わせで構成されているタイプが存在します。チュニックはタイトなアイテムだったのに対し、カラシリスは幅広のものを絞って着用しているため、複雑なドレープ構造が見られます。これぞ、洗礼された美しさですね、、、。

④ドレーパリー

カラシリスと同じく新王国時代、巻きつけショールとも言われているドレーパリー(巻衣)を上流階級の男女が着用します。カラシリスと何が異なるのか、それは生地の厚みです。ドレーパリーは一枚の透明性の薄手の麻地を使用することにより、カラシリスよりもさらにドレープの構成を複雑にし、流動的な印象を与えます。このドレープ構成の美しさは、後にギリシャとローマに見られます。

古代エジプトの服装史では、前回お話した基本型のカフタン型以外登場します。まだ、男女の性差がはっきりしていないのも特徴の一つです。

最後に

今回で3回目の投稿になりますが、伝えるのって本当に難しいなと痛感しております。

1つの記事書ききるのに何時間かかっているんだと、、、笑 

自分で歴史を勉強しつつ定着させるために発信しているこのやり方は、逆に今しか出来ない、、、!笑

服の形については著作権の問題が怖くてどこまで添付していいのか分からなかったので自分で描けば大丈夫かな?と思い出来る範囲でお伝えさせて頂きました。

イラストも練習中なのでところどころ変ですがご愛嬌ということで!笑

ネットで画像検索して頂けるともう少しイメージが掴めるかと思います。

次回は、前2800頃〜前330頃の西アジアの服装史についてお話致します。

本日もご覧頂きありがとうございました!

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