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クレジットカードビジネスがしたいわけではないバクラクの決済事業 #バクラク決済事業のイマ

こんにちは、LayerXの櫻井です。法人向けクレジットカード事業の仕事をしています。
最近、バリューズカードというゲームを”仕事”と言うテーマでやったのですが、こんな感じでした。

浮き沈みが少なく感情表現も少ないからか、周りの人からは「勝利が入るの意外w」でした。競合に勝利!、出世競争に勝利!みたいな話ではないです。勝利の定義は…カジュアル面談でお話ししましょう。
そんな人間です、どうぞよろしくお願いします。

※この記事はLayerXアドベントカレンダーの記事です。
前回は、@fukkyy「LayerXの理想の営業組織を夢想する。 AIとデータによる営業生産性革命」でした。LLM好きとしてはとても気になる内容でした。


決済事業はミッション実現のための1ピース

https://speakerdeck.com/layerx/compass_202209?slide=8

LayerXは、すべての経済活動のデジタル化をミッションとして掲げています。
いい機会なので、経済活動とはなんぞ?を改めて調べてみました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%B4%BB%E5%8B%95

いまの時代、物物交換よりも金銭交換が大半なので、経済活動にはお金が必ずついてまわります。
仕入をすれば代金を支払い、代金を支払えば経理処理が必要です。経理処理を行った人には賃金の支払いが必要になります。お金と業務は永遠に連動しています。
お金の流れは経済活動の核心で、お金の動きが業務を形作ってるとも言えそうです。

ミッションを実現するためには、業務SaaSの提供だけでなく、決済サービスが必ず必要なので、私たちは両面のサービスを提供しています。

クレジットカードビジネスがしたいわけではない

BtoB取引(仕入高・原価・販管費)の市場規模は約780兆円であるのに対し、キャッシ ュレス取引額は約5兆円程度と言われています。
市場規模の1%ですら7兆円…すごいですね。

https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000294.pdf

もしあなたの会社がクレジットカード事業の会社だったら、この市場に対してどういう思考になるでしょうか。

「5兆円のシェアをどうやって獲得するか?」、「キャッシュレス以外の775兆円の市場をどうやってキャッシュレスに転換するか?」でしょうか。
事業運営における当然の思考プロセスですし、私も同様の観点を持ってます。

でも、現金、銀行振込や口座振込はアナログでいけてないのか?クレジットカードにすれば万事解決なのか?と考えてみるとそんなことはないです。決済手段は、取引先の相手の都合や法令、業務プロセスなどの複数の要因によって決まりますし、なによりそれぞれの決済手段にはそれぞれのいいところがあります。

今、バクラクが提供しているSaaSがスコープにしている業務とクレジットカードの相性がいいのでクレジットカードを提供しているに過ぎません。

たとえば、バクラク請求書は、取引先から受け取った請求書を処理する業務をバクラクにする製品です。
この業務に紐づく決済の多くは銀行振込でしょう。もちろんクレジットカード支払いに変えることの方がお客様にとってより良い手段であればそれを促しますが、お客様が自分にとって適当な決済手段を選んでいただければよく、多様な決済手段を通じて、お客様の仕事がラクになることをやりたいんです。

BtoB決済の変化の波はこれから来る

BtoB決済のサービスで思いつくものっていくつありますか?

銀行振込、クレジットカード、ファクタリング、BPSP(Business Payment Solution Provider)、BNPL(Buy Now Pay Later)などいろいろなサービスが提供されていますが、新しいサービスほど世の中ではまだまだ知られていません。

toCのサービスでは、コード決済(PayPayなど)がかなり浸透しています。この数年で、国のキャッシュレス促進のための活動、民間企業のCMやキャンペーンによる活動が積極的に行われてtoC決済の文化が大きく変わりました。

BtoB決済は?というとそこまでの動きはほとんどなく、今はまだDXという業務のデジタル化サービスにスポットライトがあたっています。

が、先に書いたように、お金と業務は永遠に連動しているので、業務のデジタル化が進めば進むほどに業務と決済のギャップが大きくなり、その間を埋めるサービスが必ず必要になります。
海外に目を向けるとそういう流れになってきていますが、日本と海外では商慣習や決済に対する意識・文化は違うので、市場・お客様に向き合い続けるしかありません。

BtoB決済の変化はこれからやってきて、その世界感は変わるし、変えていく必要があります。

コンパウンドスタートアップだからこその決済事業

コンパウンドスタートアップについてはこちらをご覧ください。

LayerXはコンパウンドスタートアップを標榜しており、複数の製品を持っています。請求書の受取業務、請求書の発行業務、経費精算業務…色々な業務に対応したSaaSを提供していて、今後も、半年に1つのペースで新しい製品をリリースしていく予定です。

提供する業務SaaSもどんどん増えていきます。扱える業務範囲が増えればその業務に紐づく決済手段は必ず必要になります。
単一の製品でお客様の特定の課題を解決するのではなく、複数の製品を通じてお客様ごとの課題を解決することができる、これがLayerXの強みでもあり、おもしろさでもあります(そしてとても難しいし大変なチャレンジです。むしろこっちのほうが大きいです)。

お金は1,000年以上前から存在しています。貨幣から紙幣への変化、支払いサイトという時間軸の変化など、時間の変遷とともに形は変わりつつ、本質的な部分は変わらず、完成されたプロダクトとも言えます。

この「お金」の周りに手段の多様化が生まれ、その中で生まれた1つがクレジットカードです。クレジットカードですら50年以上の歴史があります。

この領域にテクノロジーを投入し、業務と滑らかな接続性を持たせて業務効率化する、さらにAI・LLMで業務の概念を変え、そこに合わせた決済体験を提供することで今までの当たり前を変えていく未来を作ることができるのがコンパウンドスタートアップです。

今はまだ法人向けクレジットカードだけの提供ですが、この先もっと広げていきます。自分の手で事業を動かしたい方、ぜひ一度おしゃべりしましょう、お待ちしてます。


バクラクビジネスカードがどんな事業をしているか、どんな人が働いているかみたいな詳しいお話しは、明日以降バクラクビジネスカードに関わるメンバーのアドカレが出るので、そちらをご覧ください。


お知らせ

バクラクの決済事業チームががどのように事業に向き合っているか、またどんなメンバーが活躍しているかを知っていただきたく、オフラインイベントを開催いたします。
当日はメンバーが参加し事業についてもざっくばらんにお話いたしますので、ぜひ以下のフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/GhSJmmfQmQ1289Vy6

ではまた〜

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