2年前に確かに乗っていた舟のこと~乗船中のひととき(中)

(上)→https://note.com/usaku/n/n10e60de2dcef の続き。

前記事の通り、
自分は2018年春~冬にかけて自分は「わーすた」というアイドルにがっつりハマっていた。前記事はグループに沼るまでの経緯を書いた。
このエントリではいわゆる「わーしっぷ(ファンクラブの名前)」になった後、その時期の自分の彼女たちの活動に対する感想を書いていきたい。

以下、前記事以上に自分の好みと偏見の音楽批評もどきの文言が連なるので、現わーしっぷの方で見て下さる方は個人の駄文と思ってスルーして頂けると幸いである。


2018年6月、自分は新卒で3年弱勤めていた会社を辞めた。
もともと退職後2ヵ月はがっつり遊ぼうと思っていた事も有り、

その後自分はわーすたのファンクラブにも入会したりなど、色々とタイミングが丁度良かった。
ついでに言うとわーすたきっかけで夢アド、バンもんなど他のアイドルの現場も行ったしこの年はTIFにも行った。
自分でもこの年はびっくりするくらい「アイドル」というジャンル全体にがっつり沼っていた。現在はさすがに落ち着いたけど(日向を除く)。

わーすたというグループはまず楽曲のインパクトがあり、
それが単なる色物枠に留まらず、廣川・三品の両ツインボーカルがどっしり普遍的なアイドルの枠を超えた歌唱力を持っており、勿論パフォーマンスは生歌である。明確にライブが強みであり、大げさかもしれないが「SPEED」と「ももクロ」の良い所取りをしたようなグループだと未だに思っている。

また、ライブの客層、民度(というと上から目線かも知れないが)も良かったのが現場に足を運びたいと思う一因だった。
テンプレ的なアイドルファンもいれば、ライブ中の撮影がOKのためスマホ両手にゆるりと鑑賞したりする人もおり、穏やかにライブ参加する女子ファンが多かったりと良い意味で客層が多国籍でライブの雰囲気が良く、
ちゃんと演者のパフォーマンスに集中して公演を見れた。これマジで大事。アイドル現場に多い厄介ファンは比較的少なかった。(と思う)

ちなみに自分は特にペンライトとかは持たず、ホールなら勿論だがスタンディングではほぼチケ番通りの位置で手挙げたり踊ったり疲れたら撮影したりで自由に参加していた。



そんなわーすた、2018年当時は結成4周年を経て同年4月~翌年3月の期間において「わんだふるYEAR」というテーマを掲げていた。

事務所としても所謂勝負の年と銘打っていたのか、
この年はイベント、ライブを通して国内・海外ともに活動展開が盛んであったと思う。今のコロナ禍では考えられないくらい本チャンのミニライブ・トーク会の開催も多く、何度か自分も足を運んだ。
上記のイベント等の成果がavex等でどう評価されたのは定かでないし、自分も正直よく分からん。(海外とか行ってないし)

ただ、その中で「この1年の期間は毎月新曲を出します」という試みがあり、この楽曲群がファンの中でも賛否両論だった。
(どうせavex恒例のその文言でサプライズ感出しといて1年後全曲入りのアルバム発売やろなぁ、と思っていて実際ほぼその通りだった)そして、この楽曲群が見事に自分の好みと合わなく、結果かなり熱量を下げてしまう原因となった。

2018年上旬、デビューから彼女達の楽曲のほぼ全曲を製作していたそれまでのメインコンポーザーであった「鈴木まなか」氏が担当を外れた。
氏の楽曲は、非常に支持されており、ツイッター等を見るとデビュー当時からのファンは落胆していた。

事実、彼女の曲は未だにライブのセトリの半分以上を占めている。
正直自分は同氏が担当を外れてからめでたく沼入りした為、思い入れは正直薄く「良い曲作ってくれれば誰でもいいよ、まなかさん作曲以外の曲も好きな曲多いし(作詞はまなかさん関わってるけど)」程度の認識だった。

実際まなか氏の曲は良い意味でも悪い意味でもアクの強いアイドルソングで、自分としては聞く分に得意でないジャンルの曲もあった。
1st、2ndALである程度バリエーションが広がりつくしたようにも思え、個人的には楽曲のジャンルを増やすという意味でこの英断は悪くないとは感じていた。
そして、主な後任を託されたのがWHITE JAMという音楽グループのコンポーザー兼ボーカルのSHIROSE氏、
ボーカロイド界隈でも活躍されているみきとP氏だった。

後者はかなり自分好みの曲が多かったので概ね満足という感想なのだが、
問題は前者のSHIROSE氏である。
コンポーザーだけを悪く言うのは違うとも思うが、
正直この一年の同氏の楽曲、それに基づく方向性が現在に至るまでのわーすたの活動を大きく足踏みさせたとさえ個人的に思っている。
何だかんだ、アイドルであろうがバンドであろうがダンスユニットであろうが骨格となるのは音楽だ。寄り道にしては長すぎる期間だったと思う。

この記事を書くに辺りめっちゃ久々に同氏の名前で検索かけたら公式でこんなのでてきた。→ https://whitejam.net/contents/289096
読んでる途中で具合が悪くなったのでブラウザバックした。
どんだけ自分好きやねん。

あ、ちなみにSHIROSEさん自体は別に全面disりって訳じゃないですよ。
聴きもせずあーだこーだ言うのは違うと思うので色々と音源聴いたけど
ボーカリストとしての実力は本当に素晴らしいと思いました。
そんなことをついったに書いたら何かフォローされてました。自分からはしてないけど。懐が自分と大違いで広い。

わーすたメンバーの坂元葉月がPVに出てる「雨音」という曲のメロは本当に素晴らしいと思う。配信でこの曲だけは買った。
二番から入るいかにも和製R&B女性ボーカルと間奏のラッパータイムを乗り越えるのは苦行だが。

まぁ、良くも悪くもターゲット層はこういう感じで、
WHITE JAM自体はJ-POPの枠組みでのR&B寄りのポップスというか、
10年前くらいにナウなヤングに流行った「ナキウタ」的なやつを未だブレずにやってるユニットだ。
アイドルファンの求めるサウンドと見事に食い合わせが悪い。
バンドサウンドと共に育った俺とはもっと相性が悪い。
わーすたは男女ともに若いファンが多いからそこターゲティングにしてたんかなぁ。

で、問題はWJ置いといてわーすた2018/4月以降の曲、
タピオカミルクティー」は良曲だと思った。当時のタピオカブームと相成ってプリチャン差し置きPV作られるのも納得。これまでの方向性とは違うが、良い感じにシティポップとアイドルソングが融合し癖が無く聴きやすい曲という感想。
ちなみにこの曲SHIROSE氏以外にDa-iCEの工藤大輝氏が共作曲で関わっているので、どっちかというとこの方の功績とPVの可愛さが同曲の評価を上げたと睨んでいる。

ここまでは文句なかったのだが、
同6~7月にかけてSHIROSE氏単独クレジットの「JUMPING SUMMER」「スーパーありがとう」「やーだー」と続く。
この流れが当時の自分のHPをどんどん削っていった。

なんというか、単純に曲がダサい。(個人の感想です)
アーティスト志向を目指したのかもしれないけど、やってることはWHITE JAMの10年前くらいのロジックを持ってきてるだけというか、
それに中途半端なアイドルっぽい歌詞を上塗りしただけの駄曲だと感じた。(個人の感想です)
「やーだー」なんて宿題やだって言ってるだけの何も中身のない曲っしょ。
当時、界隈は「わーすたらしくない」事についてのネガティブな反響、まなかさん戻ってきて論、いやこの曲全然悪くないじゃん論色々ありましたが、
自分の感想としては、作った人どうこうじゃなく「単純にこの曲々がダメ」だよなと思った。
まずSHIROSE氏に楽曲を依頼した運営、通常営業のSHIROSE氏どちらにも問題があるのでは。

別にわーすたらしくないがっつりアーティスト方面目指したとして、
そっち方面であれば当時流行ってたトロピカルハウスやドロップ要素を加えたダンスチューンに行っても全然彼女らの実力ならこなせると思う。
単純にこの曲達が中途半端なのだ。どのジャンルの方向にも行き切ってない。

そういえば同8月に海外の有名らしい兄弟アーティストともコラボしてたね。
上記の流れからのまたダンストラックだったので当時は懐疑的な意見ついったに書いてたけど、あれは訂正します。ごめんなさい。曲としてはすごい良いと思います。ただコラボ側のメインボーカルのジャスティンビーバークソガキ版みたいな弟の方はマジで受け付けませんでした。


一方で、自分の立証(感想)を裏付ける内容として、
先述のみきとPが同5月に提供した「スタンドアロン・コンプレックス」「PLATONIC GIRL」は新境地を開いた間違いない名曲だと感じた。
築いてきた「わーすたらしさ」とは違うが、
前者は思春期のマインドを激しく描いた楽曲、後者は押せ押せのバンドサウンド。ともにツインボーカルを的確に使っており、
後者は特に三品瑠香が生き生きしてて素晴らしい。
スタジオライブの再生回数やたら多いのも納得である。
→ https://www.youtube.com/watch?v=TK-mu1WLSl0 
(つべのURLだけ貼ったから興味ある人どうぞ)

個人的にこの曲をフェスとかでやった時、
それをニコ生で視聴していると他の楽曲との振れ幅で
コメ欄が「!?」の嵐で埋まるのでこの曲プラス電波曲どれかはセトリの鉄板にして欲しい。

個人的に同9月の「大志を抱け!カルビアンビシャス!」はハロプロ臭あって苦手なジャンルだったが。引きは強い曲なのでライブ映えするしミニALのリードに据えられるのもインパクト重視でしゃーなしとも思う。
アルバムに収録された「デデスパポン!」「暮れないハート」も良曲だったと思う。

いつの間にか文章4000字超えたので以降は次で。

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