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果たしてイースターバニーは来たのか?!

カナダでは今週末はイースターの休日で4連休です。息子の学校でも、各自自然なもので染めた卵を持ち寄って、連休前の木曜日に森の中で「エッグハント」をしたそうです。

エッグハント、日本人には馴染みのない行事ですが、北米の子供達には人気の行事。庭などに隠した卵を探してバスケットに集めるというだけなのですが、なぜかとても楽しいのだそうです。大人になってしまった私には、その楽しさが少々理解しにくいのが残念です。

エッグハントで見つけた卵をかかえてスクールバスから降りてきた息子。顔を見るだけで、楽しかったのがわかりました。いつもはあまり学校のことを話しませんが、その時はエッグハントのことをポツポツ話し出しました。

その話の中で、どうやら卵は「イースターバニー」が来て森に隠したらしいのです。

そこでちょっと疑問。学校にイースターバニー来たの?

「うん、来たよ!」(←いや、本当は関西弁なので、「来たで〜!」ですけど)

え?ちょっと待って!イースターバニーといえばあの「可愛くないを通り越して不気味な見た目の大人サイズのうさぎの着ぐるみ」というイメージしか私にはなくて、頭が混乱。シュタイナー学校にあの典型的な着ぐるみうさぎが来るとは信じられない。でも来たって言ってるし、シュタイナーっぽい素敵なうさぎを先生が演じてくれたのかな?なんて想像していました。

しかし、もっとよく話を聞くと、イースターバニーはみんなの知らないうちに来て卵を森に隠して行ったと言うのです。そこでやっと、ああ、そうか!イースターバニーは先生のお話しで聞いた彼のイマジネーションなのだなと気がつきました。

息子が語るイースターバニーはあまりに生き生きとして、目の前でしっかり見て来たかのようだったので、私の硬くなてしまった想像力が追いつかなかったのです。寂しい、、、と同時に、英語が第二言語でしかも言語発達に遅れがあると指摘されていた息子が、先生のお話だけでそこまで想像を膨らませられたことが嬉しくなりました。

素話の力、素晴らしい!


想像力を奪うもの

私の今までに見て来た不気味うさぎのイメージはとても強く、私の中で本当のイースターバニーを生み出すことができませんでした。たとえ先生の素敵なお話を直接聞いたとしても、私のオリジナルのイースターバニーを生み出すことはもはやできないと思います。

出来上がったイメージに触れすぎると、本当のイマジネーションが生まれるチャンスを奪ってしまう。

見えない存在を自分の力で感じて想像する。

こんな豊かなことはない。

なぜシュタイナー学校ではテレビやキャラクターものを避けるように指導するか、きっとこれが大きな理由の一つでしょう。そしてこれが我が家の子育てで大事にしている部分でもあります。きっとそんなこと大して重要じゃないじゃない、と思われる方が多数派でしょうけど、我が家では重要事項です。

ということで、

イースターバニーは来たのです!

息子のイマジネーションのイースターバニー、どんななんだろう?見てみたいな!

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