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2025年更新 【BASE・STORES・Square】3Dセキュア2.0対応状況
⚠️この記事は、2025年2月現在の情報をもとに執筆しています。
3Dセキュア(EMV 3Dセキュア)への対応は、オンラインショップ運営者にとって、不当なチャージバック被害を防ぐためには避けて通れない対策です。
3Dセキュアのおさらい
現在3Dセキュアのバージョンは2.0で、対応しているショップにおいて、チャージバックが発生した場合、ショップの対応手順に問題が無ければ原則カード会社が損害額を負担します。
一方、3Dセキュア2.0に対応しないショップや、1.0にしか対応していないショップは、チャージバック時に加盟店が損害額を負担することになっていました。
3Dセキュア1.0のサポートは2022年10月に終了しています。
したがって、現在3Dセキュア対応を謳っているまともなASPは、すべて3Dセキュア 2.0に対応していることになります。
BASE・STORES・Squareオンラインビジネスで、商品を販売しようと考えてる方にとっては、3Dセキュア2.0への対応可否は、重要なポイントになるのではないでしょうか?
各社とも、対応について明記されているページは無いので、問い合わせた結果を掲載します。
BASE 【条件付き対応】
「BASEかんたん決済では、3Dセキュア2.0に対応し、徐々に運用を進めている」との回答が得られました。
現在のところ、全ショップに導入できているわけではないようで、問い合わせフォームから希望すれば個別に導入してもらえるようです。
ただし、以下の注意点を示されました。
3Dセキュア2.0に対応するのは、Web経由の注文のみで、抽選販売・定期便については対象外
3Dセキュア2.0を導入していても100%不正利用を防げるわけではない
チャージバックが免責になったとしても不正利用が多い場合はクレジットカード決済機能を停止する場合がある。
状況に応じて3Dセキュア2.0を停止する場合もある。
上位プラン大幅値上げもあり、一時期大きな反響があったBASEですが、セキュリティ対策には力の入れようが感じられます。独自の不正利用検知システムが利用できる点もポイントです。
これは、クレジットカード不正利用の疑いがある注文がされた場合、注文から程なくしてBASEから発送を待つようメールが届きます。
そこからBASEが勝手に調査をしてくれて、実際に不正利用だった場合は注文を取り消してくれます。
このような不正利用チャージバック被害を防ぐシステムが、プラン問わず、追加費用なしで利用できるのは安心ですね。
STORES 【対応】
2023年当時に問い合わせた際は、「3Dセキュアにつきましては、現状未対応でございます。」との回答でした。
ですが2024年11月、ついにSTORESも3Dセキュア2.0に対応したことを発表しました
STORESも手数料値上げに踏み切りましたが、このような不正対策にも力を入れてきたので、高額商品も安心して取り扱えるようになりましたね。
Squareオンラインビジネス 【対応】
2023年11月時点では「日本のSquareは3Dセキュアに対応しておりません。」との回答でした。
ですが、Squareも2025年1月に、公式オンラインコミュニティにて3Dセキュア 2.0への対応を発表しました。
対応開始は2025年3月31日からとしています。
Squareは少ない手数料で対面決済を実現する決済サービスとして、国内の小売店・飲食店にも広く浸透しています。
オンラインビジネスをはじめSquareのすべての決済について、3Dセキュア2.0に対応できるようです。
Squareの場合、安価な決済端末・レジ端末を提供していて対面決済に強みがあったところに、3Dセキュア対応やBASEとの在庫連携サービスが始まることで、対面・非対面双方の販売機会を増やせる有効なツールとなっており、今後が期待されます。
いかがでしたか?
政府の主導もあり、各社とも、3Dセキュア対応の重要性についてしっかりと認識しているようです。
本記事は2025年2月現在の情報ですが、月日がたてば、さらに安全なサービス基盤ができるんじゃないでしょうか。