オリンピック開会式を見て日本ではなく世界のために働きたいと言い張る自分がちょっと嫌になった
オリンピックの開会式、
夫と最初から最後までばっちりテレビの前で構えて見たのだが、
ジェットコースターのような感情の起伏で、
色んなことをもやもやと思ってしまったので、
そんな感想めいたことを徒然なるままに今日は書きたいと思う。
夢のあった2019と開催者側の苦労に泣ける
最初のコロナで人が街からいなくなる映像だったり、アスリートの苦悩を表現する演出で私はすでに泣いていた。
なんだか自分の身の回りのことと照らし合わせて色々と思い出してしまい、
泣けた。
東京オリンピックが決まった頃は、
まだ私も未婚でピチピチなお年頃だったので、
「2020年誰とオリンピック見ているだろうか」
みたいなのが友人らとちょっとしたバズワードになっていたり、
2019年チケットのため必死に応募して友人や家族と当選した・してないで盛り上がっていた希望に溢れた時期からの、
延期。
そして、開催直前の日本国内の冷めた感じや、
賛否両論な感じや、開催側のぐちゃぐちゃな状況。
アスリート達はもちろんのこと、
国民全員こんなはずじゃなかったよなーとか、
こんなカオスプロジェクトを渡された橋本さんやここまでやってきた開催者側はどんなに大変だっただろうかとか、
冷静に、タイムライン延期続きな上に、仲間割れ発生、問題多発、退職者続出、方針二転三転なのに反対やら批判やらされまくってるプロジェクト。仕事で渡されたらやばくないですか?普通に会社員だったら転職したいレベル…
なんだか色々考えてすごく胸が苦しく、
泣けるスタートだった。
果たして日本は100%の力を出せたのか
が、少しその気持ちが落ち着いてきたあたりから冷静になって見てしまうと、
この状況下で頑張った形跡はあるものの、
やっぱりリオの閉会式と比べてしまう。
リオの閉会式の日本パートは個人的には鼻高々に海外の人たちに自慢したいと思える内容で、
こんな感じで本番もトラディショナルだけどクールでポップでアーティスティックなそんな演出で、
準備もジャパニーズクオリティーで丁寧に滞りなく余裕でしょう!と思っていた。
だが、横には、
シュールなピクトグラムパントマイムを見て、
「消してくれ!むしろ俺が消えたい!
なんだこれは!うおーー!」
と、演出を恥じてもがく夫。
全く否定するつもりはないし、
それ自体は素晴らしい演目だし、
(例に挙げてしまい申し訳ないです)
面白いと思ってくれた海外の人もいるようだし、
言いたくない。言いたくないが、
なんか、100%日本のやりたいこと、
これだった?っていうと、
そうではない気がするのは我々夫婦だけではないはず。
やっぱり色んな騒動で仕方なく選択した演出感は否めなかったり、少し地味だったり、
ドローンと映像以外は、
「日本こんなもんなのか?」
と言いたくなる感はあった。
期待値高すぎですか?
この中途半端な感じは何なのか
この全体的に中途半端でやり切ってない感。
何だろうと、考えた。
とても抽象的だけれども、
コロナゆえのゴタゴタや制限だけではなく、
なんというか、
日本人の自分の国に対して批判的で、自虐的で、国をあんまり信用してなくて、興味なかったり、斜めに見てるメンタリティーが出たのかなと思ったりして。
結局オリンピックやるんだったらやるで、
日本のエンタメ業界の力を集結させて、
世論も「何が何でも成功させるのだ」という一つの方向に向け、
こんな状況でも日本は最高のパフォーマンス発揮出来ることを世界に見せられたチャンスだったはずで、
ごちゃごちゃ内輪で揉めてる場合ではなく、
外に目を向ける、一丸となるポイントだったのではないだろうか。
なんだか残念だった。
そして、こんな風に冷めた第三者的な目で記事を書いてる自分含めて、
どこか他人事というか、
じゃあ自分たちが一丸となって
日本という国を盛り上げよう!ではなく、
じゃあ日本微妙だから国外に目を向けようっていう発想になるとこ、
(エンタメ業界の人たちも日本を脱出してどんどん海外進出している)
そこが日本という国としての国際社会での存在感を下げる良くない原因なのかなって。
開会式を見て、
日本のため、日本を背負ってというより
日本というラベルを切り離して、世界のために働きたいと考える自分もこの流れに拍車をかけている一味ではないかと、
ちょっとそんな自分が嫌になった瞬間でもあった。
だけどアスリート達の戦いは別問題
とはいえ、アスリートの皆様にはこんなことどうでもいいわけで、
この日のために頑張ってきて一瞬で散ったり、勝ち進んだりな姿見ると、マイナス30度くらいの目で今までオリンピックのゴタゴタの経緯を見ていたことを本当に申し訳なく思いながら、
案外色んな試合泣きながら見ている(情緒不安定
普段スポーツとか見ない派の私も、
人生最初で最後かもしれない東京オリンピック、
とりあえず、開会式は色々思うことはあったが、
応援しようと思う。
なんか、開会式だけ、
「本当はこうやりたかったver」みたいなの放映できないですかね…笑
番外編
異文化オタクの私的には国の入場シーン結構楽しくて、国ごとの衣装、キャラクターの違い、
そして、知らない国に出会うのが楽しかった。
ちなみに、私的お気に入りは
「ナウル共和国」
発見したTwitter面白いのでおすすめです↓
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